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め組の大吾 連載中
1 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 20:08:46 ID:???
週刊少年サンデー平成7年38号より「め組の大吾」という漫画が連載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は作者が火に飛び込んで行く事により1日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々火が怖くなって合併号になることもあるが気にしないでくれ。
このスレの詳しい事は連載中スレの楽屋裏にて。ちなみに今日は1986年15号の発売日だ。

連載中スレの楽屋裏 第22幕
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1174134453/

初めて参加する方は必ず上記の「連載中スレの楽屋裏」のテンプレに目を通してルールを把握してください。

「連載中スレ」とは、連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで、
順々に『連載されているもの』として語り合うスレです。
漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
ネタバレ発言はご法度。
現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

2 :1/3 :2007/04/23(月) 20:09:36 ID:???
燃え盛る家、泣き叫ぶ母親、
「うちの大吾がジルの鎖をはずしてくるって裏庭に!!!」

大吾はジルを抱えたまま気を失っていました。そこへ壁を突き破って救助にきた一人の消防士
朦朧とする大吾に向かって声をかけます
「よくがんばった!偉いぞ!!仔犬は無事かい?君が助けたんだ。」

「ガッツあるぜ!小さな消防士クン!!」

第1報 [火事場のバカヤロー]

12年後…寝ているジルを無理やり起こし自分の姿を自慢するかのようにキまってるか?と尋ねる青年
ジルにぅわんっ!と吼えられ嬉しそうです。

めだかヶ浜高等学校---理科準備室で整理をしている落合先生に窓の外から声がかかります。
見下ろすとそこにはさっきの青年…朝比奈大吾が立っていました。
消防学校が昨日終わった事を伝え、階級章を見せようとする大吾に落合先生は激励の言葉をかけます。
他の先生にも…と促す落合先生だが大吾は初出勤の前に寄っただけ、と照れながら去っていきました。

めだかヶ浜出張所…車庫に並べられたピカピカのポンプ車、それを見た大吾は
自分が現場から子供や老人を救助する妄想をし、そして12年前の事を思い出し決意を新たにします。
中に入り自己紹介をする大吾。しかし新人は明後日からのはず、としらけ気味の面々。
大吾は待ちきれずに来てしまったと答えます。
そんな大吾にここ使えば?俺はドコでもデスクワークできるし、と進める男。

「俺は五味消防指令、ここの所長な。め組へよーこそ」

五味が机をゆずってくれたのはどうやら机を片付けさせる為のようです。机の上に散乱する競馬新聞、
不審に思い大吾が五味の仕事姿を覗くと…ラジオで競馬予想をしていました。
他の所員も仕事をしている様子はありません。大吾は不安になってきました。



3 :2/3 :2007/04/23(月) 20:10:24 ID:???
救助訓練で張り切りすぎ怒られる大吾。五味には給料以上の働きはしなくていい、
こーいう組織は一人が頑張りすぎるといろいろ面倒、と言われてしまいます。

帰り道、落合先生と出会う大吾。つい愚痴をこぼします。
落合はめったに火が出ないからめでたいめ組と呼ばれてるらしいと聞かされる大吾。
危険が少ないと喜ぶ落合でしたが大吾は愕然としてしまいます。

資料に目を通す大吾。ようするにここでおこる火災はバケツでも消せるようなものだけらしい。
サッカーに興じている所員たちを見つめやる気がなくなってきた大吾。ついに涙ぐんできました。
そこへ現れた五味に大吾は詰め寄っていきます。
「おれは火事場に出たいんだよ!!現場で活躍したいのにーー!」
そんな大吾に五味は尋ねます。
「そんなに火事を起こしたいのかな?消防官なのに」
その言葉にキレた大吾は腕を振り上げます。腕が五味の帽子にあたり落ちました。
そこで見たものは----帽子で隠されていたひどい火傷の痕でした。
何もいわずに帽子を拾い上げかぶり直す五味、と同時に出場指令が流れます!

現場は住宅地の一軒家でガス自殺未遂、火はでていないが奥さんの通報でまだお父さんがなかにいる、との事
火がでてないなら楽勝!とつぶやくも震える大吾

現場では奥さんが泣き叫んでいますが構わず指示をだす所員、迅速な動きを大吾はただ見ています。
入るのは第2小隊5人だけ、二手に分かれると決まりかけた時、(負けてたまるかよ!)
大吾が歩み寄り、五味は付いてくる事を許可します。

ドアをゆっくりあけるよう指示する五味、中にガスが充満しているとちょっとした火花で着火するようです。
案の定中は相当の濃度でガスが充満しています。
大吾に窓を開けて換気してこい、鍵はゆっくりあけるんだぞと指示し先に進もうとする五味。
急いで立ち上がろうとした大吾に「馬鹿野郎!靴のビョウで火花が出るだろうがっ!」と五味が怒鳴りつけます。
その声にビビル大吾、鍵を開けるのも一苦労です。しかもライトも失くしてしまいました。


4 :3/3 :2007/04/23(月) 20:11:11 ID:???
先に進んだ五味に報告が来ます。どうやら1階でも2階でもまだ見つからないようです。
しかし五味は奥さんの取り乱しようを思い出し必ず中にいるはず、と考えます。

ライトを失くし暗闇の中手探りで要救助者を探す大吾。しかしちょっとした光でも火花と間違えビビッてしまいます。
12年前を思い出し、頑張ろうとする大吾の足に何かが触れます。
火花がっとビクつきますがどうやら大丈夫のようです。そにまま進もうとしますが当たった物が気になり
触ってみると--髪の毛・そして鼻、要救助者です。
五味さんに知らせなきゃ、と思うも力が入らず、恐怖もあり声を上げることすら出来なくなってしまいました。

(誰かーーーー!!)

「ボウズ!」五味は要救助者に酸素マスクをかぶせ抱きかかえたまま動けない大吾を発見しました。

救急車で運ばれる要救助者。あと数分酸素の供給が遅れたら命に関わっていたそうです。
ポンプ車の前でぐったりしている大吾に五味が声をかけます

「退屈だったかな?火のない火事場は」
(ま…仮にも一人、命を救ったわけだ。ガッツ…あるぜ。)

そこに無線が入ったようです。火災が発生したとのこと。
 
「場所は県立めだかヶ浜高等学校”!生徒は下校していますが数人の職員が取り残されている模様…!」


5 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 20:42:50 ID:???
シャカリキの作者か

6 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 20:53:54 ID:???
昴の作者だよ

7 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 21:16:32 ID:???
新連載か。生意気なガキの成長物語か?
まぁ様子を見ようか

8 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 21:29:55 ID:???
しかし題材的にシャカリキみたいなライバル達の熱い競り合いとか
期待できないというかどうにも地味な話になりそうな気がするんだが
その辺どうなんだろうなこれ

9 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 21:43:34 ID:???
>>8
消防技術大会で全国各地のライバルと戦ったりするんじゃね?

10 :マロン名無しさん :2007/04/23(月) 23:45:27 ID:???
>>8
シャカリキのユタ監督みたいに
熱いおじさんが多くなりそう

11 :2/2 :2007/04/24(火) 21:00:18 ID:???
第2報 炎の洗礼

配属から一ヶ月、新米消防官・朝比奈大吾
今彼の炎のような人生の幕が上がる!!

大吾の母校が燃えていると報告を受けため組。
急いで現場に向かいます。
そこへ教職員が中に残っている可能性がある、との無線が入ります。
その時窓の外に鈍い明かりが見えます。五味が呟きます。
「あれが…現場の炎か?」
なぜ燃え種のない鉄筋コンクリートの校舎であんなに燃えているのか…
大吾はちょうど今は文化祭の準備時期で燃え草が山ほどあることを思い出します。
落合先生の事を思う大吾。大丈夫と信じようとしますが
同時に(今命びろいしたばっかなんだぞ…)寒気がします。

高校に着くめ組メンバー。激しく校舎の2,3階が燃えています。
五味は1階はまだ火勢が弱いと見て突入指示を出します
始めての火災現場にふらつく大吾。死を覚悟します。

校長に話を聞く五味。やはり5人連絡が取れないようです。
大吾は震えながらも校長に落合先生の安否を尋ねます。
彼女にも連絡がついてない…その言葉を聞き
(俺は…なんてー仕事にっっ!!)
中に入る決意を固めます。私情ははさむなよ、と大吾に忠告する五味


12 :2/2 :2007/04/24(火) 21:01:05 ID:???
第一小隊と五味・大吾の第二小隊で校舎を挟み撃ちにし、突破口が開き次第
突入する作戦です。ホースを持つ面々、放水開始!!
が、あまりの水の勢いにこけてしまう大吾。何とか立ち上がるも火に全く当たりません。
その大吾の目の前で片手でホースを持ち、無線で指示を送る五味。
水を火のついてない上部分にかけ霧状にするという離れ業も見せます。
その霧を体にまといながら入り口を開ける五味、校舎内に進入です
まずは要救助者の捜索、ここが母校の大吾に道案内を頼みます。

職員室や理科室を捜索しましたが誰も見つかりません。
まだ燃えていない渡り廊下付近に体力がつきそうな大吾を残し、
五味と大野はまだ見てない教室の捜索に行きます。
炎の中の二人の背中を見てエセ消防官と五味に言ったことを後悔します。

(ちくしょう…あの人達のどこが…めでたいめ組なんだよ……!)

高校の頃、落合とした面談を思い出す大吾。
子供の頃の夢を思い出させてくれたのは落合、校内に落合が残っている保障はないが、
もしいたら恩人を見殺しにすることになるっ!

(俺は負けない…絶対炎になんか負けねえぞ!)
大吾は炎の中に突入した!


13 :2/2 :2007/04/24(火) 21:02:06 ID:???
>>11
訂正2/2→1/2

14 :マロン名無しさん :2007/04/24(火) 21:18:34 ID:???
プロの洗礼ならぬ炎の洗礼か
まずは鼻っ柱へし折られて先達の凄さを思い知らされてそこからって事かな

15 :マロン名無しさん :2007/04/24(火) 22:02:20 ID:???
主人公より五味さんのほうが魅力ある気がするんだが…

16 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 03:47:43 ID:???
まあ大吾はこれからっしょ。
つーか序盤であんまり凄い先輩を演じると死亡フラグ立ちそうで怖いなw
それで大吾が一皮むけるという…ありがちか。

17 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 10:25:51 ID:???
とりあえず、最初はダメダメだった大吾がすごい先輩に追いつくためにために努力して、
ついには先輩を越えるって話かね。

18 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 13:44:57 ID:???
てゆーか最後突入は命令違反ではないのか?
まぁいい子ちゃんだと主人公には向かないだろうが…

19 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 13:57:17 ID:???
五味さんかっこいいな
死なないでくれよ

20 :1/2 :2007/04/25(水) 21:00:08 ID:???
第3報 決死のヤセがまん

落合先生を探し燃え盛る校舎の中を走り回る大吾。
突然降り注ぐ炎にもなんとか耐えます。

散乱した保健室…うつぶせに倒れている人…
「げほ…たすけて…たす…だれ…か…」

必死に落合先生の名前を呼ぶ大吾、しかし返事はありません。

大吾が休憩しているはずの廊下まで戻ってきた五味と大野。
しかし休んでるはずの大吾はいません。
(あのバカ…)

階段の前に立つ大吾。その階段から火が噴きだしてきます。放水も全く意味がありません。
この先は給湯室、ここが火元…
と気づいたその時上から火がついた燃え種が大吾に落下してきました。

(あのボウズ…私情をあれほどはさむなと…死ぬぞ!)

燃え種の中から跳ね起き、服についた火を転がって消す大吾。装備はボロボロです。
息が荒くなりますがマスクがないため煙を吸い込んでむせてしまいます。
目の前には真っ黒な煙が迫っていました。

早く戻れ!。大吾の酸素残量は後10分も持たないはず…
煙をまともに吸い込むとすぐに一酸化炭素中毒になり朦朧としてしまう…と五味は焦り大吾を探します。


21 :2/2 :2007/04/25(水) 21:00:56 ID:???
こっちの命が危ない…大吾が引き返そうとしたその時
「たすけて…」
かすかに聞こえてくる声が…周りを見る大吾。保健室からです。
周りはすでに炎と煙で一杯です。そらみみだと思おうとしますが、
(もし、そうじゃなかったら…!!)
床に溜まっている酸素を目一杯吸い込み立ち上がる大吾。
(ああ〜耳ィふさいでりゃよかったッ!!)保健室へ駆け込みます!
倒れていたのは保健の中村先生。足をくじいて動けなかったようです。
抱き上げ脱出しようとしますが頭がグラグラしだします
天井が崩落する寸前、間一髪保健室から出る大吾でしたが目が回り足が浮きます。
朦朧と歩きながら12年前の事、あの時の消防士の言葉を思い出す大吾。
「ガッツあるぜ!!」

ふと気づくと目の前一面が炎の壁で覆われています。
(生きて帰ったらこんな仕事やめてやる…!)
膝から落ちるように倒れこみながら考える大吾
その時!五味が炎の壁を突き破ってきました!大吾を発見する五味と大野。
大吾が要救助者を救出中だったことに驚きます。
朦朧とする大吾に他の職員は全て連絡がついたことを伝える五味。
「よくやった!ガッツあるぜ!!」
五味のその言葉にあの消防士の姿を重ねる大吾。(五味さん…)

五味が叫びます!「さあ!脱出だ!!」


22 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 21:13:09 ID:???
おもしれーじゃないか!!
昔助けてくれたのが五味さんか!
ありきたりだが良い!!

23 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 21:44:17 ID:???
この漫画の方向性が見えた気が
五味は超えられない壁になるな。

24 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 21:45:03 ID:???
むしろ超えなければならない壁じゃないか?

25 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 21:50:51 ID:???
どういう風に超えるかが肝か?
そもそも消防士にとって超えるとかあんのか。別にライバルじゃないし。

26 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 22:23:55 ID:???
まあこれで落ちは読めたな、
数年後立派な消防士になった大吾が火事場で勇敢な少年を助けて
「ガッツあるぜ!」がラストシーンだ。

27 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 22:37:21 ID:???
まさかゴミさんが一話の消防士なのか…?

28 :マロン名無しさん :2007/04/25(水) 22:49:39 ID:???
>>27
そっか、まだ確定はしてないんだな。


29 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 09:03:11 ID:???
五味さん超えみたいな話もそうだけど、要救助者が亡くなる現場って試練が最初にきそうだね、こういう漫画なら。
大吾を助けたのが五味さんってのは鉄板ぽいが。
チャリ通できるくらい近所なら昔の大吾の家の家事もめ組が出てるだろうし。
大吾が19歳だとして10年くらい前かな?
10年前に五味さんがめ組にいたかだが、消防士って結構頻繁に配置換えとかあるもんなのかな?

30 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 11:13:32 ID:DUOK5TaU
>>29
助けたのは12年前です。全然違う場所じゃないか?
近所なら助けた五味とその後1度も顔を合わせていないのは不自然。
大吾は覚えていなくても親が改めてお礼とか言いそうだし。



31 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 15:56:13 ID:???
しかしこれで1話の消防士が五味さんじゃなかったらある意味
最高のミスリードだよな。

32 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 17:45:29 ID:???
星矢の魔鈴みたいなw

33 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 19:58:08 ID:???
>>32
あれは騙されたwwwなんかもう適当すぎだよなww
かなり好きだけど

34 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 20:37:24 ID:???
植木さんだったりして

35 :1/3 :2007/04/26(木) 21:00:13 ID:???
第4報 夜明けの鐘

学校に到着する落合先生。燃え広がる校舎に愕然とします。
校長先生から中村先生が中にいる事を聞き驚きます。校長が続けます。
「それを助けに入ってるのが 朝比奈大吾たち!」

大吾と中村を背負い脱出を急ぐ五味・大野。そんな五味を朦朧としながら見つめる大吾
さっきの「ガッツあるぜ!」の言葉に昔の事を考えます。
朦朧としている大吾にしっかりするよう声をかける五味。
「あの炎をつっきるぞ!意識を保て!焼け死にたくなければな!!」

走る五味たち。どうにか窓までたどり着きます。窓の外に向かって指示を出す五味、
不思議に思った大吾が目をしっかり明けるとそこには
(は…はしご車…!!)
校庭にははしご車とともに無数の消防車が!第三出場までかかっているようです。

※ 火災の規模に応じて、第二、第三と、出場指令の下る消防署の範囲も広がっていく。
第四出場まである。

ホッとする大吾。はしご車で地上に降りる途中、大吾に微笑む中村先生。
そんな大吾の髪をくしゃくしゃにし、抱き上げる五味。
その姿に12年前の救出時のことを思い出す大吾。
(五味さん…あんたやっぱり…12年前の…)


36 :2/3 :2007/04/26(木) 21:01:01 ID:???
大吾がリタイアした後も懸命の消火活動が続きます。
外から中から、要救助者の残存なしと見て徹底的に放水を行います。


救急車の運ばれる中村先生をみて歓声をあげる野次馬たち。
PM11:00にはほぼ鎮火。
燃え草さえ処理できれば鉄筋校舎のため延焼はなかった。

大吾を探す落合、
消防車の傍で横になっていた大吾は気づいて声をかけようとしますが躊躇います。
弱虫な自分を奮い立たせるため落合先生を使っただけ…
ガス騒ぎの時も腰を抜かしていた…情けない…向いてなかったんだ…
悔やむ大吾の下に女性が近寄ります。
ガス騒ぎの時の奥さんです。五味から「大吾がご主人を助けた」と聞き、
泣きながら感謝の言葉を並べる奥さん。子供もお礼を言います。
その泣き笑いの顔に呆然とする大吾。
そんな大吾に後は調査車に任せて帰るぞっとめ組メンバーが告げます。


37 :3/3 :2007/04/26(木) 21:01:51 ID:???
消防車の中、五味に今まで救助した人を覚えているか?と尋ねる大吾。
30年間、救助した人の顔は残らず覚えていると答えます。
(ウソつけっ!俺のことも完全に忘れてやがるクセに!)
五味は続けます。くしゃくしゃになって喜んでくれた家族の顔のほうが忘れられない、と。
さっきの奥さんと子供の顔を思いだす大吾。

カーンカーンカーン
鎮火報鳴らしながら帰所する…火消しにとってもっとも誇らしい瞬間と植木が話す。
その音を聞きながら奥さんの泣き顔、中村先生の笑顔を思い出す大吾。
「ありがとう、ありがとう」思わず涙が溢れてきます。
(俺は…あの人たちを助けたけど…俺もあの人たちに助けられたんだ…!!)
(12年前見た本物の消防官、五味さんあんたのようになるまでは)
(ギブアップはまだだ!俺も本物になってやる!!)
決意を新たにする大吾でした。


38 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 21:25:29 ID:???
やっぱ五味さんかw


39 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 21:41:55 ID:???
植木の旦那って……まんますぎだろw
石渡のじいさんといい曽田リアルでもおっさん好きなのか?w

40 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 21:49:32 ID:???
いや、五味さんは覚えてない=人違いの可能性もまだ残っている。
しかし今回もよかった。

41 :マロン名無しさん :2007/04/26(木) 21:59:37 ID:???
実は五味さんの双子の兄で、その男は大吾を助けてすぐに殉職したのが五味さんの
トラウマになってるとか。

42 :マロン名無しさん :2007/04/27(金) 12:03:39 ID:???
しかし男臭い漫画だな。

43 :1/3 :2007/04/27(金) 23:46:30 ID:???
第5報 隣のあんちくしょう

一夜明け、高校ではめ組を初め出場した消防署、出張所合同の原因調査が行われていた。
ボロボロの校舎を見つめ炎を憎む大吾。
その時、別の出張所の中に見た事がある姿を発見します。
「甘粕!甘粕じゃねーか!」
声をかける大吾に悪態をつく甘粕。大吾がめ組だったことを思い出します。
初出場か?と尋ねる甘粕にゆうべは一晩に二度出場だぜ!と誇る大吾。
しかし甘粕は昨夜の出場で9回目だったと話します。
甘粕は隣の署内で最もハードな鯨台出張所配属だった事を思い出す大吾。

「もし、ゆうべここに先についたのが鯨台だったらこんなに燃やしはしなかった。
 第二出場の俺たちがつくまで何してやがったんだ、てめーらは?!」
腰を抜かしたり煙をもろに吸い込んだ大吾の事も噂になっているという甘粕。
「まったくお似合いだよ。市内一めでたい出張所、め組!!」
その言葉にキレた大吾は甘粕と取っ組みあいますが植木に止められてしまいます。
めでたいめ組の中でもお荷物、やめちまえ!と吐き捨て去る甘粕。
大吾の叫び声が響きます…


44 :2/3 :2007/04/27(金) 23:47:20 ID:???
数日後デスクワークをしながら消防学校時代の事を思い出す大吾。
記録会、ロープブリッジ渡過でトップの甘粕と二着の大吾。
周りの歓声の中追い上げようとする大吾の顔に甘粕の蹴りが飛びます。
そのまま取っ組み合いになり教官に怒られる二人。しかし甘粕は言います。
「現場じゃ風や炎が容赦なく襲ってくるんだぜ!
 “戦場”じゃ神も仏も、ましてや“ルール”なんかないんだ〜!!」

昔からムカつく奴だったことを思い出し、怒りのあまり報告書を破ってしまう大吾。
そんな大吾に仕事は進んでるか、と報告書の書き方を指導する大野。
自分の進んでんすか〜?と聞く大吾だが大量の書類をあらかた終わらしていた大野。
他のメンバーもテキパキ仕事を終わらせていきます。
(この間の出場で思ったけど…
普段この人たちが“めったに仕事がないめでたいめ組“に見えるのは…
もしかしてものすごく仕事が出来るからじゃないのか?)

そんなことを考えていると突然出場警報が鳴り響きます!
急いで着替え、消防車に乗り込む大吾たち。
場所はあけぼの町、普段は鯨台が出てくる場所です。
距離的にはめだかヶ浜の方が近いが川を挟んでいるため遠回りをするより
鯨台に任せたほうがいいケースが多かったが、恐らく今回は橋のそばの森林部、
め組のほうが早い!と語る大野。大吾に地図で消火栓の位置を確認するよう指示します。


45 :3/3 :2007/04/27(金) 23:48:08 ID:???
現場到着!燃えているのは木だけで幸い近くの家には延焼していません。
大吾に消火栓に吸管つなげ!と指示する大野。
藪のなかの消火栓を探しながら考える大吾。
(め組だから、いままでボヤでくいとめられてきたんだ!
 めでたいめ組なんていわれてたまるか!)

消火栓を発見し繋ごうとするがそこに甘粕が現れた!
驚く大吾を尻目にすばやく繋ぐ甘粕。「早いもん勝ち!」
大野も鯨台がきていることに気づきます。
文句を言う大吾にモタモタしているのが悪い、と切り捨てる甘粕。
掴みかかろうとすろ大吾を止めた大野が言います
昔から“火点に一番近い消火栓は早い者勝ち”って決まっている。
「俺たちの負けだ」
その言葉にショックを受ける大吾。

翌日、昨日の火災は放火だったこと、また出場があるかも、と聞く大吾
(ラッキーじゃねえか〜〜!!まだまだリターンマッチの可能性ありだ!!
 見てろ、甘公!!)


46 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 10:09:34 ID:???
ライバルキター?

47 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 10:41:25 ID:???
うーん。沸点と低いやつだな。
少年漫画の主人公としては便利かもしれないが、消防士としては問題ありそう。

48 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 11:20:07 ID:???
題材が題材なだけに、出てくる奴みんなに
死亡フラグが立ってるように思えてくる…

生キロ

49 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 13:18:21 ID:???
消防士がリターンマッチとか…
甘粕は将来大吾をかばって殉職しそうな予感

50 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 15:37:21 ID:???
災害救助隊がヒマなんて平和の証じゃねーかなにがいけないんだ

51 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 19:00:37 ID:???
実際の消防官はどんな感じなんだろうな?

52 :1/2 :2007/04/28(土) 21:00:15 ID:???
第6報 消火栓ウォーズ

甘粕から出場経験を笑われる夢を見て跳ね起きる大吾。
仕事中に居眠りをしていたようで、すぐに勉強に戻ります。
どうやら先日の火災出場の一軒が悔しかったようで、
「あけぼの町の消火栓の位置を全部記憶してやる!」といきまいてるようで…
基本的にあのあたりは鯨台の管轄ですが最近のあのあたりの出火は放火の可能性が
高いため、め組にも“火点中心主義“でまた出場指令が下るかも知れません。
機関員だろうが新米だろうが水利に詳しい事は消防官の最大の武器には変わりない、
やらせてみろ、と五味は語ります。

翌日 あけぼの町
非番の日に地図を持って歩く大吾。消火栓の位置を確認しているようです。
全部は無理だがめ組に指令が下る橋周辺は何とか把握できそう、と自信を見せる大吾。
甘粕に勝って一番乗りする妄想までしています。
その時、大吾の横を鎮火報を鳴らした鯨台のポンプ車が通り過ぎます。
その中に座っている疲れきった顔の甘粕を目撃しショックを受ける大吾。
(あれこそ戦っている…戦士の顔だ!!俺がモタモタしてる間に
 同期のあいつは、どんどん“消防官”の顔になっていく…!!)


53 :2/2 :2007/04/28(土) 21:01:05 ID:???
数日後 めだかヶ浜出張所
無線通信が聞こえてきます。どうやら鯨台がまた出場しているようです。
また放火。雑草火災ですんでるからいいようなものの。
(くたびれた中年のストレス発散かな)五味はそう考えます
その時一本の電話が。屋根に猫が上っておりられなくなっているとのこと。
しぶしぶ現場に行かされる大吾でした…

その晩、昼間大吾が猫を助ける映像が微笑ましいニュースとしてTVで流されます。
みなに笑われますが甘粕の事を考えると悔しい大吾。
その時落合先生から電話が入ります。ニュースを見た、と嬉しそうな先生。
大吾はイライラして切ってしまいます。直後、再度電話が。
今度は甘粕。嫌味をいう為にかけてきたようです。
口論になろうか、というとき大吾の耳に鯨台の出場指令の音が聞こえてきます。
受話器を放り出し駆け出す甘粕!その時です!
ピーピーピーピー
め組にも出場指令が下ります!場所は鯨台と同じあけぼの町2丁目。
同時出場です!先日歩いて確かめたあけぼの町の消火栓の地図を持って駆け出す大吾。
「甘粕!今度こそ負けねーぞ!!!」


54 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 21:53:30 ID:???
リターンマッチか。
火事で喜ぶ消防士はいかんだろ

55 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 22:27:42 ID:???
なんなんだこのクソ消防士は。
そんなに火事が起こって欲しいのか。
消防士より放火魔になった方が良かったんじゃないの?

56 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 22:54:05 ID:???
甘粕いいキャラしてるなぁ
戦士の顔もいい

57 :マロン名無しさん :2007/04/28(土) 22:58:50 ID:???
タレ目がイヤw

58 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 01:06:54 ID:???
主人公が不謹慎なのは設定なのだろうか
作者が火事をその程度にしか認識してないんじゃねーの?
少年誌だし、結構適当にやりそう

59 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 12:45:29 ID:???
学校火災で炎の怖さというか消防士の厳しさみたいなのを描いたばっかだからなあ。
やっぱ大吾が抜けてんじゃないか。
次回あたり雑草火災だからって甘くみんな!って五味さんからカミナリが落ちるんじゃないか。

60 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 13:48:06 ID:???
どうみてもこれは後の成長を描くための伏線だろう。
今は耐えるんだ。

61 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 14:00:01 ID:???
まだ若いんだし
未熟な消防士の成長物語って感じなのかな?

62 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 21:00:16 ID:???
第7報 水はどうした!?

現場へ向かう車内、植木は出張所に残っている所員に五味に連絡をいれるよう指示し、
大吾は運転手の大野に大声で道を指示していた。
鯨台、そして甘粕に勝つ気まんまんの大吾。思わず声を上げ大野に怒られます。

出張所では植木の指示通り五味に連絡が入れられていた。
五味は所員に水道局に連絡するよう指示。気になる事があるようだ。
俺も現場へ向かうと言う。

大吾たちは現場近くまで到着。雑草火災の為規模は小さいものの風が強くなってきました。
近くに、ベストの消火栓がある、と大野に伝える大吾。
大吾の指示通り車を走らすと、最高の位置にありました
(これで勝ったも同然だー!!)

大吾に吸管を繋ぐよう指示する大野。
この位置からの放水なら道路を隔てた家屋に燃え移る事はないでしょう。
現場の周りでは付近の家族が心配そうに火を見ています。
大吾は吸管を繋ぐため覚えていた消火栓に駆け出します。
「俺の勝ちだ!甘粕!!」
しかし消火栓の上には――車が止まっていました。違法駐車です。
なんとか繋ごうと車の下にもぐり頑張る大吾ですがやはり無理です。
その間にも風は強くなり炎を煽ります。
林を回ったところにもう一箇所消火栓があるハズ。
急いで車を回す大吾たち。その目に鯨台のポンプ車が見えます。
どうやら同じ消火栓を狙ってるようです。
あれを取られると俺らバカみてーに見てるだけになっちまう!大野をせかす大吾。


63 :2/2 :2007/04/29(日) 21:01:03 ID:???
消火栓がある場所につくなり吸管を持って駆け出す大吾。
そこに現れた甘粕。お互いライバル心むき出しで併走します。
同時に消火栓の位置に到着しますが――ありません。
あるはずの消火栓は埋め立てられていました。
水道工事で位置が移動するのはよくあること。甘粕は言いますがその顔は蒼白です。
め組、鯨台のメンバーに消火栓がないことを伝える二人。
風はますます強くなり炎は荒れ狂います。このままだと家屋に燃え移るのは時間の問題。
全員で消火栓を探しますがなかなか見つかりません。
大吾は炎を見やり、後悔しだします。ついこの間炎の洗礼を受けたばかり。
炎を甘くみているとどんな目にあうかイヤという程思い知らされたばかりなのに…。
いつの間にか俺たち、運動会みたいに勝つの負けるのって……
植木と鯨台所員の激が飛びます。「あの辺の住民路頭に迷わす気かァ!!」
自分の不甲斐なさを更に悔やみながら消火栓を探す大吾。
その時、五味が到着しました!

「バカヤロウ!何だそのざまは!!全員、ただちにポンプ車に戻れ!!!」
驚く大吾たち、どういう事でしょうか――?


64 :マロン名無しさん :2007/04/29(日) 21:58:51 ID:???
駄目だこいつ…

65 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 00:08:09 ID:???
ポンプ車に戻ってどうすんだろう?
違法駐車の車をウィンチかなにかでどかすのか?

66 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 06:56:51 ID:???
これは大吾が主人公と見せかけて、実は五味さんが主役の新人消防官育成シミュレーション漫画なんじゃないか?

67 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 13:39:10 ID:???
60じゃないけど、

どうみてもこれは後の成長を描くための伏線だろう。
今は耐えるんだ!

68 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 17:00:52 ID:???
甘粕も駄目さ具合ではいい勝負だな。
大吾は主人公特権のようなものでこれからよくなるとは思うが

69 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 19:20:21 ID:???
高校出たばっかりの新人だしこんなもんなんじゃないの?

70 :1/2 :2007/04/30(月) 21:00:08 ID:???
第8報 勝負の果てに

め組はポンプ車に戻れ!五味の怒声が響きます。急いで戻る面々。
ポンプ車をバックさせるとそこには――消火栓が!!
完全に消火栓の位置を覚えたと思っていた大吾はショックを受けます。
ここの消火栓は三日前に移動したばかりの為知らなかったのも無理はありません。
ようやく放水が始まり歓声をあげる野次馬達。延焼は防げそうです。
大吾には飛び火警戒に当たらせます。

飛び火警戒をしている大吾の横には甘粕の姿も。
どっちが悪い、という事でまた喧嘩になりかけるも―――
どんどん消えていく火、声をあげ安堵する野次馬達。その光景を見て、
(め組でも、鯨台でも…どっちでも…とりあえずは…よかった…本当によかったよ…)
ホッとする二人でした。

そんな中、様子のおかしい男が一人いるのに大吾は気づきます。
五味も気づいているようで、その男に向かっていきます。
男の後ろに立ち、燃え広がらなくてよかったと話しかける五味。
「家屋に延焼して人死んでたら、犯人死刑でしょうな〜」
その一言に突然逃げていく男。
追いかけようとする大吾を五味が止めます。あの一瞬で男から免許を抜き取ったようです。
免許を警察に届けるよう大吾に指示します。
絶対にあの男が犯人だと力説する大吾に、自信はないと答える五味。
「まっ、これで火事が止まればもーけもんだがな」


71 :2/2 :2007/04/30(月) 21:00:56 ID:???
無事鎮火し、車に戻る大吾と甘粕。最後まで喧嘩しています。
帰りの車の中、悔しがる甘粕。
(俺らの仕事はゲームじゃねぇ、一歩どじればマジでやばい火事場だからこそ、
 やっぱり俺は…現着のスピードで奴に遅れをとったことが、ガマンならねぇ!!)

鎮火報を鳴らし帰所するめ組。通りがマンションの工事で通行止めになっている事に気づきます。行きにここを通っていたら10分はロスしていたはず。
さっき通った路地も知らなかったと大野。
考えてみれば鯨台よりずいぶん早く現着しました。眠っている大吾を見る大野と植木。
「こいつの、ナビゲートだ…」面白い奴が入ってきた、と植木。

この夜から数日後、犯人の男が警察に出頭してきたという――― 


72 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 21:26:56 ID:???
一応少しは成長したのかな

73 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 22:49:32 ID:???
運転してる人のミスってことでいいのか

74 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 23:08:20 ID:???
さすがにこれは運転手よく見ろと言いたいな。
緊急車両の行くとこなんて地面になにが転がってるか分からないのに。

75 :マロン名無しさん :2007/04/30(月) 23:56:00 ID:???
まぬけすぎだろ…これは…

76 :マロン名無しさん :2007/05/01(火) 02:05:46 ID:???
五味さんやっぱすごいな

77 :マロン名無しさん :2007/05/01(火) 02:09:16 ID:???
ゴミさん現場にいたわけじゃないのに凄すぎだろ

78 :マロン名無しさん :2007/05/01(火) 05:24:08 ID:???
ポンプ車の下に消火栓を発見したときの五味さんの心境がしりたいw
まさか…こいつの下になんてあるわけが………

79 :1/2 :2007/05/01(火) 21:00:03 ID:???
第9報 女難レスキュー

仕事明け、帰宅途中の大吾は高校前で落合に出会います。
燃えた高校もずいぶん復旧したようです。話をしている大吾たちを見て、
女生徒たちが噂話を始めます。中村を助けたのが大吾と知りかっこいい、と騒ぐ生徒たち。
しかし、純と呼ばれた女の子だけはなにやら不満そうです。

なにかご馳走をしたい、と大吾を食事に誘う落合。大吾はかなり嬉しそうです。
明後日の夕方4時、駅前で、と約束した大吾は自転車を走らせますが突然前に人が飛び出してきました。
「おはようございます朝比奈センパイ、覚えていますか?一年下の近藤純です」
卒業式に花を渡した、と言われようやく大吾も思い出します。
落合とデートするのか、と問い詰める近藤に妙な事を言いふらすなよ、と答える大吾。
その言葉を無視し近藤は行ってしまいました。

翌日・夜・出張所。
風呂に入れ、という大野の言葉にも反応せずボーっとしている大吾。
大野にどやされようやく風呂に向かいますがまだボーっとしています。
朝からこの調子のようです。
風呂につかる大吾、デートの事を考えると今度はワクワクしてきました。


80 :2/2 :2007/05/01(火) 21:00:51 ID:???
翌日、おめかしをして家から飛び出る大吾、今度は緊張してきました。

高架下、大吾の事を考える近藤、そこへ大吾が通りかかります。
デートの事で浮かれている大吾に嫉妬からめちゃくちゃな事を言ってしまう近藤。
大吾が立ち去ろうとしたその時、高架から衝突音が!!見上げる大吾。
そこには追突された車がガードレールを突き破り車体が半分ほど宙に浮いていました!
今にも落ちそうな車、中には親子3人がまだ残っています。

車を引き上げようと声をかける野次馬たちを急いで上に上がってきた大吾が制止します。
迂闊に触れればバランスが崩れる、と主張する大吾、
でもこのままではやばい、という野次馬達と口論になりますが―――
「ゴチャゴチャうるさいなぁ!この人消防士さんなんだよっ!!」
近藤の一言に、居合わせた人達の目がすがるような眼差しに変わりました。
(消防士さん助けて、早く何とかして…!!)
そんな言葉が聞こえてくるようです。しかし大吾一人ではどうしようもありません。
とりあえず通報を…と考えていたその時、
車内の父親が子供を一人外に出そうとしています!浮き上がる後輪!
大吾が叫びます。
「ダメだ!!おい!!まだ降りちゃ…!!!」


81 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 00:27:15 ID:???
いきなり落ちることは無いと思うが
これからどうすんだろう?
消防が来るまで、励ますとかかな
自分に何もできない無力感を感じて成長とかか

82 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 01:19:56 ID:???
なんで降りたら駄目なんだろう
バランス崩れるからか

83 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 02:02:11 ID:???
そら前は宙に浮いてるわけだし、後ろ軽くしちゃいかんだろう。
まあでも気持ちは痛いほどわかるというか、ぞっとするシチュエーションだなこれ。

84 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 02:34:45 ID:???
やっとヒロインキター

85 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 15:03:12 ID:???
ん?大吾は高校卒業後、消防学校行って卒業してからめ組配属だよな?
なんで一コ下の後輩がまだ高校生やってるんだ?

消防学校って一年かかるだろ?

86 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 17:01:44 ID:???
留年だろ

87 :1/2 :2007/05/02(水) 20:59:48 ID:???
第10報 生と死のバランス

「ダメだ!まだ降りちゃぁ!!」
大吾の声は父親には届かず、子供を外に降ろしてしまいます。
その瞬間大きく浮き上がる後輪。もうだめか、と覚悟する大吾ですが
どうにか持ちこたえました。
大吾は野次馬に通報するよう頼み、近藤には降りてきた子供を頼み、
万が一車が落下した時のために高架下の車や野次馬を遠ざけるよう指示します。
震える近藤。
(なんだか…嫌な予感がするよ…!!もっと悪い事が…)

車の中を伺う大吾。車はエンジンが生きたままです。
父親に声をかけますが頭から血を流し重症のようで朦朧としています。
その横では、父親にしがみついたまま今にも泣き出しそうなもう一人の子供が…。
胸が痛みますが大吾にはどうする事もできません。
人が重しになっている以上、一人でも降ろせば即、転落。
下に並ぶ家屋に落ちでもしたら大惨事になってしまいます。
あと6分ほどでレスキューが来るから、と励ます大吾ですが、
車体の下にガソリンが流れ出ている事に気づきます。エンジンは生きている。
もし引火すれば…。野次馬を遠ざける大吾。もはや悠長な事は言っていられません。
なんと大吾は車の中に乗り込んでしまいました!
子供に大丈夫だから、と降りるように指示する大吾。
父親が心配そうな子供にむかって、精一杯の笑顔で言います。
「大丈夫!お父さんは絶対俺が連れて帰るよ!!」


88 :2/2 :2007/05/02(水) 21:00:36 ID:???
降りてきた子供を見て歓声をあげる野次馬。
近藤は自分が大吾のことを消防士と言ってしまったからこんなことに…と思いますが、
すぐに思い違いに気づきます。
(これが…消防官…一年前の朝比奈センパイとは違う…朝比奈大吾…消防士!!)
車の中で大吾は迷っていました。
かかえて飛び出すか…しかし重しのなくなった車は落下炎上し下の家屋が…
やはりレスキューを待つしか手はありません。

駅前で大吾を待つ落合。その前をレスキューの車が通り過ぎて行きます。

もう6分以上、野次馬からは焦りの叫びが飛び交います。
大吾は思います。12年前の火事のときは意識がほとんどなくわかりませんでしたが、
(助けを待つ心境ってこんなにも!)
今までの現場で出会った人の顔が思い出されます。
(みんなこんな気持ちで…俺たちを待っていたのか……!!)

車はどんどん傾いていきます。どうやら車体がガソリンで滑っているようです。
大吾の頭には最悪の事態の想像が膨らみます。
飛び降りるのは簡単…しかし下の家が…!
その時レスキュー車のサイレンが!しかしすぐにでも滑り落ちそうです。
近藤は、間に合わない、車から降りて、と叫びます。
大吾はそれでも降りようとしません。バランスをなんとかとろうとします。
(ねばれ…!ギリギリまで…!)目を閉じ極限まで集中する大吾。

(神経を研ぎ澄ませ!!最後の一瞬まで!!!)


89 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 21:14:31 ID:???
乗っちゃったー

90 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 21:34:12 ID:???
初めて主人公が格好良く見えたのは錯覚ですか?

91 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 21:42:22 ID:???
>>90
いや、錯覚じゃないと思う。初めて主人公らしい事してるな。

92 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 21:46:24 ID:???
曽田の女キャラってうぜーの多いな。

93 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 22:49:13 ID:???
うーん。主人公らしいのかな。
いくら代わりに乗り込んでも、バランスがずれるかもしれないからあんまり動かない方がいいと思うのだが

94 :マロン名無しさん :2007/05/02(水) 23:24:52 ID:???
>>93
多少は危険かも知れないが手をこまねいてるよりは主役らしいと思うけど

95 :マロン名無しさん :2007/05/03(木) 02:21:50 ID:???
>>85
実際の消防学校がどれくらいかかるか知らんが、とりあえず1話の時点で卒業から半年後のようだ。
劇中10〜11月くらいかな。

96 :マロン名無しさん :2007/05/03(木) 12:02:01 ID:???
半年で卒業ってことはT類合格(大卒基準)か。
馬鹿の癖に成績は良いんだな。

97 :1/2 :2007/05/03(木) 21:00:04 ID:???
第11報 闘志の報酬

目を閉じ集中する大吾。ギリギリまでねばるつもりです。
しかし、大きく浮く後輪、前のめりになる車体!もう駄目…!
「ちくしょおーー!!」
飛び出した大吾の目の前には――レスキュー隊員の顔が!
車はいつのまにかワイヤーで繋がれていました。
歓声をあげる野次馬。大吾にねぎらいの言葉をかける隊員。

近藤は大吾の胸に飛び込み、何故早く車から降りなかったのかと怒鳴ります。
下の家に落ちたら、誰かが家に残っていたら…。
答える大吾にあのままだったらセンパイのほうが!と近藤。しかし大吾は答えます。
「誰かが…俺の目の前で死ぬなんて…冗談じゃないぜ!絶対に嫌だよ!!!」
その時、父親の容態を話す救急隊員の声が聞こえてきました。
相当強く頭を打っており呼吸も不規則、手に負えないかも知れない…!
ショックを受ける大吾。救急車の父親を不安そうに見つめる子供達。
いつの間にか大吾はその場から離れていました。
大吾がいなくなった、と話すレスキュー隊員たち。
野次馬たちから大吾が消防隊員だったことも聞いたようです。

どこかの道路、フラフラ歩いてきた大吾は戻してしまいます。
父親の事を思い出す大吾。まさか死……。
高架下の家を気にするより怪我人を運ぶ事を優先させるべきだったか…?
俺間違っていたのかな??!悩む大吾…。


98 :2/2 :2007/05/03(木) 21:00:54 ID:???
駅前、約束の時間を1時間も過ぎ帰ろうとする落合の下に近藤が来ました。
大吾が来ないことを伝える近藤。何があったのか聞こうとする落合を遮り続けます。
「あの人すごい人だわ。私が思っているより…多分先生が思っているより…
 あの人すごい人だわ!!すごいんだから!!!」
先生には負けない、と走り去る近藤。何のことか全くわからない落合でした。

夜、め組の五味の元へ電話が鳴ります。相手はレスキューの白石。
大吾が飛び出したとき目の前にいた隊員です。
夕方の出場の事を話す白石。若い出張所所員と聞き大吾のことと感ずく五味。
白石は五味に言います。面白そうな子と…。
レスキューにも全く気づかないほど集中し、手順には少々問題はあるものの
結果的には最善の処置になった。なにかニオイを感じるタイプ、と続けます。
めげないで育って欲しいという白石に、五味は少し嬉しそうにしながらも、
馬力のある奴は勝手に育っていく、と返します。

自宅に向かって歩く大吾、しかし父親の事で頭は一杯です。
家の前まで着くと何故か外にジルが…。そのジルの後ろから五味が出てきました。
夕方の事故の件を尋ねる五味。白石から連絡があった、と言われビクつく大吾。
五味は言います。
「ビョーインでピンピンしとるとよ。お前が助けたあのおじさん。
 よくやったな。」
大吾は嬉しさを爆発させ叫びだしました!
そんな大吾を見つめる五味。電話の白石の言葉を思い出します。

「いいですな!あの子にはなにかニオイを感じますよ!
 何か、感じますよ!!」


99 :マロン名無しさん :2007/05/03(木) 21:48:18 ID:???
確かに俺も何か感じた

100 :マロン名無しさん :2007/05/03(木) 22:06:17 ID:???
近藤ちょっとあれだな…

101 :マロン名無しさん :2007/05/03(木) 23:26:55 ID:???
ジルかわいいな

102 :マロン名無しさん :2007/05/04(金) 12:19:18 ID:???
白石はこれからも絡むのかなー?
レスキュー隊長だしなにかしら出てきそうだけど。

103 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 16:50:16 ID:???
近藤と落合先生と大吾三角関係化

104 :1/2 :2007/05/05(土) 20:59:37 ID:???
第12報 プロの掟

出社途中の大吾、熱がでてふらついています。
出張所ではすでに申し送りが始められています。

申し送りが終わってからようやく到着した大吾。
植木に罰としてガレージの掃除を一人でするよう怒鳴られました。
大吾をかばう大野に甘やかしすぎ、と逆に説教する植木。
「第二小隊長として、そろそろ俺が教育してやる!」
そんな言葉に厳しいが言っている事はもっとも、と話す所員たち。

ガレージでは熱で朦朧とした大吾が座り込んでいました。
頭上ではツバメが子供に餌をあげています。
そこにくる植木。大丈夫ならしっかりやれ、と説教が始まります。
外では大野が大吾に同情していました。そんな時――
出場指令です!今回は管外出場、所轄署はすでに到着しているはずです。
植木に早く行こうとせかす大野、大吾には残るか、と聞きますが
植木に甘やかすな!と怒鳴られてしまいます。
しかし大吾は
「大丈夫…行きます!」息は荒れながらもしっかりした声で答えます。

しかし、め組が到着した頃には出火宅は先着隊によってほぼ消火されていました。
最小限の焼損ですみそうです。
大野と大吾に周りの家が放水で水浸しにならないよう防水シートをしろ、
と指示する植木。
そこにおばあさんの独り言が聞こえてきます。
「おじいさん…おじいさんが家の中に…」
驚く所員たち、しかしおじいさんは10年も前に亡くなっていて…と説明する奥さんの言葉にホッとする植木たち。改めて大野と大吾に指示をだしました。


105 :2/2 :2007/05/05(土) 21:00:27 ID:???
隣の家の2階、シートを張る二人。
大吾は熱で朦朧としながらもさっきのおばあさんのことが気になります。
力が緩みシートから手を離してしまう大吾。
…そのまま出火宅に入っていってしまいました!
驚く植木と大野。
大吾は水浸しの家の中、何かを発見しました!

外では植木がとうとうやりやがった、と怒っていました。
(俺が規律をうるさくいう理由がわかるか!?一瞬でも気を許したら
 命を失う職場だからなんだぞ!!!)
玄関から出てきた大吾に詰め寄る植木。そんな植木をまるで見えていないかのように
突き飛ばした大吾は、そのままふらふらとおばあさんの元に向かいます。
「つれてきたよ、おじいさん」
驚く所員たち、しかし大吾が差し出したものは――位牌。
その位牌を見ておばあさんは大粒の涙をこぼしだしました。
「おじいさん……おじいさん、おじいさん…」
その光景に驚く所員、そして植木。
満足した大吾はその場に倒れてしまいました。

もうすぐ完全に鎮火できそうです。
消防車の横に座る大吾に何故位牌の事がわかった?と聞く大野。
大吾は、なんとなく・うちのばぁちゃんも時々位牌に話しかけてたような…と答えます。
そこへ植木が死にてえのか?と詰め寄ります。そう、あれは重大な命令違反でした。
満足そうにおばあさんをみる大吾に植木は掴みかかります。
「なにをやったか、わかっているのかっ!!」
植木は思います、たしかに大吾は不思議な奴、ほかの誰とも違う、と。
同時にこういう奴だからこそしっかりしこまねば…本当にやばい時が来る!!とも。

そして数日後、その日はやってきたのである!!


106 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 21:08:41 ID:???
一見いいコトしたように見えるけどやっぱり組織としてはまずいか

107 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 21:36:36 ID:???
ちゃんと言葉に出して言う癖付けようよ。>大吾
言えばなんとか考慮してくれるだろうに。

108 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 22:06:04 ID:???
いや今回はいい話

109 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 22:11:04 ID:???
本当にやばい時…
大吾がまたぞろ無茶してそれをかばった誰かがシボンヌ?
植木さんとかやべーよ。

110 :マロン名無しさん :2007/05/05(土) 22:14:34 ID:???
>>109
いや大野さんかもしれん

111 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 00:27:06 ID:???
流石に自分が無茶して他人がシボンヌだったらもう常人は精神的に消防士続けられないと思う。
ギリギリ半身不随ぐらいじゃないか?

112 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 00:54:53 ID:???
五味さんが大吾をかばって…

113 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 02:00:11 ID:???
ちょっと天然入ってる感じのと、キャンキャン言うタイプのヒロインは永田さんと東海林さんの路線を引き継いでるな。
俺は純ちゃんのほうが好みだが、問題は曽田がどう考えても女の子描くよりおっさん書くほうが好きそうなので大した活躍は見込めなそうなことだw

114 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 17:41:19 ID:???
今でてるなかでやばいのは植木か大野だろうなぁ。
五味さんはまだまだ謎がありそうな人だから死なせないっしょ。
1話の火傷の痕とか…

115 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 21:00:49 ID:???
第13報 ツバメの棲む家

今日は朝からガレージの掃除をする大吾。ツバメの糞を片付けます。
どうやらこの前の命令違反の件で罰を与えられえいるようです。

植木は厳罰に処すつもりでしたがいざとなるとなにをさせたらいいか
わからなかったようです。現場で上司の命令を無視した奴は初めて。
期待をしているだけに不安なようです。

その日、午前10時、千石市煮干野で出火報。廃屋になった古い廃アパートが燃えた模様。
完全に空き家だった為、要救助者がいない事が先着隊によって確認されました。
煮干野は管轄外のため、この時点まではめ組所員は冷静に無線を聞いていました。

ガレージ掃除を終え戻ってくる大吾。誰も手伝ってくれない事をぼやく大吾ですが、
また植木にどやされます。
午前10時半――当初所轄署のみで対応できると思われたこの火事ですが、
木造のため想像以上火の回りの早さだったようです。
かくして第二出場指令発令。管外から様々な増援部隊が集結。め組も出場です。
想像以上の火の回り。五味と植木は指示を出しています。
気合をいれる大吾に次の命令違反は許さん、と念を押す植木。
受け答えはいつも通りの大吾にホッと一安心です。


116 :2/2 :2007/05/06(日) 21:01:37 ID:???
放水中の大吾。なにか変な感じ、胸騒ぎを覚えます。
突然走り出そうとする大吾を止める植木。
違和感の正体は――ツバメの巣。巣の事を植木に力説しますが
自分でも何を言ってるかよくわかりません。
そして、あそこに少しでいいポンプ車のはしごをかけてくれ、と頼みます。
当然激怒の植木。なめてたら死ぬぞ!と怒鳴りますが、
なめてなんかねぇよ!あそこ、なんか気になる、と大吾。
火は回ってないから入れると主張します。
もうすでに人名検索は終わっている、放水に戻れ、と植木も譲らず口論になります。
その時五味は白石がいった「ニオイを感じる」と言う言葉を思い出し、
3分だけ大吾に時間をやり,植木にもついていってくれっと頼みます。

はしごを登り、2階の窓から中に入る大吾と植木。
しかし中には誰もいません。周りを観察する大吾。
天井裏に続く穴があるのを発見、ジャンプ一番その穴に飛びつきます。
上半身を持ち上げ中の様子を確認すると――なにもありません。
(たしかにしたんだ…スゴくヘンなカンジがしたんだよ―――!!)

2階を見上げる五味
(ただの大バカヤローなのか…それとも…)


117 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 21:16:42 ID:???
燕の巣?
とりあえず今回は言葉で説明しようとはしてるな、
結局説明できてないけど

118 :マロン名無しさん :2007/05/06(日) 22:57:21 ID:???
今度はツバメ救出?

119 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:05:06 ID:???
ツバメの巣が何かに関係あるのかな?


120 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:09:14 ID:???
ツバメの巣のスープはおいしいと聞いた子供が
巣を取りに行って助けを待ってるとか

121 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:11:11 ID:???
巣見ただけでそれがわかったら超能力だろもはやw

122 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:28:12 ID:???
スープをそこで作り出したてからいいニオイがしてたんだよきっと

123 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:31:36 ID:???
助けたツバメが今後マスコットキャラとして登場の伏線だろ

124 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:40:25 ID:???
>>122
それ、もう焼けてしまってるんじゃ…

125 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 01:44:45 ID:???
確かツバメは空き家に巣を作らないって言うよね?
実は時々こっそりと管理人の息子が出入りしてたとかじゃね。

126 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 07:55:51 ID:???
でも人命検索は終わってるんじゃないの?
つかこの出場が前回の引きの「その日」に当たるんだろうから、もっと大事件に発展しそうな気がす。

127 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 10:57:30 ID:???
>>126
ついていったのが植木さん…死亡、大怪我フラグたったー?

128 :1/2 :2007/05/07(月) 20:59:19 ID:???
第14報 屋根裏の住人

誰もいない屋根裏、植木は早く降りて来い、と叫びますが
大吾はそのまま奥に入っていってしまいます。

外では五味と話す管轄所員。人命検索はした、要救助者はいない、と
主張するも、五味に3分だけ、とお願いされしぶしぶ納得します。
大野にツバメの巣のことを尋ねる五味。大野もよくわからない、と答えます。
「とにかく、何かを感じるって…」

屋根裏で人を探す大吾。しかし誰もいません。
(命令違反か…くそ…今度こそタダじゃすまねぇだろうなあ…)

「コラァ、ダイゴォ、てめえ覚悟しとけよー!!」
植木の怒りの声が響きます。
どうせクビならせめて…と壁を拳で突き破りツバメの巣を助ける大吾。
その時、上から燃えた大量の木材が!!
下で叫んでいた植木のところにも木材が落ちてきます。
「ダ…ダイゴーー!!」
弾き飛ばされる大吾。ふと横を見るとそこには一升瓶。
そして――人の手が!

必死で屋根裏まで行こうとする植木。
(だから言ったんだ!
お前のような奴はいつか…取り返しのつかないことになるって!!!)
その時、屋根裏から大吾が人を抱えて植木の真上に落ちてきました!
火災のせいで床が脆くなっており、植木を巻き込み1階まで落ちてしまいます。


129 :2/2 :2007/05/07(月) 21:00:12 ID:???
その落下音は外まで響きます。
(俺が甘かった…)中に突入しようとする五味。そこに植木から無線が入る!
「至急、救急車を玄関前に…いまでます…」
そこで途切れる無線。みんな大吾が負傷したんだ、と思います。
しかしそこで皆が目撃したものは――
玄関から大吾ともう一人を抱え出てくる植木!
「さ…3人いる!!」
大吾にもう大丈夫、と話しかける植木に呟く大吾。
「ホームレスのひとだよ…空き家になってたこのアパートに、だまって住んでたんだ…。
きっと…見つかんないように閉じこもって…泥酔したまま…
人命検索でもわからなかったはずだよね。」

人が残っていた事に大騒ぎの全員。五味も唖然としています。
救急車に運ばれる要救助者と大吾。大吾の胸元にはツバメの巣が。
五味は言う。考えてみればツバメの営巣するところ、必ず人間がすんでいる、と
その言葉に植木も、確かに言われてみれば少々違和感のある光景だった、と答える。

二人の会話に考え込む大野。
(そんなもの…俺たちにはわからなかった!感じなかった!
 20年30年火事場にいる五味さん達なら感じたとしても…俺たちにはまだ…)
(なのに…)「一体…なんなんだよこいつ」
(まだ…キャリア2ヶ月のド新人じゃねぇか!!)


130 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 21:22:02 ID:???
あれ、本当にやばい時は?

131 :マロン名無しさん :2007/05/07(月) 23:38:00 ID:???
エスパー?

132 :マロン名無しさん :2007/05/08(火) 00:51:20 ID:???
なんか目覚めてるし・・・。
いきなりこんな変な成長させてこれからどう展開させる気だ?

ジャンプなら大吾がニュータイプ能力に目覚め、同様の能力を持った消防士たちがトーナメントするんだろうが・・・

133 :マロン名無しさん :2007/05/08(火) 21:20:07 ID:???
ツバメの営巣するところ、必ず人間がすんでいる

ってエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

134 :マロン名無しさん :2007/05/08(火) 23:02:50 ID:???
>>133
そういう風に言われてるけど、絶対ではないよな。
人通りの少なそうな道路の橋脚に巣を作ってるの見たことある。

135 :1/2 :2007/05/09(水) 21:00:09 ID:???
第15報 雨の訪問者

煮干野の廃屋アパート火災から2日。
入院中の大吾。新聞を読んでいると火災の記事が目に入ります。
「しらす平で民家半焼 逃げ遅れ 老人1名焼死」
しらす平は鯨台の近くです。焼死の文字に心が痛む大吾。
そんな時、甘粕が面会にきました。
見舞いにきた、と言いますが甘粕はしばらく大吾の顔を見つめ、
不愉快だ、帰る。と帰っていきました。意味がわからない大吾。
雨の中、甘粕は俯き歩いていきました…

次の日も、その次の日も雨は降り続きました。

雨の中走る大吾、千国川で非番召集がかかりました。
着くとめ組はすでに到着していました。
異常なほど氾濫している千国川。土嚢を積むための召集のようです。
川を見て唖然とする大吾。
「俺、ガキの頃からめだかヶ浜に住んでるけど…こんな千国川みたことねぇよ」

とりあえず土嚢を積み終わり場所を変えようとするめ組。
その時大吾が下流を見て指を指しています。
そこには先月着工しはじめた橋が無残にも真ん中から崩れ、
川に鉄骨がくずれ落ちていました。驚く面々。
昔から台風がきてもこんなに荒れ狂うことはなかった。それがこの程度の雨で…。


136 :2/2 :2007/05/09(水) 21:01:02 ID:???
呆然とする大吾たちに五味が説明をします。曰く
この上流で市が進めた工事の為、川の流れがわずかに変えられた。
千国市内で再開発の余地が残された最後の地域がめだかヶ浜周辺。
川以外にも至る所に手が加えられている。町そのものが変わりつつある…。
「今はそういう時期なんだ」
「だが…元々の自然なカタチを強引に変えれば…ひずみも生じてくるわな…」
植木も言います。町全体のバランスがおかしくなってきている気がする、と。
その言葉を聞き大吾は思います
(町が…変わる…?都市開発…?
 俺…大変な時期に…消防官になっちまったんじゃないかな…)

土嚢を積みながら甘粕の事を思い出す大吾。(あの新聞の火災、出場してたんじゃ…)
思い出される甘粕の顔、そして焼死の文字…。
そんな時電話をしていた植木が大声を上げます。
「人が流されてるぅ!?千国川にか!?」
中学生くらいの子供が川に落ちそれを助けようと消防隊員が飛び込んだようす。
しかも消防隊員は鯨台の人のよう。甘粕の顔が浮かぶ大吾。(まさかな…)
急いでロープを張るよう指示する五味。
ここで引き上げなければ先にはくずれ落ちた橋が横たわっています。

すこし上流。荒れ狂う川、男の子を抱えた甘粕が流されています!叫ぶ甘粕。
「なろぉー!もう誰も、死なせやしねえぞーー!!」


137 :マロン名無しさん :2007/05/09(水) 21:07:34 ID:???
なんかやばげなフラグが立ったような

138 :マロン名無しさん :2007/05/09(水) 22:06:06 ID:???
取り合えず大吾が来てからの災害の多発には
理由付けされたね。
甘粕は今は助かるだろ。レスキューの白石登場かな?

139 :マロン名無しさん :2007/05/09(水) 22:45:59 ID:???
甘粕にも新人ゆえの若さがあったんだな

140 :マロン名無しさん :2007/05/09(水) 22:49:02 ID:???
やはり最初の要救助者死亡という試練がきたか。なぜか甘粕だが。


141 :マロン名無しさん :2007/05/10(木) 10:46:24 ID:???
甘粕は言動がいちいち不愉快だから死んでくれても良いや

142 :マロン名無しさん :2007/05/10(木) 12:42:08 ID:???
なんであんなに橋が崩れてるの?
いくら建設中と言ってもひどい。建設基準守られてるのか?

143 :マロン名無しさん :2007/05/10(木) 13:57:44 ID:???
>>142
千国川の流れが以上に速くなりすぎた、って事だろ?
あんなのだれも予測しようがない。

甘粕が死ぬとライバルいなくなっちゃうよー。

144 :マロン名無しさん :2007/05/10(木) 19:01:30 ID:???
今回は甘粕が主役の話ってだけだろ?

145 :マロン名無しさん :2007/05/10(木) 23:13:37 ID:???
甘粕は死なないだろ。



まだ。

146 :マロン名無しさん :2007/05/11(金) 00:57:00 ID:???
で、どうやって助かるんだ?
まったく予想できない
今週は休載だから予想しようぜ

147 :マロン名無しさん :2007/05/11(金) 14:03:15 ID:???
川の両岸に渡るように大きな網を張って救助。


148 :マロン名無しさん :2007/05/11(金) 20:46:02 ID:???
>>147
どうやって維持するんだその網をw

149 :1/2 :2007/05/11(金) 20:59:40 ID:???
第16報 死の水圧

男の子とそれを助けようとした若い消防官が川に流されたと知り騒然となる隊員達。
(鯨台の若いのってまさか…)
そう思う大吾の横を木箱が流れていく。崩れた橋の建材にぶつかり砕ける木箱。
川の流れは時速50キロメートルはありそうです。木箱であの状態…。
人間程の重さの物がぶつかれば数100キロもの負荷になります。
「今、この千国川は高速道路と同じだ!」

なんとか張り終わるロープ。しかしここで助けられなければ2人は…。
植木は鯨台と無線連絡をし始めました。
流されているのは甘粕。その事を聞くと大吾は植木から無線を奪い取りました。
なんであいつそんな無茶を…!
そう聞く大吾に鯨台職員は甘粕が出場した現場で死者が出た事、
それに思いつめていた事、止める間もなく飛び込んでしまった事を話します。
植木は友達か?と聞きますが友達なんかじゃない、と返す大吾。
普通だったら大吾の見舞いなんかに来るはずはありません。
(あの時…何か様子がおかしいとおもった…)

流れてくるのが僅かに確認されました。大吾の脳裏をよぎる新聞記事。
(俺にもそんな時が来るのか…?そのとき、俺は…!?)
甘粕が近づいてきました!激流に揉まれながらも必死に男の子を抱えています。
ロープにつかまる甘粕。その負荷に引っ張られながらも必死で踏ん張りロープを
引っ張る大吾たち。
一人の隊員が甘粕たちを助け出そうと川に入ろうとしますが
「バカヤロウ!!!うかつにふみこむな!!」
五味の怒声に立ち止まった隊員の眼前を猛スピードで木片が流れていきます!
恐ろしい流れの速さ。この場の人間だけで引き上げられるのか?


150 :2/2 :2007/05/11(金) 21:00:30 ID:???
その時、甘粕の手から男の子が滑りそうになります!
必死で掴みなおそうとする甘粕。しかしその拍子にロープから手を離してしまいました!
流される甘粕を必死に追いかける大吾。
目の前には崩れた橋が…。その脇に用水路があるのを甘粕は気づきます。
(あそこなら…助かる…もうイヤだ…俺の目の前で誰かが死ぬのは!)
(死ぬな!!)
甘粕は男の子を用水路の方へどうにか突き飛ばしました!
これならどうにか男の子は助かりそうです…が、甘粕はそのまままっすぐ
橋に向かって流れていきます!駆け出す大吾。五味の叫び声が響きます。
「オイ!ボウズを…ボウズを止めろー!!」
(俺の目の前で勝手に、死ぬんじゃねぇーー!!)
なんと大吾は川に飛び込んでしまいました!


151 :マロン名無しさん :2007/05/11(金) 21:23:20 ID:???
どいつもこいつも無茶ばかり

152 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 00:09:17 ID:???
二人とも橋に突撃して
病院で目を覚ました大吾が甘粕のことを聞くと………
みたいな感じかね

甘粕の死から無謀なことをしてはいけないことを学ぶとか


153 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 10:26:20 ID:???
あんな状況なのにボウズ呼ばわりな五味さん

154 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 11:36:48 ID:???
多分ずっとボウズ呼ばわりな五味さん。



155 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 11:58:33 ID:???
時速50キロメートルでロープにぶつかっても大丈夫なの?
昔、バイクの通り道に首の高さでピアノ線を張っておいたら、暴走族が首ちょんぱになったって
都市伝説を思い出したんだけど。

156 :1/3 :2007/05/12(土) 18:10:01 ID:???
第17報 てめえにだけは

甘粕を追い川に飛び込んでしまった大吾!
甘粕の近くまで行き叫びますが反応はありません。
目前まで迫る崩れた橋。甘粕が死を覚悟したその時突然横に大吾が。
その顔を見てはっきり意識を取り戻す甘粕。
大吾は下に潜るよう指示します!

潜った大吾たちを見て沈んだ、と勘違いするめ組所員たち。
しかし五味は大至急指令センターに連絡するよう指示します。
(まだ終わりじゃないはずだ!あいつなら!!)

水中の2人、甘粕は考えてみれば水中のほうがずっと流れは穏やかなはずだった、
このままいけば助かる!と考えます。
(こいつが…まさか…水中の流れまで計算して!?)
ですが大吾は(俺の勘は当たる!)苦し紛れだったようです。
しかし突然潜ったため息が続きそうもない甘粕。
その横を大吾が余裕の顔で泳ぎます。その顔を見て踏ん張る甘粕。
水中でも張り合う二人。
(負けねぇ)(てめえには)(絶対てめえには負けねえ!!)


157 :2/3 :2007/05/12(土) 18:10:48 ID:???
どうにか橋脚までたどり着く二人。大吾は疲れきっている甘粕を鼓舞し
どうにか上に上ろうとします。
上がってきた二人に隊員たちも気づきます。
もう限界が近い甘粕。その時掴んだ建材が崩れ甘粕はまた流されそうになります!
間一髪甘粕の手首を掴み耐える大吾。
しかし建材はその間にも崩れます。二人が再度川に落ちる間際!
「つかまれーっこっちだあーー!!ガキ共ぉ!!!」
空中作業車です!どうにか間に合いました!
引き上げられる2人、その直後橋は崩れました…。
蒼ざめる大野と植木。植木が呟きます。
「ムチャクチャだ…こんな人命救助ありかよ…」

隊員たちに抱えられながらも男の子の安否を問う甘粕。
どうにか無事、たいした怪我もないようです。
笑いあう大吾と甘粕。しかし甘粕はすぐ大吾に憎まれ口を叩きます。
そのまま救急車に向かう甘粕を見、大吾は思います。
あの憎たらしい顔が横になかったら最後まで息は持たなかったかもしれない、と。


158 :3/3 :2007/05/12(土) 18:11:40 ID:???
大吾も隊員に肩を貸してもらい救急車まで運ばれます。その途中、
あの日見舞いにきたのは自分の顔を見に…?と気づきます。
(初めて要救助者の死を目のあたりにして、めげそうになった自分を…
 かきたてるために…!!)
ストレッチャーに乗せられている甘粕を見る大吾。
救急車に甘粕が乗る寸前、甘粕は親指を上に突き出しました!
大吾は思います。
(どんなシゴトも、歯ぁ食いしばって意地張って頑張ってくためにゃぁ…
 ケンカ相手の憎たらしいツラも、たまにゃぁ必要なのかもな…)

病院、病室の2人。
(たまにはでいいんだよ!たまにはで!!)
病院で同室になった二人は、退院するまで一言も口を聞かなかったという……


159 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 18:19:56 ID:???
甘粕結局助かったな。
てか大吾勘だけで飛び込むなw

160 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 20:46:24 ID:???
空中作業車が出てきたシーンかっこいいな

161 :マロン名無しさん :2007/05/12(土) 20:47:18 ID:???
>>159
基本的に本能だけで動いてるな奴はw

162 :1/3 :2007/05/13(日) 20:33:54 ID:???
第18報 火種参上

毎度の如く遅刻してきた大吾。植木に怒られるいつもの風景。
しかしめ組には見慣れないチビの姿が。
今は火災期ど真ん中や、と関西弁で一気にまくし立てるチビ。
「やめてまえ!こんな時に遅刻するような奴はいらん! 消防にはいらんでぇ!!」
驚く大吾。引き気味の所員達。初めての後輩に思いっきり怒鳴りご満悦のチビ。

チビはめ組の片平が新婚旅行の為、中央署から補充要員としてきてくれたようだ。
「えー平一馬消防士、19歳!中央署ポンプ車小隊員!!
 また世話んなりますわ!!」
前に大吾が火傷で入院した時も補充として来ていたようです。

植木はあんなアクの強い奴、今回は大吾も一緒…と五味に愚痴ります。
五味は「使える奴」と中央署から聞いていたようです。
前回来たときは出場がなく能力はわからなかったようですが…。

訓練を開始するめ組。
日常の訓練は実際に放水しない点を除けば実戦と同じに行動します。
防火服や空気呼吸器等、個人装備も実戦と同じ。
この重量で活動すること自体が訓練なのです。


163 :2/3 :2007/05/13(日) 20:34:44 ID:???
はしごを登り息が荒れる大吾。ところが後ろに続くはずの平は下で座り込んだままです。
きついのは苦手。と登ってこようとしません。
ふざけんな!まじめにやれ!と怒鳴る大吾にふざけとんのはおんどれや!と返す平。
「おんどれはそこ。おれはここからで充分や」大吾に向かって筒先を向ける平。
「この位置がおんどれらと、俺との火消しとしての格の差ァや…」
キレそうになる大吾を遮り続ける平。指で頭を指し、
「ええか、ボン。よう覚えとき。火消しはここやで―――」
その時出場指令が!装備の重量も構わずすごい速さで嬉々として駆け出す平。

現場は商店街、アーケード内そば屋 大黒庵。布団より火がついたとの通報です
現場に着き駆け出す大吾と植木。何故か座ったままの平。
大吾は筒先を抱え出火現場である部屋に飛び込むが…
布団は大黒庵の夫妻によって水をかけられすでに消されていた。
久々のめ組らしいボヤ出場。大吾たちが安堵しているとそこに平が来ました。
布団をフロ水に半日はつけとけ、と夫妻に言う平。
今頃上がってきて、と聞く大吾に
外から見ればわかる、無駄な体力は使いたない、と返す平。
その態度にとうとう大吾はキレてしまいます。
しかし火事場で無駄な体力使うのが一番怖い、と言い返す平。また頭を指差し言います。
「火消しはココ。俺の哲学や、ボン」
踵を返し降りていく平。頭を抱える植木。怒り心頭の大吾。
夫妻はケンカをしています。布団を水につけるのを忘れて…。


164 :3/3 :2007/05/13(日) 20:35:35 ID:???
夜の出張所。ムカつきすぎ仮眠時間にも寝付けない大吾。
トイレからの帰り、無線当番の平がロウソクを並べ見つめているのを発見します。
ロウソクを水鉄砲で消し嫌な笑いを浮かべる平。
(なんだコイツ…アブねえ…アブねえぞ〜ッ!!)

そして、大黒庵の布団火災には続きがあった。
恐ろしい“その後”が……!!


165 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 21:21:03 ID:???
ちょっとヤバそうなやつキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
なんか心を病んでそうだな。

166 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 22:30:31 ID:???
今までとは違う種類の人物だな。
しかし能力ってなんだ?大吾の変な超能力みたいなもんか?

167 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:01:21 ID:???
ボンってなに?関西の人おせーて

168 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:05:01 ID:???
坊やのことさ

169 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:21:07 ID:???
>>166
普通に消防士としての能力だろ。
大吾みたいなやつがいっぱいいたら千国市めちゃくちゃだ

170 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:26:35 ID:???
>>169
いや異能力を持った消防士が次々に現れていつの間にかバトル漫画になってるんだ

171 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:37:52 ID:???
>>170
手から放水したりナノテクで破壊用斧になったりするんだね!

172 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:44:22 ID:???
>>170
大吾は災害専門の予知能力者だから、平は炎専門のテレキネシス使いだな。

173 :マロン名無しさん :2007/05/13(日) 23:53:27 ID:???
いけすかない奴だけど
能力はあるんだろうな

174 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 03:44:55 ID:???
俺はロケット・アマだ!

175 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 18:46:37 ID:gvc6PXtj
テレキネシスwww
まるでジャンプ漫画のようだwww


176 :1/3 :2007/05/14(月) 20:16:21 ID:???
第19報 深夜の一騎打ち

平の行動を目撃した大吾は動揺し、つい足元にあったバケツを倒してしまいます。
大吾に気づきロウソクの火を消す平。
消防官が火遊びなどシャレにならない、という大吾に、
火は憎むだけじゃ消せん、それこそ遊んでやらんと、と笑いながら言い返す平。
寝ている植木たちまで飛び起きるような音を立て喧嘩をする二人。
植木に止められやっと収まったその時。
出場指令です!場所は――昼間の大黒庵!

昼間の布団を水につけこまず2階の窓に干していたら火がでた、との事。
火元である窓から盛大に炎が噴出しアーケードの屋根も燃えています。
一度燃えた布団は中綿まで水に漬け込まないと完全には消えない。
よりにもよって火災期ど真ん中、と平は夫妻に怒鳴ります・
近所の人の証言によると3軒先の堀江屋の奥さんの姿が見えないとの事。
急いで人命検索です!

燃えたアーケードの屋根は熱で溶け炎の塊となって下に降り注いでいます。
手こずる大吾たち。しかし平の前だけ火が消えていきます。
「続けぇーボンっ!!」
あっという間にはしごで2階まで登る平。
まるで炎の動きがわかるようにあっという間に道を作っていきます!
放水しながら笑う平にさっきの火遊びの姿を重ねゾッとする大吾。
(一歩間違えれば…放火魔にでもなってたんじゃねぇか!?)
しかし次々炎をけす平の姿を見て思います。
(炎の達人…炎の動きがわかるというより…炎を操っているようにさえ見えやがる!)


177 :2/3 :2007/05/14(月) 20:17:12 ID:???
あっという間に堀江屋につき要救助者を助け出す平。
その手並みはまさに鮮やかです。
要救助者を救急車に運びながら平の事をショックを受けながらも尊敬する大吾。
その時
「娘は…和美はどこ?一緒にいたでしょう…」
奥さんの言葉に驚く二人。
さっきまでより燃え盛る炎を見、躊躇する平、
しかし大吾は斧を持ち躊躇う事無く炎の中に入ってしまいました!
2階にたどり着き子供を捜す大吾。しかしいません。
普通は火は上に回るからどんなに苦しくても下に逃げるはず…。
違う!考えを打ち消す大吾(オレが…子供だったら…)
アーケードの屋根を見る大吾(オレの子供の時なら…)

なんとか2階にたどり着く平たち。しかし子供の姿も大吾の姿も見えません。
考える平。どんなに熱くても下に逃げるハズ…。
(大人も子供もないで!問題はどこから降りるかやっ!)
しかし隊員の一人がアーケードの屋根近くに大吾の斧が刺さっているのを発見します。
まさか、と思いながらも屋根の上を検索する平。
前を遮る黒煙に放水するとそこには子供を抱えた大吾が!
驚く平。少しでも冷たい所に、と逃げるうちに上まできたようです。
そんなもの見つけようがない、と思う平ですが同時に疑問に思います。
(デタラメに逃げたコドモの居場所が…なんでコイツにはわかるねんっ!)


178 :3/3 :2007/05/14(月) 20:19:02 ID:???
どうやってこの火の海の中、帰るつもりだったか、と問う平。大吾は答えます。
「あんたが…いるだろ」
「炎の海だろーがなんだろーが、あんたなら、ホース一本で道作っちまうじゃねーか」
その言葉にムカつく平。「ついてこいや!タコ共め!」

救急車に運ばれる子供。
大吾と平は睨み合います。
大吾は平の炎を御する力にショックを受け、平もまた大吾の妙な力に
自分の火消しの能力を無用の長物にされた気分、とショックを受けます。
自分にはない力を目の前で見せ付けられた若い二人は互いにやりきれない思いです。

危険度の高いアーケード火災ながらこの夜の死者は0でした。


179 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 20:20:47 ID:???
大黒庵…

180 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 20:30:38 ID:???
甘粕よりこっちの方がライバルっぽいな

181 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 21:21:38 ID:???
>>180
でもビジュアル的に無理がある…

182 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 23:16:49 ID:???
>>180
でも補充要員だから、もう中央署に帰っちゃうんだよな
かなり大きな火災のときに、大吾を助けに現れそう

183 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 23:29:37 ID:???
>>182
そして大吾を助けて代わりに自分が死んじゃうの?

184 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 23:35:26 ID:???
>>183
なんだかキャラが出るたびにこいつ死ぬんじゃないかと言われてる気がしてきた

185 :マロン名無しさん :2007/05/14(月) 23:46:02 ID:???
何だかんだで誰も死なないって気もする
でも重傷ってのはあるかな

186 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 01:32:00 ID:???
最初に死ぬのは知り合いっぽいな…

187 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 14:56:36 ID:???
1、植木さん
2、大野さん
3、甘粕
4、純ちゃんくらいの順でヤバそう。さすがに五味さんはないだろうが。

188 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 17:42:24 ID:???
一番やばいのは片平

189 :1/3 :2007/05/15(火) 20:59:35 ID:???
第20報 めでたいめ組

この間のアーケード火災以来なにもない、と愚痴る平。
出場がないのはいいこと、という大吾にめ組といわれる訳がわかった、
競馬新聞をみる五味を見てめでたいめ組にはふさわしいボス、と言い放つ。
大吾は平にムカつきながらもグッと我慢。所員の一人と防災指導に行きます。

※消防官はそれぞれ、庶務、装備、救急、予防、警防のいずれかの係りについている。
大吾の担当する警防係と予防係が協力して「防災指導」をする。
重点警戒地区などでは、個人宅の個別訪問も行う。大切な仕事である。

家々を周り、そろそろ帰る時間になりました。
周りのすし詰め状態の木造家屋を見て
もしこんなところに火がついたら、とゾッとする大吾。
焚き火の火が飛んできただけでもアウト。運がよかっただけ、
これがめ組と呼ばれる訳なんだろうな、と認識します。

子供が木に凧が引っ掛かった、と訴えてきました。
取りに木に登る相方。その間に大吾は子供たちに最近変わった事はないか尋ねます。
変なおっさんがよくうろうろしている、との事。
(なんか、ぶっそうだなぁ…)

木造家屋が火事になり子供たちが苦しむ夢を見て飛び起きる大吾。
小さい頃から知っているはずの木造家屋の地域が気になります。


190 :2/3 :2007/05/15(火) 21:00:34 ID:???
別の日、また競馬新聞を読んでいた五味は定時になると帰ってしまいました。
さすがはめでたいめ組のボス、と文句をいう平。
大吾は不安が止まりません。
(五味さん!!あんたが言ったんじゃねぇか。
 この町は変わりつつある、ひずみが生じつつある、って――!!)

翌日、非番の大吾は不安が治まらず意味もなく町を歩いていました。
大吾は焼き鳥の屋台で五味を発見します。
五味は屋台ののれんのこげた部分を指差し何かを話しています。

夕方になるころ、大吾はこっそり五味の後をつけていました。
特に目的もなく歩いているように見える五味。
気づくと周りは先日訪れたばかりの木造家屋の地域。
五味はそこの住人たちと何やら話をしています。
歩きながら燃えそうな部分を住民に忠告する五味。
どうやら何日かごとにここを訪れている様子。
住民の話は五味はめだかヶ浜町全体を歩いているような口ぶりです。
あるおばあさんはさっき植木もきたと言います。
そのおばあさんに明日落ち葉を燃やす時は俺が来るまで始めちゃ駄目と話します。
大吾の横をこの間の凧の男の子たちがにぎやかに通り過ぎていきます。
「変なおっさん」とはどうやら五味のことのようです。
子供の1人はあの人は優しい、この前ストーブを直してくれた、と話します。


191 :3/3 :2007/05/15(火) 21:01:31 ID:???
五味の目的に気づく大吾。
(なんてこった……幸運じゃ…なかった…!!)
いろいろな所を見回る五味。
(今まで火が出なかったんじゃない、出さなかったんだ…この人たちが!!!)

(一体…いつからこうして…10年?20年?市内一めでたい…)

(めったに火の出ない、めでたいめ組……)
五味の背中に大吾は感激で打ち震えるのでした。

翌日、大吾が出所一番乗りな事に驚く面々。
平が皮肉を言うも言い返す大吾。
「いつでも出てってかまわねーぞ、よそがどんな所かしらねぇが、おれはここにいるぞ。
 めでたいめ組になッ!!!」
五味の後ろ姿に少しだけ何かを学んだ大吾でした。


192 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 21:15:55 ID:???
今回の話はいいな!

め組のみんなの凄さがよく分かる!

193 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 21:23:58 ID:???
日頃の防災意識が大事という
消防としては当然だけど大事な話だな

194 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 21:32:02 ID:???
確かにいい話だ。しかし…珍しく死亡フラグがない…


195 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 21:56:56 ID:???
>>194
まるでフラグがないのが残念みたいだなw

196 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 22:32:11 ID:???
自分には五味さんの死亡フラグがゆっくりとしかし確実に積み重なっている気がする。

197 :マロン名無しさん :2007/05/15(火) 22:35:13 ID:???
やっぱオッサンがかっこええ漫画だなあ。

198 :マロン名無しさん :2007/05/16(水) 00:04:24 ID:???
五味さんカッケー━━━(゚∀゚)━━━!!

199 :マロン名無しさん :2007/05/16(水) 01:12:06 ID:???
今日はインターミッションだな。

しかし毎日こんなことやってたら疲れそうな気もするな。
休日ぐらいゴロゴロしたいとか思わないのかな。

200 :マロン名無しさん :2007/05/16(水) 05:12:13 ID:???
独身か?五味さん

201 :マロン名無しさん :2007/05/16(水) 05:29:03 ID:???
植木さん見直した

202 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 14:58:25 ID:???
この作者は男を書くのが上手いな。
女は下手糞だが…。
五味さん…死ぬなよ…

203 :1/2 :2007/05/17(木) 20:49:07 ID:???
第21報 頼られた消防官

仕事ももうすぐ終わりそうな朝8時、ニュースを見ている大吾たち。
鯨台の近くで虎が逃げ出したらしい。幸いけが人なく捕獲したよう。
驚きながらもTVを見る大吾。虎は保健所に運び込まれたとのこと。
麻酔銃を撃たれた虎を運ぶ消防官の中に甘粕がいる事に気づきます。
虎にかなりビクビクしている甘粕。その姿に大吾は大笑いです。

帰宅途中、落合に出会う大吾。大吾に大きくなった?と問う落合。
まだ背が伸びてるのかも、と返す大吾ですが身長のせいだけではないみたいです。
(やっぱり、男の子は仕事ねぇ…)
大吾をこの前ごちそうしそびれたから、と食事に誘う落合。
明後日に駅前で、と約束を交わし別れます。
喜ぶ大吾ですが…(この前と同じシチュエーションだ…まさか…)
嫌な予感がする大吾でした。

その夜、保健所、何故か鍵が開いている牢屋――

寝ていた大吾の元に電話がかかってきます。相手は近所の田中と名乗ります。
大吾は覚えていませんが先日ナカジマビルで会ったとの事。
先週防災設備の指導に行った先の守衛のおじさん、と思い出します。
その時も声を掛けられ、小さい頃に遊んでもらったと言われましたが
大吾はその時の事をよく覚えていませんでした。


204 :2/2 :2007/05/17(木) 20:50:07 ID:???
ビルの電気が突然消えて防火シャッターは誤作動を起こした、と話す田中。
119番にかけてもこういう事には出動してくれないようです。
大吾にちょっと来てくれないか?と頼む田中。
大吾は配電盤を見ても何もわからないと断りますが心細くて、と頼まれ
結局断りきれずナカジマビルに向かいました。

ビルの前で待っていた田中。消防の知り合いなんて君しかいなくて、と
謝る田中ですが大吾は田中の事をまだよく思い出せず、
知り合いと言われてもピンときません。
取りあえず配電盤を見るため3階に向かいます。

防火シャッターが下りてしまっていますが一つだけ中途半端に下りていたため、
下の隙間から中に入ります。
中は作りかけな為ガラーンとしてます。電話も守衛室にしかひかれていないようです。

配電盤をみる大吾。配線をねずみが喰いちぎっていたようです。
これは大吾にもどうしようもありません。
謝る田中。寂しそうな姿に大吾は朝までいてやるよ、と声をかけます。
配電室を出た瞬間、まるで出場した時のような感覚に襲われる大吾。
暗闇の奥に何かが動きます。田中は気づいていません。
配電室に戻って、と声を掛けますが田中は歩き出してしまいます。
田中が冷えてきたよ、と大吾に振り返った瞬間、何かが田中に襲い掛かります!
大吾が田中に飛びつき伏せさせたその上を大きい何かが通り過ぎます。
素早く移動する何か。大吾は朝のニュースを思い出します。
唸りながら大吾たちをみる凶暴な眼光。
(まさか…あのトラ…!?!)


205 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 21:22:18 ID:???
虎とバトル展開キター?

206 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 21:37:56 ID:???
>>205
いや、いくらなんでもバトルはせんだろ。
どんだけ超人なんだよ、トラとバトるって…

207 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 21:40:34 ID:???
ハリウッド映画なら確実に戦わせます
武器は消火器と放水だな

208 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 21:55:21 ID:???
ちょっっっ、虎の処理は消防の仕事とは関係ないだろ。
早くもネタ切れ?

209 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 22:37:08 ID:???
火事も同時に起こったりして
配線がショートするとかさ

210 :マロン名無しさん :2007/05/17(木) 23:09:57 ID:???
>>207
虎と戦うなら、武器は獣の槍だな

211 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 12:24:06 ID:???
あんな可愛くないとらちゃんに取り憑かれても嬉しくないやい

212 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 14:35:42 ID:???
落合先生ってもしやsageま

213 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 16:25:11 ID:???
顔見知りってだけで夜中に呼び出されたらたまらんなー
ここで何かあっても労災にならないのでは…

214 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 19:43:13 ID:???
いや、虎はもう捕獲されてるんだろ。
これは前回に続いて防災意識を大切にってほのぼの話だと思う。

215 :1/2 :2007/05/18(金) 20:58:20 ID:???
第22報 狩り場の二人

唸りながら少しずつ二人に近づくトラ。震える二人。
とにかく外に連絡を、とゆっくり立ち上がり。背を向けたその瞬間、
飛び掛かってくるトラ。間一髪避ける二人ですが、
トラは二人の後ろにあった鉄骨を何本も纏めてへし曲げます。
その威力に驚愕の二人。
大吾は思い浮かべます。このトラは朝、麻酔銃で眠らされそのまま保健所…
(何も喰ってない…!?ハラペコ!!!)
青ざめる二人をよそにトラは暗闇に姿を隠しました。

トラが町に放たれればただではすみません。(大至急、め組に連絡つけるんだ!!!)
俺は1階に降り電話をするからおじさんは配電室に入って、と言う大吾。
この暗闇のなか、3階から1階に降りるまでいつ襲われるかわかりません。
巻き込んだのはぼく、と自分が行こうとする田中。
大吾は田中に正直あまりおじさんのことを覚えていない、
消防官としてここにいるだけだから、と言いますが田中も譲りません。
年寄りにまかせて、自分なんてどうなっても、という田中を
大吾は叱りつけ配電室に入らせます。心配そうな田中に大吾は言います。
「おれだってあさってはデートなんだ!!こんなとこでくたばってたまっかよぉ!!」


216 :2/2 :2007/05/18(金) 20:59:26 ID:???
暗闇の中、何とかシャッターまでたどり着く大吾。
隙間をくぐり抜けたその時、ものすごい音が。
シャッターを見ると大きくへこんでいます。驚く大吾。
もう一度ぶつかる音!トラの前足が見える。
もう一度!トラが少し顔を覗かせ吼える。
こんなものが町に放たれれば人が死ぬかもしれない…。
考えている間も体当たりを繰り返すトラ。

周りを見渡すとモップとワックスがあります。
モップの先にワックスをかけ火をつける大吾。
トラを中に押し込もうとしているようです。
しかしただ押し込むだけでは駄目、中には田中がいます。
(どこか身動きできない所に閉じ込めるしかない!!電話はその後だ!!!)
震えながらも唸り続けるトラに近づく大吾。
意を決し、モップの火でトラを突きます!
悲鳴を上げるトラ。大吾は深くまで突きモップを振り回します。
トラがいないことを確認し、意を決し中に飛び込みます。
恐怖を隠すかのように叫ぶ大吾。
「出て来い!てめえなんかちょろいぜ!!!
てめえなんかに…トラなんかに消防官が負けるかよー!!」
その叫びは配電室に隠れていた田中にも聞こえました。
(ダイゴ君にもしものことがあったら…ご両親に申し訳が――)
田中は配電室から出てしまいました!


217 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 21:17:27 ID:???
初の死亡者は田中さんか…

218 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 21:30:55 ID:???
>トラなんかに消防官が負けるかよー!!

いや、普通は負けるだろw っつーか戦わないだろ

219 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 21:34:45 ID:???
トラ…((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

220 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 21:53:20 ID:???
田中さん激しく足を引っ張りそうな予感…

221 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 22:12:23 ID:???
>>217
流石にこの流れで救助すべき人が死んだりしないだろ。

222 :マロン名無しさん :2007/05/18(金) 23:08:21 ID:???
とりあえず呼ぶのはめ組ではなくハンター
もしくは自衛隊だよな

223 :マロン名無しさん :2007/05/19(土) 07:33:18 ID:???
電話番号分からないからじゃない?
め組に連絡すればハンターその他にも連絡してくれるだろうし

224 :1/2 :2007/05/19(土) 20:59:38 ID:???
第23報 バトル!

暗闇の中、火のついたモップを振り回しトラを探す大吾。
町にトラが放たれたら…そう思うと今シャッターの前を離れる訳にはいきません。
その時何かの気配を感じます。
(向こうのほうで…今なにか…)

棒を持ち震えながらも歩く守衛の田中。
大吾を巻き込んだのは自分…自分で落とし前をつけるつもりです。
悲愴な面持ちの田中の後ろ、トラの尻尾がかすかに見えます。
気配を感じ振り向く田中ですがそこには何もおらず…
鼓動が高鳴りその場にへたり込みます。一息つき顔を上げ、
その後ろからトラが襲い掛かってきました!
振り向く田中(死……)
田中が覚悟をした瞬間、トラの顔に大吾が消化剤が吹き付けます!
トラは悲鳴をあげ、前足で大吾に襲い掛かります。
顔に当たる間際、大吾は前に踏み込み消火器でトラの腹を殴りつけます。
トラが怯んだ瞬間を逃さず裏拳のようにもう一発消火器で殴る大吾。
そのまま倒れこんだ大吾は田中に逃げろ!と叫びます。
しかし田中は火のモップをかまえトラに吼えます。

「これ以上その子に手を出したら、タダじゃおかんぞッ!!!」

「タダじゃおかんぞッ!!!」

必死の形相の田中に気圧されたのかトラは暗闇に消えました。
大吾は田中の姿を見てやっと思い出しました。
小さい頃、学校の帰り道こんな風に怒られていたのです。怖くて近所で有名な、
(“田中のクソジジー”!!!)


225 :2/2 :2007/05/19(土) 21:01:02 ID:???
現状を思い出しなんで出てきたか、と怒る大吾。
万が一君になにかあったら…家族の人も職場の人も悲しむ…僕はどうなっても…
弱弱しく答える田中に大吾は一喝します。
「どーしちまったんだよ、おい、“田中のおじさんッ”!!!」

まぁいいや、と脱出しようと階段に向かう二人。
田中にめ組に連絡してくれ、と頼みます。
大吾はシャッターのところでトラをくいとめるつもりです。
心配な田中に俺が消防官だから呼んだんだろ?と言い一喝します。
「だったらおれにまかせろッ!!」(そうさ…おれは…おれは消防官!!!)

シャッターをくぐり、田中に通報を念押しします。
大吾のことが心配でなかなか降りようとしない田中。
その時シャッターに体当たりを始めるトラ!
そのままシャッターを突き破り階段を上って行きました!
途中で一度止まり、ゆっくり振り返り大吾を睨むトラ。
そのまま上に上っていきました。(やろう…誘いやがった!!!)
田中を下に降りさせ、大吾はトラを追います!
「行ってやろうじゃねえか、この野郎!!!決着ィつけてやる!!!」


226 :マロン名無しさん :2007/05/19(土) 22:25:41 ID:???
決着付けるってお前

227 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 00:19:02 ID:???
田中の糞爺やってくれたな

228 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 00:29:42 ID:???
何か策は……無いだろうな、こいつじゃ
前の川みたいにとっさに考えた、何かを武器にして
勝つのか?

229 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 03:00:00 ID:???
鉄パイプでも叩いて大きな音を出したら逃げて行かないかな?

230 :1/3 :2007/05/20(日) 20:30:37 ID:???
第24報 思い出の朝

め組に田中から電話が入る。
「トラがウチのビルに入りこんできて……
おたくの朝比奈君が今必死にビルの中で…」

階段を慎重に登っていく大吾。絶対に下に降りさせてはなりません。
しかしトラを発見できないまま最上階についてしまいます。
あせる大吾。他の階のシャッターは全て閉まっていたので入り込んだ
可能性はないはず…。
いつの間にか追い越したか、もうモップの火も消えそうですが
もう一回降りトラを探すしかありません。
階段に戻ろうとしたその時、大吾は気配を感じます。
後ろの物陰からゆっくり唸り声をあげ出てくるトラ。
完全に出てきて時にはモップの火は消えてしまいました。
ゆっくり大吾を角に追い詰めます。
逃げ場なく、壁を背にした大吾にトラは容赦なく飛び掛ります。
その時、大吾の手にドアノブが当たりました。
無我夢中で倒れこみながらもノブを回す大吾。
飛び掛ってきたトラは大吾を飛び越し屋上に出ました。
華麗に方向転換し再度大吾に襲い掛かってこようかとするトラ。
急いでドアを閉めようとした大吾ですがそこで目にしたのは―――
大吾には襲い掛からず、朝日を浴びウロウロと歩き回るトラの姿。
あっけないほど、無邪気な顔をしたトラがそこにはいました。
ゆっくりドアを閉め、鍵をかける大吾。戦いは終わりました。


231 :2/3 :2007/05/20(日) 20:31:34 ID:???
階段を降りる大吾のもとに田中が消防署員とハンターを引き連れてやってきました。
屋上に閉じ込めたとの言葉をきき、ハンターにトラを射殺するよう言う田中。
しかし大吾はあいつは襲ってこない、殺す事はないとハンターを止めます。
何度も死にそうな目にあった、と譲らず主張する田中に大吾は言います。

「おれたち…暗闇の中、必死だったけど…もしかして本当に怖かったのは…
 あいつの方じゃないかな。人間の勝手でこんな所に連れてこられてさ…。」

続ける大吾。

「屋上で…陽のある所で初めてマトモにあいつのカオ見たけど…
 何となく伝わってきたよ。あいつ…ホッとしてた…
 おじさんもおれもそうだけど…あいつも被害者だよ。」


232 :3/3 :2007/05/20(日) 20:32:31 ID:???
ビルから出て話す大吾と田中。トラは無事保護されたようです。
あんな状況でトラの心配まで…こんな人間でなきゃ人命救助なんてできないのかもな、
田中がそんな事を思っていると大吾が「思い出した!」と急に叫びました。
子供の頃、田中に怒られた理由を思い出したようです。
ふざけて野良犬に石をぶつけていた大吾に動物をイジメルとは何事か、と
叱られたようです。
あの時は頭にきたが、今思えばあの犬も人間の都合で捨てられた被害者だ、
今になって田中に怒られた理由がわかったと語る大吾。
田中はさっきトラを射殺するよう言った事を恥じます。
しかし大吾は言います。
「おじさん。カッコよかったじゃん、さっき。
 この子に手を出したら、タダじゃおかんぞッ!!!」
笑いあう二人。
「君の方が、何倍もかっこいいさ。」
(まいったな…あのハナタレ小僧が…こんなに立派になって…まいったな!!)


め組に帰ってきた大吾は、落合に明日のキャンセルの電話をします。
ついに彼女でも、とからかう落合。
必死に否定しトラの事を説明する大吾ですが落合はもちろん信じません。
「ちがうって!!スゲー凶暴なトラがさ―――」
「はいはい、明日はキャンセルね、GFによろしく!」
最後まで信じない落合でした…。


233 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 21:28:02 ID:???
なんだかいい話っぽく終了か。
そしてこの調子で約束するたびにトラブル起きて最後まで進展ないんだろうな

234 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 22:06:22 ID:???
純ちゃん派の俺にはそれもまた良し。

235 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 22:22:50 ID:???
結局あの虎は最初に捕まえたときの檻が開いてたからまた逃げ出したの?
それってどんだけいい加減な仕事してるんだよ。

236 :マロン名無しさん :2007/05/20(日) 22:54:54 ID:???
トラよかったな。
大吾がまともに勝負して勝つ、なんて展開にならなくてもっとよかった

237 :マロン名無しさん :2007/05/21(月) 00:50:50 ID:???
田中さんは、め組の番号しってたのだろうか
普通、119に通報すると思うのだが

までもあ、おもしろかった。虎もかわいかったし

238 :マロン名無しさん :2007/05/21(月) 01:25:18 ID:???
>>237
119は停電とシャッターの誤作動ぐらいじゃ来てくれないからって田中さん言ってるよ。
守衛室なら担当の消防出張所の電話が書いてあってもまあ、OKだと思う。

239 :マロン名無しさん :2007/05/21(月) 02:16:57 ID:???
専門に近いからって近所の人から仕事外のことを頼まれる話がどっかであったなあと考えてたら
動物のお医者さんだと気付いた。
獣医の卵の祖母ってだけで文鳥の難産を診るはめになったり。

240 :マロン名無しさん :2007/05/21(月) 16:22:40 ID:???
おれ、この仕事が終わったら先生とデートするんだ…

大吾がデートできる日は永遠に来なさそうです。
ありがとうございました。

241 :1/3 :2007/05/22(火) 20:00:49 ID:???
第25報 噂の男

出張所の前には何故かたくさんの人が。
出所してきた大吾を見つけると駆け寄ってきました。
「あなたですかー?トラと一対一の格闘をしたっていう…」
「あまりにも無謀だったとは思いませんかー?!」
「大きなビルなんだからいくらでも外に逃げられたと思うんですがー」
「守衛の老人が一緒にいたそうじゃないですか、
 まずその人を外に逃がすのが先だったんじゃないすかーっ?!」

そんな質問に驚く大吾。植木が取材は市局を通してもらわんと、と引き取らせます。
怒る大吾。
ナカジマビルでのトラの一件がいろいろ誤解されて伝わっているようです。

新聞の市内版に載っていたトラの記事を読む大野と植木。
「幸いけが人もなく、トラも捕獲された。しかし…」
「本紙の取材によると、当事者であるこの消防士はこれまでも――」
「いく度か災害現場で命令違反やスタンドプレー的な行為で、危険な…」
そこまで聞くともういい、と話を聞くのをやめ、ガレージ掃除に向かう大吾。
植木・大野(でも…当たってなくもねえな…この記事)

五味の元に中央署署長から電話が入ります。
住民から問い合わせの電話がかかってきている、との事。
謝罪し、電話を切る五味。
(住民からの問い合わせ、か…そらあちょっとよくねえな…)


242 :2/3 :2007/05/22(火) 20:01:46 ID:???
陽光新聞社、千国支局
社会部の丘野のもとへ五味から電話がはいります。
今回の記事を書いたのは丘野のようです。
少々一方的な記事、ボウズは成果もあげている、そっちにも触れてもらわんと、
と話す五味ですが丘野は虫のいい話、と切り捨てます。
今回の件をきっかけに丘野は大吾の行為を調べ戦慄した、と語ります。
「あまりにもムチャクチャだっ!!
 これまで朝比奈は、カンと強運だけで人命救助をしてきたとしか思えない!!」
死者がでないのが不思議なケースばかり、これからは大吾の出場には
できるだけ取材にいく、と言う丘野。
「五味さん、あんたほどの人が、なんであんな危なっかしいのを
 野放しにしとくんですかね!!」
そう言い電話を切る丘野。
(言葉で言えりゃあ…苦労はないさ…)

夕方、出張所に飛び込んできたのは近藤。
記事を見て頭にきて、と怒ってます。
ボンは中央署に呼び出されている、と話す平。
「色々問い合わせが殺到しとるそーやで。
 そない危ない消防官ホンマにおるんかいなーって」
ペラペラ話す平を涙目で睨みつける近藤。
中央街道の一件を目の当たりにした近藤には大吾が悪い事をした、とは思えません。
新聞を丸め捨てる近藤。
(あの人はきっと…きっと、これから…数え切れないくらいの人を助けるわ!!)


243 :3/3 :2007/05/22(火) 20:02:52 ID:???
外で大吾を待つ近藤。大吾が帰ってくると駆け寄っていきます。
落ち込む事はない、と泣きながら大吾を励ます近藤。
しかし当の大吾は「うん、当たり前じゃん」ケロッとしています。
心配して損した、と笑う近藤。
私もいつかセンパイに助けられたい、と軽く話しかけますが、
大吾はマジな顔になって話します。
「言っとくけど、知り合いは一番後回しにするぜ、救助現場では。」
その言葉、表情に大吾に惚れ直す近藤でした。

TOJYOマートと書かれたビルに買い物に来た近藤。
大吾の事を考えると顔がにやけてしまいます。
嬉しそうな近藤はエスカレーターで上階にいきます。
その後ろから微かに黒煙が立ちこめていきます……。

新聞を見ながら仕事をする大吾。
(おれにだってわからねえよ…どうしてこうなっちまうのか…)


244 :マロン名無しさん :2007/05/22(火) 21:04:57 ID:???
約束するとタイミングよく災害が起こる落合先生に対して
近藤は直接災害現場に居合わせるタイプのヒロインになるんだろうか

245 :マロン名無しさん :2007/05/22(火) 23:15:43 ID:???
丘野さんには激しく同意だけど、
大吾は今のところ結果が伴ってるからなあ……

246 :マロン名無しさん :2007/05/23(水) 16:42:11 ID:???
いやーでも勘と強運はいつまでも続かないよ

247 :1/3 :2007/05/23(水) 21:04:51 ID:???
どうにか5階まで辿り着いた大吾。そこには不安そうな要救助者たちがいました。
そこに見覚えのある人を発見する大吾。近藤です。
大吾は驚き、はしご車に乗せようとしますが近藤は
大丈夫、と大吾を止めます。知り合いは後回し、と自分が言った事を思い出し
胸を痛ませる大吾。また1人降り残り7人。
下では丘野を含め皆ホッとしています。
そんな中、何かの異変に気づく大吾。(煙の色…?)

下では大吾が皆を落ち着かせている、とはしご車隊員から報告がされます。
一様に感心する面々。
不安感が消えない大吾。突然要救助者に窓側に寄るよう指示します。
大吾の言葉にざわつく要救助者たち。
大吾も心の中では“よせ…!”と思っていますがなぜか窓際に寄るよう
主張し続けます。
「は、早くするんだーーーー!!!」


248 :マロン名無しさん :2007/05/23(水) 21:05:43 ID:???
>>247
すいません間違え

249 :1/3 :2007/05/23(水) 21:06:36 ID:???
第26報 5階の待ち人

東条マートで買い物を楽しむ近藤。大吾の事を考え上機嫌です。
しかし外では通行人が登場マートから煙が出ているのを指摘していました。

出張所、大吾は書類を書きながらも新聞記事の事が気になります。
そんな大吾を見、五味は丘野に言われたことを思い出します。
“あまりにもムチャクチャだ!!”
“本人を含め今まで死者が出なかったのが不思議なくらいだ!!!”

大吾も中央者署長に評価はしているが、ほとばりが冷めるまでは
目立った行動は慎むよう、といわれた事を思い出していました。
大吾としても本当はスマートに解決したいと思っています。
今までの事を考えてもゾッとする事ばかりです。
しかし、それでも大吾は大吾なりに全力でやってきました。
(これからも……)

書き終えた書類を五味に提出しようとしたその時。
火災指令です!
現場はめだかヶ浜駅前、東条マートめだかヶ浜店です。
出動隊としてめ組が出動することになり、急ぐ大吾たち。
そんな大吾を五味は呼び止めます。
丘野の「これからは取材に行く」という言葉を思い出し、鼻で笑うと、
「気合入れてけ!!急げッ!!!」
(最初に奴に賭けたのはおれ自身。これは理屈じゃねえ!!
 いいだろう!“取材”を受けようじゃないか!!!)


250 :2/3 :2007/05/23(水) 21:07:31 ID:???
東条マートからは火は見えませんが黒煙が立ち上っています。
そこに到着する丘野。
同僚から今のところはしご車で要救助者を降ろしているだけで
外からは放水はしていない、と説明されます。
大吾を気にする丘野。何もトラブルを気にしているわけではありません。
安全な救助を願っているのです。
丘野は今度目の前で何かやらかしたら市内版ではすまさない、と考えます。

B2では大吾と平が懸命に放水していました。
ここが火元のようですがもうすぐ鎮火のできます。ホッとする大吾。
逃げ遅れた要救助者はあと9人。はしご車で1人ずつ降ろしていきます。
今回の火事はB2の火元から空調ダクトを通じ一気に煙が広がったようです。

B2から階段で上に上がる大吾。2階からは煙がひどく何もみえません。
無線で階段からはとても要救助者は下りられずはしご車を頼る他しかない、
と植木に説明します。
今1人降りてあと8人。よそのはしご車はまだ到着しません。
丘野はここ最近の再開発で今まで使われなかった道路まで通行料が増え、
それに伴う現着の遅れが多い、と指摘します。


251 :3/3 :2007/05/23(水) 21:08:24 ID:???
どうにか5階まで辿り着いた大吾。そこには不安そうな要救助者たちがいました。
そこに見覚えのある人を発見する大吾。近藤です。
大吾は驚き、はしご車に乗せようとしますが近藤は
大丈夫、と大吾を止めます。知り合いは後回し、と自分が言った事を思い出し
胸を痛ませる大吾。また1人降り残り7人。
下では丘野を含め皆ホッとしています。
そんな中、何かの異変に気づく大吾。(煙の色…?)

下では大吾が皆を落ち着かせている、とはしご車隊員から報告がされます。
一様に感心する面々。
不安感が消えない大吾。突然要救助者に窓側に寄るよう指示します。
大吾の言葉にざわつく要救助者たち。
大吾も心の中では“よせ…!”と思っていますがなぜか窓際に寄るよう
主張し続けます。
「は、早くするんだーーーー!!!」


252 :マロン名無しさん :2007/05/23(水) 23:47:21 ID:???
そろそろ大失敗来るか?

253 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 00:35:25 ID:???
さすがに今回は大吾にできることはないよな
はしご車を増やせるわけでもないし

254 :1/2 :2007/05/24(木) 20:11:59 ID:???
第27報 おまえから飛べ!

窓際に寄るよう指示し続ける大吾。
大吾の豹変に要救助者たちは不安を覚えます。

残っている要救助者はあと7人。
他のはしご車はまだ現着しませんが大吾が落ち着かせてくれている、
7往復すればみな助かる、と話す大野と五味。
丘野はさすがは五味の隊め組、と話しその場を離れようとします。
が、その時!
「早く降ろせーーーッ!!!」
皆驚き上を見上げると、バスケットを早くよこせ、と叫ぶ大吾が!
野卑馬たちにざわめきが広がります。
無線で何かあったのか、と大吾に聞く植木。
大吾はここにいたくない、と答えます。
当然のごとく激怒する植木ですが大吾はなおも主張し続けます。
大吾の姿をカメラで確認する丘野。
「やっぱりあいつ、やりやがったぜ……」

大吾の嫌な予感は止まりません。
(煙の色…?いや…空気の色…!?!ばかな…そんなもの見えるかよ…)
自分でもよくわからない大吾。不安を募らせる要救助者。
(待てない!!!)
大吾の目に入ったのは真下の保護マット。
(一分一秒でもここにいたくない!!)
要救助者に何かを話す大吾。しかしみな顔を引きつらせ拒否します。
空気を見回す大吾(時間がない!!)「こ…近藤……」


255 :2/2 :2007/05/24(木) 20:12:59 ID:???
震える近藤。しかし大吾は俺を信じろ、お前にしか頼めない、と話します。
泣きそうになりながらも大吾の腕を必死に掴む近藤。
下から見上げていた五味、丘野らは大吾が近藤を抱えて窓際に立った事に
驚きます。「な…なに…おい、まさか…」
保護マットを見つめる大吾。震える近藤。精一杯抱きしめた後、
丘野・植木「よ…よせっバカ……」
大吾は近藤を下に放り落としました!
驚愕の隊員たち、衝撃の光景に目を背ける丘野、野次馬たち。
近藤はそのまま上手くマットに落ちました。
しかしその顔は涙にまみれ、震えています。
騒然となる野次馬たち。

「次の人―!!」
「見たろ!!あんな女の子だって飛び降りたんだぞっ!!」
またも抱えて窓際に立つ大吾。
丘野はこんな事は許されん!と怒り心頭です。
必死に止める植木の言葉を無視しまとも放り落とす大吾。
一人、また一人落ちてくる光景を見ながら五味は思います。
(俺が…辞表を出したところで…どうにかなる問題じゃないぜ!!)

いよいよ最後の一人、大吾の形相に後ずさりする要救助者の腕を
無理やり引き、自らも一緒に下に落ちる大吾。
「やっぱり…俺の感じたとおりだあッ!!」
驚く面々。そして――――5階は大爆発しました!


256 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 20:41:38 ID:???
あああ、えええええ?

ダメだ、わけわからん。

257 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 20:50:22 ID:???
ジレンマだな、こりゃ
俺もわけわからん。

258 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 20:57:18 ID:???
やっちまった〜と思ったらこれはどうなんだ実際

259 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 21:23:31 ID:???
おいおいおい。
大吾がやらなきゃみんなシボンヌだったが…結果オーライじゃすまんよなあ。
むしろ丘野さん的にはどうなんだこれ。

260 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 21:48:10 ID:???
燕の巣の程度の根拠すらもなく、
本当に説明のしようもなく勘だけなんだよな今回。

261 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 23:18:45 ID:???
ううーん、漫画だから許されると思うのだが…これはちょっと…

262 :マロン名無しさん :2007/05/24(木) 23:32:47 ID:???
大吾は危機察知能力がすごいってことでFA?

263 :マロン名無しさん :2007/05/25(金) 01:13:00 ID:???
五階から落とされるってどんな気持ちなんだろう
命は助かったが、助けられた人は大吾に感謝するんだろうか

264 :マロン名無しさん :2007/05/25(金) 06:49:18 ID:???
他の要救助者に近藤がなんかいいそうだな。

265 :マロン名無しさん :2007/05/25(金) 11:02:57 ID:???
す、すげぇな…

266 :マロン名無しさん :2007/05/25(金) 21:00:19 ID:???
>>263
俺、もし放り投げられたら爆発があったとしても人殺しと罵る自信あるわ……

267 :マロン名無しさん :2007/05/25(金) 21:26:06 ID:???
ショック死しちゃう人とかいないかな

268 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 00:24:59 ID:???
>>263
めちゃくちゃ怖いぞ!
高所恐怖症なのにプールの10Mの飛び込み台から友達に蹴り落とされた
俺が言うのだから間違いない。


269 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 17:16:31 ID:???
なんか近藤がかわいく思えてきた。
大吾に尽くすよなこの子。いい奥さんになるぜ

270 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 19:02:45 ID:???
純ちゃんかわいいよ純ちゃん

271 :1/3 :2007/05/26(土) 21:00:17 ID:???
第28報 許されざる者

突然の爆発に驚く面々。
間一髪爆発から逃れた大吾ですが、マットから段々ずれて落ちていきます。
目を閉じる植木や丘野。

バスウウウン…

要救助者は何とかマットの上に、そして大吾は
右足がマットの外に落ち強く打ち付けてしまいました。痛みが全身を貫きます。
そんな大吾の上に爆発の衝撃でいろんなものが降ってきます。
瞬間、動けない大吾と失神した要救助者を五味が助け出しました。
「五味…さん…」そう言うと大吾は気を失ってしまいました。

野次馬からは大歓声が、しかし丘野は呆然としています。
放水が始まるのを尻目に、丘野は歩き始めます。
大吾への激しい怒りに震えながら。
(おれのペンで、貴様を社会的に抹殺してやる!!)

朦朧とする大吾の傍まできた丘野。
話しかけようとした時、近藤が大吾に走りよっていきました。
近藤に気づき落とした事を詫びる大吾。
しかし近藤はセンパイがいなかったら、
ああしなかったらみんな死んでた、と泣きながら言います。
その言葉を聞き何も言えなくなる丘野。
そして、大吾の体からオーラのような物が見えた気がし、寒気がしました。


272 :2/3 :2007/05/26(土) 21:01:17 ID:???
丘野と大吾を見ながら今度こそ守りきれない、と五味に話す植木。
五味は隊員に爆発の兆候はあったのか、と聞きますがもちろんあるわけありません。
大吾が無線で話したことが全て、と語る五味。
「奴は、ただ『ここにいたくなかった』から、ああしたんだ…」
(まったく…そら恐ろしいぜ…)
(あのドタン場での神経の冴え…経験を積んだベテランならともかく…)
(いや、ありゃあ俺でもマネできんな……)

その深夜 陽光新聞社千国支局
東条マート火災の原稿を書く丘野。
「この、問題の消防士がとった…あまりにも常軌を逸した行為の被害者は、
 居合わせた要救助者達である。この愚行の結末は…結末は…」

「死者、重傷者、共に0……」

放り落とされた要救助者の引きつった顔を思い出し、
怒りに震え、机を叩きつける丘野。
「これでいいのかよォ!!」



273 :3/3 :2007/05/26(土) 21:02:16 ID:???
翌日の新聞には火災の概要のみ記されており、
大吾の事は書かれていませんでした。
ホッとする近藤や植木たち、そして何か思う五味。

入院中の大吾の見舞いに訪れた植木・大野・平・そして近藤。
今度こそクビかと思ったと話す大野に大吾は平然と言います。
「なんで?おれが。」
その言葉にはあきれるだけでした。

出張所で五味は記事を書いた丘野の顔が浮かぶ、と思っていました
五味にも大吾の事はどう表現していいかわからないようです。
ほかの人とは違う“火事場のバカぢから”
(不思議と…信じてみたくなるんだ…ひょっとして…
 絶対、誰も死なないんじゃないかって……!!!)


274 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 21:04:43 ID:???
やってることは無茶苦茶だけどなんか感動した…

275 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 21:17:08 ID:???
これ植木さんはそのうち胃潰瘍かなんかでぶっ倒れるんじゃないかw

276 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 21:22:51 ID:???
火事場のバカぢからって意味違わないかw

277 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 22:14:25 ID:???
> 「これでいいのかよォ!!」

気持ちは分かる。分かりすぎる。

278 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 22:51:53 ID:???
最近読み始めたんだけど、久しぶりに次週が読みたくて待ち遠しい漫画だ。
先週の最後の最後で爆発した時、不謹慎にも(よっしゃあ!)って思ってしまったよ。

279 :マロン名無しさん :2007/05/26(土) 23:06:48 ID:???
まあ経験を積んだベテランじゃもし察知できたとしても
あんな無茶はできない気がするな…

280 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 01:07:30 ID:???
>>276
能力と書いてちからと読むんだよ。きっと。

281 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 02:01:43 ID:???
ぶっちゃけこういう展開のほうが面白いと思う

282 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 09:14:04 ID:???
確かに俺が記者でもジレンマだな。
大吾の危険察知能力?が鋭いからとは言え、無茶苦茶な救出方法だし。
その結果、負傷者・死亡者共に0だが…方法は決して褒められたものではないから。



283 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 11:40:42 ID:???
>>279
ベテランなら判断根拠をちゃんと説明できるとおもう。
そうすりゃ緊急避難的に人を落とすのは大吾一人の問題じゃなく、消防隊の責任者の判断になるし。

284 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 13:14:53 ID:???
>>283
説明して責任者の指示仰いでたら手遅れになってたんじゃないか今回の場合?

285 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 15:30:41 ID:???
>>284
今回はほんの少し時間的余裕があったと思うが、ないとしても、こういう理由で緊急避難的に人を
落としましたと説明付けられればまだ何とかなったと思う。
行為は同じでも「なんかいやだから」じゃ皆に納得のできる説明にならないのが一番の問題じゃ
なかろうか。

286 :1/3 :2007/05/27(日) 20:25:42 ID:???
第29報 ブロークンハート

大吾の家の前に立つ甘粕。足を折った大吾の見舞いに来たのですが
照れるのか、なかなか入る事ができません。
ふと足元をみるとジルが甘粕を見つめていました。

ようやく家に入る甘粕。大吾は昨日退院したようです。
当の大吾はおばあちゃんと一緒に
こたつに入りボーーッとしていました。
甘粕の突然の訪問にびっくりしたのも束の間、
毎度のごとく皮肉を言う甘粕に全く反応しない大吾。

なんとなく一緒にコタツにはいる甘粕。
大吾の足は順調に回復しもうすぐ松葉杖もとれるようです。
仕事にはいつ出るんだ、と尋ねる甘粕。
しかし大吾にはいつもの覇気はなく
「こんな堂々と休めることなんてめったにない」とフヌけていました。

昨日の事を思い出す大吾。
大吾は中央署署長から自宅謹慎を言い渡されました。
やはり東条マートの一件は大問題になっているらしく、
取材に来るマスコミには謹慎を発表し引き取ってもらってるようです。
一歩間違えれば消防官が人を殺すところだったから、と言われ
反論する大吾ですが五味に止められます。
「何らかの形で、責任は取らにゃならん。おまえはそういうことをしたんだ。
 わかるか?!」


287 :2/3 :2007/05/27(日) 20:26:40 ID:???
死ぬ思いで人命救助したのに…そう思っていると
あの時の爆発が頭をよぎり震えがくる大吾。
そんな大吾を見つめる甘粕。
その時ジルを探す声が聞こえてきました。
いつの間にかいなくなっていたようです。
甘粕は犬ならすれ違いに出て行った、といいます。
ジルは普段めったに動かない犬。探してこい、と言うおばあちゃん。
足を怪我してる、と大吾はいいますがおばあちゃんは言います。
「おまえの犬だろ?ジルは。」

結局探しに行くことになった大吾と何故かついてきた甘粕。
いくら歩いたってらちがあきません。
め組に使ってないスクーターが一台あることを思い出し
甘粕に取ってきてくれ、と頼みますが自分で行け、と言われてしまいます。
足が痛くて動けない、と言う大吾。
そんな大吾に甘粕は仕事に行かないのは怪我と謹慎のせいだけか?と問います。
冷たく見下ろす甘粕。大吾はまたも爆発を思い出し震えます。

また歩き出す二人。大吾は甘粕に本当の事をいいます。
日が経てば経つほど震えが止まらない、
後、30秒気づくのが遅れてたら死んでた。なのに…。
割りに合わない、と言う大吾を甘粕は静かに見ていました。

ジルを探す二人。車のクラクションの音にもビックリします。
大吾はいつの間にか松葉杖を使わずに歩いていました。
そんな大事な犬か?と聞く甘粕に、
ジルがいなかったら消防士になってなかったかも、と答える大吾。
やっぱりスクーターを取りにめ組に向かいます。


288 :3/3 :2007/05/27(日) 20:27:39 ID:???
スクーターがあるガレージに入ると、なんとそこにはジルの姿が。
近づく大吾に背を向け、大吾の防火服を嗅ぎ出すジル。
ほんとにボケたのか、と言う大吾に甘粕は
ぼけてんのはてめーだ、あの犬はわかってる、
防火服を着て東条マートで要救助者を助けた大吾は、
本当の自分の飼い主はどっかに行っちまったって、と諭します。
「“割り合わねー”だとォ!?半人前のくせに百年はえーんだよ!!
 バーーカ」

掴みかかる大吾を殴り飛ばし甘粕は続けます。
あの日鯨台も出場がかかっていた事、渋滞にまきこまれイライラしてた事。
大吾の行動と全員救出を無線で聞き思わずガッツポーズしたこと。
「やったぜ、朝比奈のバカヤロー、やったぜーってな!!」
いつまでもそうしてろ、と言い残し去っていく甘粕。
その後姿を見る大吾の顔はやる気が戻っていました。

夜、ばあちゃんにさっきのは新しい友達か、と聞かれる大吾。
大吾は少し嬉しそうに答えます。
「あいつは商売敵だよ!この先もずっとな!!」

この三日後、大吾は謹慎解除になりめ組に復帰しました。


289 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 21:26:54 ID:???
良い奴だな、甘粕。
ジルの利口さの前には霞むが。

290 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 21:32:26 ID:???
いい商売敵だ…

291 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 22:27:53 ID:???
ばあちゃんも良いばあちゃんだ…

命以外にも救われたものがあったんだよな、と、甘粕を見て思った。

292 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 22:40:18 ID:???
大吾は恵まれてるなー。


293 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 23:08:39 ID:???
商売敵ってww
なんか意味違うとオモwww

今回のタイトルのブロークンハートって失恋って意味じゃないのか。

294 :マロン名無しさん :2007/05/27(日) 23:54:47 ID:???
ガスの臭いがしたとか嘘でも言っとけばよかったかもな
でもそれができないからこそ主人公か

295 :マロン名無しさん :2007/05/28(月) 01:01:33 ID:???
車に跳ね飛ばされるジルがかわいいと思う
俺はおかしいですか?

296 :1/3 :2007/05/28(月) 20:38:07 ID:???
第30報 救助技術大会の花形

今年も消防救助技術大会の季節がやってきました。
め組からは2名代表を出すことになっています。
誰をだそうか悩む五味と植木。
そこに防災指導から帰ってきた大吾の姿が目に止まりました。

という訳で大会当日、会場の千国市消防学校訓練所。
代表は大吾と平です。
高校の体育祭みたい、とはしゃぐ大吾。
平と話をしていると他の出場者達の噂話が聞こえてきました。
やはり東条マートの事は伝わっているようです。
「またやってくれたってトコかな、めでたいめ組がよォ!!」
そう言った男に掴みかかろうとした大吾ですが、
オレンジの服を着た大男に止められてしまいます。
「神田…さん!!」
神田は突っ掛かってきた男 ―岩中というようです― を連れて歩き出します。
大吾の事はまるで知らないようです。
どいつもこいつもわかってない、正攻法だけでは修羅場は
くぐり抜けられない、と言う大吾に神田は言います。
「要救助者が消防官に助けを求めるのは、今まで消防が築いてきた
 “信頼”があるからなんだよ。
 積み上げてきた信頼が崩れるのはアッという間だぜ。
 そんときゃマジでコワいよ」


297 :2/3 :2007/05/28(月) 20:39:09 ID:???
去っていった神田に戸惑う大吾。平は神田の事を知っていました。
「臨港署の神田やないけ!!千国市で一番激務の特別救助(レスキュー)隊の!!」
「千国市のエース、神田恵消防士長や!!」
神田も大吾の事が少し気になったようです。
(面白そーなやつじゃん…)

競技が順調に進む中、大吾は訓練中によくさぼった森を歩いていました。
教官からこの森にはサソリがでる、などというあからさまな
ウソを言われていたことを思い出し微笑む大吾。

寝転んでいた大吾を“引揚救助”の招集が始まってる、と平が呼びに来ました。
向かおうとした大吾は片足を上げソワソワしている少年を見つけました。
声を掛ける大吾。少年はあしがいたい、と言います。
足を見る大吾を平が急かします。
もう痛くない、と言い我慢しているような顔で足を引き摺りながら
少年は歩いていきました。

“ほふく救助”に出ている神田は注目の的です。
所要時間が70秒の所を50秒で終わらせる神田。
さすがは千国市のエースです。
大吾も驚きますがそれよりもさっきの少年が気になります。
探しに行こうとしますが平にもうすぐ始まる、と止められます。
なにやら燃えている平。大吾も気を引き締めます。


298 :3/3 :2007/05/28(月) 20:40:12 ID:???
アナウンスで大吾の名が告げられるとざわつく会場。
隣になった岩中にはいやみを言われます。
要救助者の役の大吾は動いたら駄目、というルールがある為仰向けになりますが、
さっきの少年の事が頭に浮かび集中できません。
始まる競技。スタートダッシュに成功した、と平は喜びますが…
「028番失格だーっ!!」
「要救助者役が動いたー!!!」
なんと大吾は起き上がってしまいました!


299 :マロン名無しさん :2007/05/28(月) 20:41:05 ID:???


300 :マロン名無しさん :2007/05/28(月) 21:59:45 ID:???
新キャラか。ついにレスキューがきたな。
スカウトされるのかな?でもタイトルめ組だしレスキューには行けないよな

301 :マロン名無しさん :2007/05/28(月) 23:40:24 ID:???
レスキューって消防なんだ

302 :マロン名無しさん :2007/05/28(月) 23:45:41 ID:???
(´・ω・)平カワイソス…

303 :マロン名無しさん :2007/05/29(火) 10:48:56 ID:???
とりあえずなんか知らんが男の子が危ない訳か。

304 :マロン名無しさん :2007/05/29(火) 18:56:19 ID:???
もうここまで来ると大吾の第六感が外れるわけがないと言い切れるからな

305 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 00:12:47 ID:???
>>301
必ずしも=って訳じゃない気もするけど、
誰か詳しい人とかいないかな?o(・_・= ・_・)o キョロキョロ

306 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 06:35:10 ID:???
レスキューの仕事をする部隊は何種類か有って、警察にも同様の救助用部隊もあるけど
一般的にレスキューとして認知されている「特救」は消防庁所属。

307 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 18:45:44 ID:???
まさか本当にサソリが!?

308 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 19:45:39 ID:???
サソリが日本の森に自生してるわけないが…まさか千国市の歪が生態系をも狂わせたか!
まあ普通に考えたらペットとして飼ってたのが逃げ出したとかか。

309 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 20:54:43 ID:???
ほんとは板に刺さって立ってる錆びた釘を踏んでて、そこから菌が入って破傷風になりかけてるとか。

310 :1/2 :2007/05/30(水) 21:28:00 ID:???
第31報 森にいた少年

森で出会った少年の事がどうしても気にかかる大吾。
要救助者役だった大吾は立ち上がり走り出します。
騒然となる会場。
さまざまな野次が飛びますが大吾は気にせず少年を探します。
大吾の視界の先には森が。学生時代、教官が言っていた言葉を思い出します。
(この森には…そうだ!!!)

(“噂の問題児”か、なるほどな…確かに…
 これを現場でヤラれたら命取りだぜ……!!)
神田は相当怒っているようです。
最近は大吾一人の為に市局のイメージはがた落ち。
今回も一般客の見ている前で大会をぶち壊しましたので当然です。

観客席で少年を探す大吾。しかし見当たりません。
小学校の時、痛くないと言い張って倒れるまで我慢し
結局盲腸だった自分の小学校時代と少年の顔が重なります。
その時、観客席から叫び声が!
なんと先ほどの少年が倒れており、右足はパンパンに腫れています。

さっきまでは元気やったのに!と平は驚きます。
急に苦しみだして、と説明する母親。
やっぱり思ったとおり、とつぶやく大吾。
どういう事か問い詰める平。
「だってこの子…『もう痛くないよ』って言ったから…」
意味がわからず平はさらに問いますが大吾はそれには答えず、
「サソリだ!!サソリにヤラれたんだよコレ!!」
大吾のその言葉に戸惑う全員。
大吾は本気で言っているようです。


311 :2/2 :2007/05/30(水) 21:29:15 ID:???
「サソリなんざあ日本にはいねぇ!!!」
あほくさ、と思いながらも大吾を一喝する神田。
少年の足を調べ、こりゃあマムシだ、と断言します。無線を持っている隊員に
医療班に血清や抗生物質を持ってこさせるよう的確に指示を出します。
神田に助かるよ、と言われオロオロしていた大吾も一安心しました。

少年を乗せた救急車が去った後
たまたまあの子を見つけたからお咎めなし、と愚痴をこぼす岩中。
そんな岩中に神田は言います。
「たまたまだと思うか?
 おまえ一生オレンジの制服は着れね―なぁ。」

平はなんでわかったか、と大吾に問い詰めていました。
そこに俺も聞きたい、と神田もやってきます。
「『もう痛くない』って言ったからだよ!
 わかんだろ!?あんなカオで痛くねーなんて言うときは、
 痛えに決まってるじゃんか、男の子は!!」
大吾のその言葉に神田は笑みを浮かべます。

帰り際神田を見つめ敬礼をする大吾。
(レスキュー隊、千国市のエースか…くそ…負けねーぞ!!!)

(朝比奈大吾か…フン、め組にはおもしれー奴がいるじゃねえか!!!)


312 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 21:38:34 ID:???
まむしか。怖いな地味に。
てか神田さんカッケーヨ

313 :マロン名無しさん :2007/05/30(水) 23:31:08 ID:???
神田かっこいいな
これからの活躍が楽しみだ
大吾の噛ませにならなければいいが…

314 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 00:08:40 ID:???
大吾のセブンセシンズが完全に目覚めたな

315 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 00:47:08 ID:???
まむしもそこら辺にいる生き物じゃあない気もするけど、
場所にもよるのか...

316 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 00:54:56 ID:???
山の中ならわりとそこらへんにいる

317 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 02:14:00 ID:???
まむしって沖縄だけにいる蛇じゃなかったのか。
知らなかった。

318 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 03:42:39 ID:???
>>317
そりゃハブだろw

しかし大吾の直感レスキューも根拠があるっちゃあるし、トンデモっちゃあトンデモなんだけど、
思わず納得してしまうような部分もないわけではないし、よくわかんねーんだよなw
スゲーて思う俺とそりゃさすがに無茶苦茶だろって俺ガイル。
丘野さんとか植木さんも大変そうだ。

319 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 08:20:39 ID:???
今回は一応説明できる根拠あったけど
東条マートの件は霊感山勘第6感だけだったからなあ

320 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 12:46:34 ID:???
五味さんはともかく植木は大吾への理解に苦しむだろうな。

ところで誰も疑問に思わないのか?
平はなぜめ組代表なんだ!?あいつ中央署からの補充要員じゃないのか?

321 :1/3 :2007/05/31(木) 20:28:41 ID:???
第32報 旅の宿にて

某月某日
電車の中ではしゃぐ大吾とめ組の面々。
今回は慰安旅行で温泉に行く事になりました。
騒ぐ隊員たちを怒りながらも、いつ鳴り出すかわからない出場ベルから
解放されたのだからしょうがない、と内心は優しい植木。

旅館の前に着くとそこは建て増しにつぐ建て増し、という具合の
異様な光景になっていました。
裏には新築中の別館もありますが、どうみても限界がきたので、という感じです。

中に入るとそこにはなんと陽光新聞社の丘野がいました。
植木に気づき声を掛ける丘野。
丘野は金権疑惑の件でこの温泉に張っていた、と説明します。
その時、大吾の姿を発見し丘野には緊張が走ります。
「たいへんすねー新聞記者さんも…」
拍子抜けする丘野。
大吾は丘野がトラの一件を書いた記者だとは知らないようです。
東条マートの件でのことを許せない丘野は大吾に詰め寄ろうとしますが
植木に今日はプライベートなんだから、と止められます。

大吾の顔はなんともしまりのない顔になっています。
あの時オーラのようなものが見えたのは勘違いだな、と思う丘野。
それに引き換え他の隊員たちは無意識に非常口の位置をチェックしています。
自分が助かるためではなくイザというとき宿泊客を誘導する為。
(これは国内外問わず、一流の消防官に共通する“習性”なんだ!!
 おれは“消防番”は長いからな…)
この旅館はその場しのぎに増築を繰り返しているようで、通路や
部屋の位置に全く問統一性がありません。
これではまるで迷路、非常灯もどの程度正確か…。


322 :2/3 :2007/05/31(木) 20:29:44 ID:???
レクリエーションルームで卓球に興じるめ組とそれを見つめる丘野。
3人抜きを達成した大吾は丘野を誘います。
二人を残し皆は部屋に帰りました。
楽しそうに卓球をする大吾に仕事もそんな感じか?と丘野は聞きます。
消防官は俺の天職、と答えた大吾に向かって強く弾をはじき返す丘野。
「…天職だと…あれが…まともな消防官のすることか!?!」
大吾はその言葉を酔っ払っているせいだと思いました。

大吾は丘野を部屋まで連れて行こうとしますが迷ってしまいました。
レクリェーションルームのある6階から丘野の部屋の505号室に向かう
つもりでしたがいつの間にか4階まで降りてしまったようです。
もういい、と丘野は一人で歩いていってしまいました。

4階の自室で荷物を片付けろ、と平が騒いでいるのにも関わらずボーっとする大吾。
(いいもんだな…出場ベルにおびえなくていい暮らし…
 ずっと…こんな日が続けばいいのに…ずっと…)

丘野は自室で大吾の事を考えていました。
確かに助けたのは事実。しかしあそこまで要救助者に痛みを強いなければ
ならないものか?!
丘野はどうしても大吾の事が認められません。
そんなとき、丘野は外に異変が起きているのに気づきました。


323 :3/3 :2007/05/31(木) 20:30:48 ID:???
もうひとっプロ、と廊下に出た大吾・大野・平。
その時大吾もナニかを感じます。平もなにか煙くないか、といいます。
ビビル大野ですが、隣の部屋の植木も異変を感じ出てきました。
下を見に行こう、と言う植木。

丘野が窓の外を見るとそこにはものすごい量の黒煙が!
大吾たちも階段で煙に気づき慌てます。
その時やっと非常ベルが鳴り出しました。
「火事だあーー!!!」
大吾の顔はさっきまでのふぬけた顔とは一転、現場の顔になりました!


324 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 20:49:24 ID:???
丘野さん結構出張るなぁ

325 :マロン名無しさん :2007/05/31(木) 21:31:30 ID:???
この変な旅館で火事か
今回はどう宿泊客を避難させるかが肝かな?
丘野がいる、ということはまた無茶な救助をして非難されるって感じか?

326 :マロン名無しさん :2007/06/01(金) 00:23:05 ID:???
探偵のいるところに殺人が起こるってぐらい
大吾は厄病神になってきたな
出動じゃない事件が増えてきたw

327 :マロン名無しさん :2007/06/02(土) 06:55:56 ID:???
丘野が焼け死ねば良いのに

328 :マロン名無しさん :2007/06/02(土) 08:52:48 ID:???
丘野さん別にまるっきり間違ったコトしてる訳じゃないぞ
むしろ立場的にごく普通

329 :1/2 :2007/06/02(土) 21:44:57 ID:???
第33報 生への先導者

突然燃え出した旅館。植木らは宿泊客の誘導を迅速に行います。
植木たちがいる4階より上は5階が客室、
6階がレクリエーションルームがあるだけです。
5階には丘野が泊まっていることを思い出し駆け出す大吾。
しかし階段を上がっている途中煙にまかれ、
そこでやっといつもと違い装備がないことに気づく大吾。激しく咳き込みます。

5階では丘野が残っていた人を連れ避難誘導をしていました。
その途中、なんとか5階まで上がってきた大吾と遭遇します。
丘野は非常口に向かおうとしますが、
残っている人はいないのか、と大吾は丘野に聞きます。
丘野は全部屋ノックした、全員集めるのに5分もかからなかった、と断言します。
「おまえ…おれを助けにでも来たつもりか?冗談じゃねえ」

丘野は避難を再開しようとしますが大吾はそれを止めます。
「おい!!!みんな勝手に動くな!!おれは消防官だぞ!!!」
そんな大吾を丘野は認めない、と言います。
「おまえの指図は受けねえ。おまえに従えば…
いつかきっと無用のギセイ者が出る!!」
そして大吾が子供の頃から消防番記者をしてきた、
おまえよりはるかに五味さんに学んでいる、と大吾に言い放ちます。
宿泊客にも彼を信用しちゃいけない、と言い自分が避難の先導をしようとします。


330 :2/2 :2007/06/02(土) 21:46:57 ID:???
非常口に向かって歩く丘野を大吾が再度呼び止めます。
「きこえねーか…!?テレビ…?ラジオ…?かすかだけど…音…」
このベル音の中、聞こえるはずない、と怒る丘野を無視し、
大吾は一つの部屋をノックしだします。
開かないと見るや、ドアをけり破る大吾。
なんとそこにはソファにもたれかかり酔いつぶれているおじさんがいました。
驚く丘野たち。確かにテレビもついています。
もう一人要救助者がいた、この事実に丘野は青ざめ、客は大吾を見直します。

4階では植木たちが宿泊客を誘導していました。
非常階段に出る植木たち。すると平があることに気づきました。
「この非常階段…四階から上、つながっとらんで…」
大吾の心配をする平。
恐らくここが増改築のつぎめ、非常階段は別の面にあるということです。
大吾を心配しつつも誘導、2階の人命検索を優先するしかありません。

5階では大吾たちがようやく非常口までたどりつきました。
「やっと外に出られ…」
しかし目の前にはさっき通ったはずの客室が。
「コレ、違う…表示が…間違ってる!?」
「なんだとォーじゃあ本物はどこなんだ!?
 バカヤローどこにもなかったぞーーッ!!!」


331 :マロン名無しさん :2007/06/02(土) 22:03:24 ID:???
一人見つけたら後はチェックしないの?
もう一人ぐらい残ってそうで、なんか余計不安なんだが。

332 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 00:01:35 ID:???
エスパー大吾がいないって言ったらいないんだよ

333 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 02:58:28 ID:???
正直今回で丘野さんを見損なった

334 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 08:01:07 ID:???
本人は義憤に駆られてるつもりなんだろうが
主観丸出しのクソ記者にしか見えん。

335 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 10:31:01 ID:???
まあ素人なんだから外で見てる時ならまだしも、実際に火事に巻き込まれてちょっとパニック気味に
なってもしょうがなかろう。

336 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 11:46:57 ID:???
だったらなおさら指示に従っておくべきだろう。
自分の好き嫌いで勝手なスタンドプレー取って現職の足引っ張って
挙句に人一人殺すところだったんだぞ。

何様のつもりだよ。

337 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 11:57:24 ID:???
テレビがつけっぱなしの人がいただけの可能性もあったな今回は

338 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 12:10:53 ID:???
まあ可能性はあるけど確認はしとくべきだな、人の命かかってるんだし

339 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 12:12:10 ID:???
>>336
無茶言うなよ。
パニックの人間にお前はパニックだから大人しく従えって言って聞き入れるようなら
もはやパニックとは呼べない。

340 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 19:19:45 ID:???
>>336
ここにいるのが植木さんや五味さんなら従うだろうけど
丘野の目から見れば今いるのは5階から要救助者を落っことすやつだぞ
混乱してもしょうがない

341 :1/2 :2007/06/03(日) 20:17:41 ID:???
第34報 黒煙の迷路

増築につぐ増築で古い表示がそのままになっていた非常口。
煙にまかれ大吾や丘野、客たちも限界が近づいています。
丘野はここにいる消防官がよりにもよってこいつ、と心の中で舌打ちします。

その時大吾はある階段を指差します。
それは6階レクリエーションルームに続く階段。
「あの階段…使おう。」
上にしか繋がっていない、と丘野は言いますが、
「そーだよ!!上にあがるんだッ!!それしかない!!」
驚く丘野。6階から飛び降りろというのか、
階上で煙に追い詰められた後の悲惨さがわからねーのか、と主張し
別の非常口を探しに歩こうとしますが大吾はそれを止めます。
「大丈夫。絶対助かるって!!」
断言する大吾。

外では大野と植木が大吾がまだ降りてきていないことを確認していました。
その時やっと近隣の消防隊がきますがはしご車はありません。
その間にもますます煙に包まれる旅館。

丘野は大吾の後に続き階段を登っていました。
大吾をなぜ信用したのか自問自答する丘野。
(何の…根拠もねえ…)
(おれは冷静な判断力を失っているのか!?
 コイツについていっても死ぬだけだ!!死ぬだけだ!!!)


342 :2/2 :2007/06/03(日) 20:18:59 ID:???
レクリエーションルームに到着する大吾たち。
大吾は窓を開けます。
下は4階まで火が上がってきていました。
(限界だ!!!やるしかない!!)
大吾が見据えるのは隣に建つ新築中の別館の屋上。
大吾はなんとレクリエーションルームにあるベンチを屋上に渡して
橋をかけようとしていたのです。
しかし明らかに距離が足りません。
大吾のしようとしていることに気づく丘野。
(そんなもん…もし橋がかかったとしても…渡れるかよ!
 ここが何階かわかってんのか!?!)
丘野は大吾に着いてきたことを後悔します。
コイツはそーいう奴、わかっていた。
(ほんの一瞬だけど何であの時…何であんなことを思ったんだろう…?
 『助かる!?コイツなら…!!』)

大吾はゆっくり客たちを見、思います。
(まだだ!!まだ手はあるぞ!!!)
突然窓に向かって走り出す大吾。
そしてジャンプ一番、別館の屋上に飛び移りました!
驚く丘野。
「あのやろう…まさか…逃げやがった!!!体力にまかせて自分だけ…
 おれ達を見捨てて…」
(何て奴だ…おれの想像よりはるかに…最低な…)
しかし大吾は強い眼差しをレクリエーションルームに向けていました!


343 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 20:32:35 ID:???
やっぱり丘野ウザい

344 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 20:45:51 ID:???
さすがに逃げたわけじゃないと思うがどうすんだ?
下に行ってマットを用意してもらって、飛びおりてもらうか?

345 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 20:53:32 ID:???
別館の方から何か橋になる物探して渡すんじゃないか

346 :マロン名無しさん :2007/06/03(日) 21:59:15 ID:???
ロープで投げ縄

347 :マロン名無しさん :2007/06/04(月) 18:03:05 ID:???
つーか大吾凄くないか

348 :1/3 :2007/06/04(月) 20:43:59 ID:???
第35報 命の橋

別館に飛び移った大吾を逃げた!と非難する丘野。
(アイツはそういう奴だ…消防官の欠陥商品なんだからな、わかってた
 ハズだ…なのに…)
悔しさで涙を流す丘野。
(チクショ〜〜〜ッ!!アイツはおれ達を、裏切った!!!)
しかし大吾はしっかりとレクリエーションルームを見据えていました。
周りを確認する大吾。
(――よし!なんとか…イケるぞ!!!)

下では放水が始まっていますが、まだはしご車はきません。
5階から上は4階以下とは正反対の位置に非常階段が取り付けてあるそう、
と植木に報告する隊員。そこはすでに煙と炎のなかです。
(非常階段を発見できても、降りられるハズがねえ!!)

レクリエーションルームでは丘野たちが倒れていました。
その時丘野を呼ぶ大吾の声が響きます。
ベンチを右端の窓からこっちへ渡せ、といいます。
大吾の言葉にまだ助かるかも知れない、とベンチを渡す丘野。
煙で向こう側は見えませんがベンチはしっかりと届き固定されました。

コレを渡るのか?と躊躇する客たち。
誰も行かないなら俺が行く、と丘野が渡ろうとしますが、
大吾は酔っ払ったおじさんを連れて最後に来てくれ、と丘野に頼みます。
民間人にそんな事を、と怒る丘野ですが
おまえより五味さんにはるかに学んでいる、と大吾に啖呵を切ったのを
思い出し堪えます。


349 :2/3 :2007/06/04(月) 20:45:05 ID:???
男性客が渡り始めました。
下が煙で見えないのが幸いしました。
ここは6階、下が見えていたらとても渡れません。
なんとか端までたどりついた男性客。
そこであるものに手が触れ驚きます。

まず一人渡ったぞ、との声に表情が明るくなる丘野たち。
大吾は夫婦客二人で渡って来い、といいます。
二人分の重量にも大吾は大丈夫、と自信を持って言います。
しっかり体を固定した夫婦。
「家内を背負うんだ、ぼくは絶対ベンチを離しませんよ!!
 ベンチのほうは…大丈夫だってあの消防士さんが言ってる…こわいけど…
すごくこわいけど…あの消防士さんの言うことならやれそうな気がする…」
その言葉に驚く丘野。
夫婦が渡るのを見ながら丘野は思います。
この煙の上り方の凄まじさ。
あのまま非常階段を探していたら確実に一酸化炭素中毒で死んでいた事。
丘野は悔しさで歯軋りします。

夫婦もどうにか渡れたようです。
おれ達も、と急ごうとする丘野を大吾は少し待たせます。
少しの間のあと、丘野を呼びます。
おじさんを背負いベンチを渡る丘野。下は5階まで火が迫っていました。
少しずつ進む丘野。
(このベンチの長さがもう少し足らなかったら、おれ達は死んでた…
 人間の運命なんて、こんなモノなのか…?
 おれ達は運がいい!!そうだ!!
神様は、おれ達に味方したんだー!!!)


350 :3/3 :2007/06/04(月) 20:46:03 ID:???
しかし端までたどりついた丘野が目にしたのは、屋上のサッシに足を固定し、
ベンチが足らない分、身を乗り出し両手でしっかり支え必死に踏ん張る大吾の姿が。
「早く…しろーーッ!!」
驚く丘野。
(何てことをーー!!
 コイツは何てことをーーーッ!!!)


351 :マロン名無しさん :2007/06/04(月) 21:03:20 ID:???
またこうこいつは無茶な事を…!!

352 :マロン名無しさん :2007/06/04(月) 21:34:17 ID:???
・・・人間二人分、かあ・・・・・・

353 :マロン名無しさん :2007/06/04(月) 23:28:17 ID:???
すげえーー!
今回は熱かった!!

354 :マロン名無しさん :2007/06/04(月) 23:50:26 ID:???
丘野の独白と大吾の行動の対比がなあ。
胸のすく思いだ。でも大吾大丈夫かw

355 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 03:06:56 ID:???
ラストで鳥肌たったよ
これは熱い

356 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 03:28:46 ID:???
なぜか目から水が出てきた

357 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 03:43:37 ID:???
俺は寒気がして鳥肌がたった

358 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 19:16:10 ID:???
しかしここまでは大吾の異常な感覚が目立ってたけど
今回は肉体的に無茶してるなあ

359 :1/3 :2007/06/05(火) 20:29:26 ID:???
第36報 誰が信じる?

身を乗り出しベンチを支える大吾。体はすでにボロボロです。
急いで渡り終える丘野。全員助かりました。
丘野が大吾を振り返ると、大吾は力尽きベンチも下に滑り落ちていきました。
急いで駆け寄る丘野たち。
まさしく満身創痍、左肩は脱臼しているようです。
なぜ届いていないと言わなかった、と聞く丘野。
「…知ってたら…みんな渡ってこなかったろが…おれが手で支えてるなんてさ…」
その言葉に衝撃を受ける丘野たち。
大吾が飛び移ったのはベンチが届く位置を探すのではなく
最初から手で支えるつもりだったのです。
痙攣を始める大吾。煙を多くすいこんでいるのです。

下でははしご車が到着していましたが大吾たちの居場所が特定できなければ
意味がありません。
(見ているだけなのか…おれ達は…装備がないと…
 消防官は何もできないのかよーッ!!)
悔しがる大野と植木。
そこに歓声が響きます。そこに別館から丘野たちが降りてきたのです。
大吾は気を失っています。
現場を見上げる丘野。3階から上は火の海。
大吾がベンチの橋を渡さなかったら今頃全員…。

その時野次馬から丘野を称える声が聞こえてきました。
宿泊客や気を失ってる大吾を助けたのは丘野、という勘違いが起きているようです。
歓声に愕然とする丘野。


360 :2/3 :2007/06/05(火) 20:30:25 ID:???
丘野が救急車に乗せられる直前、植木が礼を言いにきました。
ボロボロのまま救急車に乗せられていく大吾をみて丘野は言います。
「違うんだ、植木さん…アイツは…アイツがいなけりゃおれ達は…」
丘野の真実の話を聞き驚きを隠せない植木と大野。
その時大野は大吾が支えていたベンチを見つけ戦慄を覚えます

病院で、大吾は面会謝絶になっていました。
病室の前で座っている隊員たちの前に丘野がやってきました。
大吾はまだ意識が戻らない、と説明する植木。
「外傷もひどいが問題は…一酸化炭素中毒…」
かなり危ないようです。
悔やむ植木を大野たちが横にならせようと連れて行きました。

病室の前、座る丘野。
医者が出てきた隙をみて病室にはいります。
人工呼吸器をつけている大吾。
やりきれない思いの丘野。
(何度思い出しても、怒りでからだがねじ切れそうなあの危険行為…
 しかし…それと同時にあの時…おれは、胸躍っていた!?)

(ああそうさ!!目前で起きた奇跡の光景に…
すでにおれはトキメいていたのかもしれない!!そして今日…)
泣き出す丘野。
「死ぬなよォ…おい〜〜ッ!!まだ死ぬんじゃねえ、コラァ〜〜…
 朝比奈…たのむ…死なないでくれ…」
その時かすかに大吾の声が聞こえました。顔を上げる丘野。
「いてえ…いてえよ〜〜ばあちゃん〜〜
 くそーいてーよ〜おちあいセンセェー」
嬉し涙を流しながら医者に意識が戻ったことを伝える丘野。
植木たちもみんな泣いています。


361 :3/3 :2007/06/05(火) 20:31:43 ID:???
数日後
新聞の火事の記事を読む五味。
結局大吾の行動は一切書かれていませんでした。笑う五味。
「フン、アイツらしいや…」
入院中の大吾の下に訪れた丘野。
病室には家族や落合、近藤、め組のメンバーが所狭しと騒いでいました。
丘野にこっちに座れよ、と声をかける大吾ですが丘野は
元気ならいい、と帰っていってしまいました。

丘野が身を乗り出すはどこかの川の小さな橋。
こんなもん渡しても調子づかせるだけ、と原稿を川に流していました。
「地上六階で身を乗り出してベンチの橋を?
 だいたい誰がそんなハナシ信じるもんかよ!!こんな原稿ボツにしてよかったぜ…
第一やっぱりアレはとんでもねーキケン行為だッ!!
  あいつやっぱりバカだッ!今度心配させやがったらブッとばしてやるぜ!!」
流された原稿には大吾の勇気を称える文が書かれていました―――


362 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 23:00:37 ID:???
丘野さんもいいキャラだな
この作者はおじさんがかっこいい

363 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 23:26:48 ID:???
丘野さんがちょっぴり好きになったw

364 :マロン名無しさん :2007/06/05(火) 23:45:15 ID:???
前回は激しく胸が熱くなり、今回は静かに胸が熱くなるなあ

365 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 03:38:08 ID:???
大吾って不死身が運命の女神がついてるかどっちかな気がする

366 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 04:49:47 ID:???
おかのさんがなかまになった!

367 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 13:44:36 ID:???
コンゴトモヨロシク……

368 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 19:31:41 ID:???
女神転生だっけ?

しかし五味さんが出番少なくて不満。


369 :1/2 :2007/06/07(木) 21:04:17 ID:???
第37報 心配な英雄(ヒーロー)

慰安旅行先のホテル火災から三週間。
捨て身の救助劇で重症を負った大吾がめ組に帰ってきました。
大吾に無言で詰め寄る植木や大野ら。
「よく帰ったな。もう身体はいいのか?」
照れながらも言い肩を叩く植木。
そして皆も嬉しそうに大吾に飛びついてきました。
(あの装備も何もない状況で…こいつがいなかったらあの宿泊客達は…。
 大した奴だぜ!!)
そこに通りかかる五味。大吾は挨拶しますがそっけなく返されます。

夕方。
近藤がめ組に遊びに来ました。
最近落合が妙にボケ気味だと話す近藤。
実験の日を間違えて一人でずっと待ってただとか、
テストの問題用紙も間違えてたなど言います。
近藤は落合の株を落とすために言いにきたようで、
話し終えるとすぐに帰ってしまいました。

数日後。
出勤途中の大吾は落合と出会います。
ニコニコ笑う大吾に対し、なんとも言えない表情の落合。
なんとなく元気がないように見えます。
どうやらこの前の近藤の話も本当のよう。
(まさか、入院中のおれのこと気になって…まさかなー)


370 :訂正2/3 :2007/06/07(木) 21:06:24 ID:???
「きみのことで頭がいっぱいでねー」
突然の言葉に驚き感激する大吾ですが、
落合は教え子が怪我で入院している事で心配していたようです。
「だって、きみ、かんじょうしてみたら2ヶ月に一度は入院してるわよ」
教え子、との言葉にがっかりする大吾ですが
(…でも、まあ、フツーそこまで心配するかなァ?
 いくら元生徒ったって、シゴトが手につかないほど…)
落合が自分のことを…などと妄想している大吾に向かって、落合は言います。

「朝比奈くん、きみ…消防士、お辞めなさいな。」
その言葉の意味を理解できない大吾。
落合としてはやはり消防士は危険な仕事でそれを進めた自分にも責任がある
とおもっているようです。
消防はそんなシゴトじゃない、と言い返す大吾ですが…
「…だって…入院ていっても…いつも重傷ばかり…朝比奈くん…
 あなたね…あなた、このままじゃいつか…」
そういうと落合は学校へ向かっていってしまいました。

出張所。落合に言われた事の意味がわからず、イライラする大吾。
ホテル火災での無茶を思い出しゾッとする大吾ですが、
あれは特別、ちゃんと装備があって、チームとして行動すれば…
そこまで思って、いつも五味に言われている事だと気付く大吾。
(とにかく…あれは特別だったんだ!!もうあんなコトはねえんだよ!!!)
そんな事を考えている大吾の後ろに五味が近づきます。
「ちょっといいか、ボウズ…おまえに話があるんだがな。」



371 :訂正3/3 :2007/06/07(木) 21:07:25 ID:???
と、その時、火災指令が鳴り響きます。出場です!!
場所はめだかヶ浜町2丁目1番地、
落合の家の近所なのでなんとなくイヤになる大吾。

現場に向かう消防車の中、外を見ていた大吾は落合が歩いているのを
見つけます。
すれ違い様、大吾と目が合う落合。
そして…落合は消防車を追いかけ始めました。


372 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 21:25:51 ID:???
落合先生はともかくとして五味さんが何言おうとしてたか気になる

373 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 21:37:37 ID:???
まあたしかに大吾は入院しすぎだわな。
落合より親が心配してると思うが。

しかしこの漫画熱い展開と静かな展開交互にきてるな

374 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 21:52:40 ID:???
しかし本当に出場増えたなーめ組

375 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 22:36:42 ID:???
時間経過がよくわからなかったが、そんなハイペースだったのか。
2ヶ月に1回は入院しすぎだろ。
病欠でもそんなに休めるもんなの?

376 :マロン名無しさん :2007/06/07(木) 22:47:51 ID:???
>>375
一応仕事による怪我だからそういう制度が消防にはあるんでね?
まあ謹慎もあったが…

五味さんが何を言おうとしたか予想。
お前体がぶっ壊れるぞ

377 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 00:05:38 ID:???
近藤……わざわざ言いにくるとこが逆に切ないぞ

落合先生んち現場??

378 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 17:05:57 ID:???
落合先生もちょっと心配しすぎな気はするな。
入院数は気になるが卒業した元生徒のためにそこまで心配しなくてもと思う。

379 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 18:28:06 ID:???
死んじゃいやってことでは。
失いたくない=恋の予感。
信じていないとかではなく待つのも辛いと思うぜよ。
大吾、死線さまよってるし。

380 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 18:50:04 ID:???
>>375
公務員の職務中の怪我は公務災害と言って
病欠なんかとは別扱い。ちゃんと休めるし給料も出るし保険も下りる。
余談だが公務災害の90パーセントを占めるのがゴミ屋さん。

381 :1/3 :2007/06/08(金) 20:02:33 ID:???
第38報 その一歩を待て!

(朝比奈くんが乗ってた…!?)め組の消防車を追いかける落合。
現場に到着しため組。そしてそれに追いつく落合。
急いで消火に向かう大吾たちの下に、
現場である民家の奥さんが泣きながら詰め寄ってきました。
早く消して、なんでもっと早く、泣き叫ぶ奥さんの言葉に
やりきれない思いの大吾。

面体着装をし燃える民家内部に入る大吾たち。
その姿に落合は胸が痛みます。
火元は台所。第一小隊が入ってくるまでは少し遠めの位置で放水するよう
指示が出ますが、奥さんの泣き叫ぶ顔を思う大吾は指示を無視し前に出ます
そんな大吾を必死に止める四角顔の隊員。

外では落合が燃える家を見ながら大吾のことを思っていました。
(いつも…無事に帰って来られるとは限らない…)
最初に入院した大吾を見舞った時の事を思い出します。
(最初は…そんなに深刻に考えなかった…でも…)
東条マート火災で足を折った大吾を見舞う落合。
(また入院?)
ホテル火災の入院。
(だんだんこわくなってきた…何だかこの子…何か…危ない…!!)
震えが止まらない落合。


382 :2/3 :2007/06/08(金) 20:03:33 ID:???
止められてもなおも前に出ようとする大吾。
脳裏には落合に消防士をやめろ、といわれた事がよぎっていました。
突然ホテル火災の時、屋上で倒れた事を思い出し足が止まる大吾。
(落合先生…あんた、何が言いたかったんだよ!?)
その時、火元の近くにあるポリタンクに気付いた大吾。
「あれが灯油だったらヤベえぞー!!火をくいとめろ!!!」
叫びながらタンクに近づき放水する大吾。
「チクショー消えろってんだー」

数時間後、やはりタンクの中は灯油だったよう。
引火していたら危なかった、と残火処理をしながら話す大吾と四角顔の隊員。
何かを言おうとする隊員を遮り
第一小隊を待たずに前に出た事を植木に報告してもいい、という大吾。
反省はしているが必死だったし
前に出ていなかったタンクを発見できていなかった、といいます。

(おれが言いたいのはな、ダイゴ…あの時、お前がタンクの一番近くまで
歩み寄ったってことだよ…。
引火していたら、真っ先におまえが火だるまだ…
いつだって、おまえは“爆弾”の…
一番ヤバイ所の近くまで行っちまうってことだよ…!!)


383 :3/3 :2007/06/08(金) 20:04:44 ID:???
夕方に起こった火事は24時前にようやく鎮火が言い渡されました。
疲れている大吾に話しかける落合。ずっと居たようです。
話す二人に気付き何か思う五味。
灯油に引火してたら危なかった、俺がいなかったら危なかったと話しながらも
なぜか震えが止まらない大吾。そんな大吾に落合は言います。
「そう…お手柄はいいけど…ムチャしなかった…?
 わたしが言いたかったのはね…
 普通の消防士さんはふた月に一度ずつ、入退院をくり返したりしないってこと!
 “消防士”っていうお仕事が心配なんじゃなくて…」
涙を流す落合。
「きみだから不安なのよ!!
 朝比奈大吾くんがこの仕事についたから!」
 
「先生…」


384 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 20:29:20 ID:B2pPxeO/
なんか隊員の誰かの死亡フラグたった気が
大吾かばって死亡?

385 :マロン名無しさん :2007/06/08(金) 23:43:38 ID:???
しかしここまでくると爆弾の近くに行っても
大吾自身は超感覚で無事なんだろうなとほぼ確信できる

386 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 00:21:46 ID:???
最初は何故だか分からなかったが落合先生の視点から見ると、確かに短期間で入退院を繰り返す大吾は怖いな。

387 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 00:51:33 ID:???
五味さんや植木さん以外の隊員も良い感じだ
この先、大吾が怪我か、大吾を庇って誰かが怪我する
展開はあるだろうな

388 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 01:13:10 ID:???
>>387
怪我自体はもうしてるじゃないか

389 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 01:35:01 ID:???
そろそろもっと大怪我しそうではあるな。
そこで落合先生や同僚の心配を本当に理解して、勘はいいけど怪我をするほどの無茶はしないよう
な、消防士としてちょっと成長するとか。

390 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 11:26:26 ID:???
逆に怪我減るんじゃねえ?
これでまた大怪我したらこのエピいれた意味ねえよ。

てか四角顔の隊員名前でてないよな?初期からでてるけど…
結構大吾の相棒的な存在なんだが…

391 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 14:04:00 ID:???
曽田正人隊員でいいんじゃねw
コッミクスの自画像にそっくりだから

392 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 14:54:41 ID:???
そうなんか、サンデーでしか読んでないから知らなかった。

393 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 15:01:12 ID:???
しかし曽田隊員は(・∀・)イイ!奴だよないつも。
こいつはなんとなく殉職してほしくない。
殉職があるなら植木か大野だよなぁ

394 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 16:04:31 ID:???
>>393
そんなこと言うと曽田隊員に死亡フラグがたつぞw

395 :1/3 :2007/06/09(土) 21:16:05 ID:???
第39報 生きて帰れ

落合に泣かれた事を思い出しショックを隠せない大吾。
(何だよ…何マジになってんだよ!おれは大丈夫だよ…先生!!)

出張所内、先ほどの大吾の行動を話す大野と四角顔の隊員。
隊員は植木に話すか迷っている、という。
この前のホテル火災、大吾だから救出できたのかも知れない、
あの時だけではなく、方法に問題はあるも、大吾だから助かった事が何度かある、
と話す隊員。
「次はダメかもしれないぜ?“運”はいつか尽きるもんだろ?」
冷静に言う大野。そこに大吾が洗車から戻ってきました。
大吾を見る二人。(“運”はいつかは…尽きる…)
そんな大野たちを植木は物陰から見つめていました。

仕事が終わり帰宅した大吾。
おばあちゃんが熱心に仏壇に向かっています。
ボケがはじまったんじゃないの、という大吾に母親は教えます。
ばあちゃんは大吾が退院した日から毎日無事に帰ってくるよう
仏様に祈っている、と。
流石に4回目の入院はこたえたようです。
「ダイゴ、あんたね…」

「母さんはいちいち仏壇拝んだりしないからねッ!
 あんたが自分で選んだ仕事なんだからね!!」
そう言い洗濯に向かった母、そしてばあちゃんを見て
大吾は心が痛みます。


396 :2/3 :2007/06/09(土) 21:17:12 ID:???
二日後 朝
母とばあちゃんに見送られ家をでる大吾。
(みんなが本気で…おれを心配してる…
 おれだって…死んでもいいなんて思っちゃいない!!
 でも…ああいう必死な時いつの間にか…
 どうにでもなれって…自分でも知らないうちに…)
震える大吾。
前から落合が歩いてきているのに気付く大吾。
しかし落合は大吾を見つめ、何も言わず通り過ぎていきました。
まるで幽霊でも見るような目で…。

デスクワークをしている大吾を五味と植木(副所長)が揃って呼び出しました。
(まさか…クビだったりして…!?!)
ドキドキする大吾の前に大量の手紙が置かれました。
地に足が着かなくなるだろうと思い渡さなかったのだという。
読む大吾。

“あの事故から2か月、傷もすっかり癒え、親子とも元気に暮らしております。“
中央街道の事故の親子からです。
“お名前は存じ上げませんが、あのお若い消防士さんにお伝えください。
 あなたは命の恩人です、と―――“

大吾が救助した人ほとんどから来ている、と言う植木。
落合が相談に来た、と五味は言います。
朝比奈くんは大丈夫でしょうか、と。
お前のおふくろさんも多分同じ気持ちだろうと言う植木。
「だけど…おふくろさんだから、来ない。
 必死におまえを信じて、帰りを待ってるんだ」

「いいもんだろ、そういう手紙を読むのは。
 おまえ、今、生きてっから、それ読めんだぜ!!」


397 :3/3 :2007/06/09(土) 21:18:10 ID:???
五味も言います。身を挺して人命救助しようなんて考えるな、と。
消防官も死んだ瞬間“犠牲者”になるのだ、と。
「手の出しようのない事態の時は、おまえは生きて戻って来い!!
 おまえが無事現場から戻ってくる、それだけで…
 “要救助者1名救出”なんだ!!」
「生きて、またその手紙読みてえだろ?」

“事故のあと上の子が、あのお兄さんは誰だったの?と聞きます。
 あの人は消防士さんだよ、と教えると、
 大人になったら、ぼくも消防士さんになる、と答えました。“

手紙を読み涙が止まらない大吾。そんな大吾に暖かく微笑む五味。

二人で話す植木と五味。
植木は大吾がちゃんと理解すればいい消防官になる、と言います。
「そのうちなるさ、アイツは…俺みたいないい消防官にな。」
そう言い微笑む五味。

その日の夕方、学校帰りの落合を大吾が待っていました。
「よくわかったよ、先生の言いてーこと。ああ、わかってるんだ!!
 無事に帰ってくるのが一番エライ!!
 うん、もう命をソマツにしねーよ!!!」
それにまた泣かれたりするとかなわねーし、と話し出張所に戻る大吾。
「…大人を、からかって…」真っ赤な顔の落合。

とは言ったもののいざとなったらまた繰り返すかも知れない、と思う大吾。
(でもおれは死なねーぞ!!帰ってまた手紙を読むんだ!!
 絶対死んだりしない!!!)

(まったく…教え子のことで泣かされたのは初めてだわ…)
一人照れる落合でした。


398 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 21:52:34 ID:???
泣いた・゚・(つД`)・゚・
今世紀最大に泣けた

399 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 21:58:31 ID:???
今週は泣かせるな。
五味の台詞が(・∀・)イイ!
落合と大吾の恋愛フラグもたったしな

400 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 22:07:52 ID:???
植木さんもなんだかんだ言って大吾に期待してるんだなぁ

401 :マロン名無しさん :2007/06/09(土) 22:40:19 ID:???
う〜ん。別に今までだって自分の命を粗末にしてる訳じゃないよね。
なんだか上手く言えないがもやもやとした感じがする。

402 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 00:19:46 ID:???
先生可愛いじゃん
年増のおばさんなんて思っててごめんなさい

403 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 00:22:53 ID:???
( ;∀;) イイハナシダナー

404 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 00:34:12 ID:???
お母さん強いな 。・゚・(ノД`)・゚・。

405 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 00:42:21 ID:???
これで少しは無茶も減るのかな、読者としてはさみしいが

>「そのうちなるさ、アイツは…俺みたいないい消防官にな。」
五味さんも昔は大吾みたいに無茶してたかね
あの頭のやけどはそのときやっちゃったとか
それとも五味さんでも大怪我するようなすごい火事だったのか

406 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 07:29:38 ID:???
俺みたいないい消防官って自分で言うなw

407 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 09:13:24 ID:???
>消防官も死んだ瞬間“犠牲者”になる
美談になりがちだけど、確かにそうなんだよな。
他人の命を守るのが仕事だけど、自分の命もちゃんと守らなきゃいけない、
それがプロのあり方なんだな

408 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 11:44:32 ID:???
消防学校でまず一番最初に教え込まれるのは「自分が無事に帰ってくること」
らしいね。自己犠牲はぜったいイカンと。


植木さんは良いキャラだな。

409 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 13:05:47 ID:???
そろそろ落合先生に恋の炎が燃え上がる??

410 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 16:09:45 ID:???
だれが上手い事言えと言(ry

411 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 18:10:50 ID:???
純ちゃん…(´・ω・`)

412 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 19:07:04 ID:???
まぁ最初から大吾は落合よりだし純ちゃんは無理だろ。
俺が嫁に貰ってやるから心配すんな

413 :1/3 :2007/06/10(日) 20:04:43 ID:???
第40報 救急搬送

消防署(出張所)の隊は消防隊と救急隊とで構成される。
休暇など福利厚生上の都合で消防隊員が救急に回ることもある。
大吾も今回救急隊員として職務を経験することになった。
「やあ、よかったよ、サイズが合うやつがあって。」
そう大吾に話しかけるのはめ組の救急隊隊長、谷啓太消防指令補。
大吾の噂を知っていながらも笑顔をたやさない人だ。
和やかな雰囲気の消防隊。
(消防隊が火の中から助けた人を運ぶ役目だもんな…救急やってりゃ…
 そーか、いつも火の“外”だ…)
雨が降り出す中、さっそく消防の出場ブザーが鳴り響く。
中学での転落事故です。現場に急行する消防隊。

階段から落ち、頭から血を流す少年。
大吾は止血を頼まれ、真面目に職務をこなす。
その姿を見つめる谷。

出張所に帰ってきた大吾ら。
「おつかれさん」谷に言われ椅子に座ったとたん次の出場がかかった。

バイク事故の患者を搬送し終え出張所に戻ってくると、
また次の出場がかかる。
忙しそうな大吾に微笑む五味・植木。


414 :2/3 :2007/06/10(日) 20:05:48 ID:???
急病人やけが人は市内のどこかでいつも出ている訳なので
救急隊はポンプ隊より出場が多い。
(でも、そのかわり、“火事場”に入らなくていいんだからなぁ…)
仏様に拝むばあちゃんの姿を思い出し心が痛む大吾。
病院に患者を搬送し終わったのもつかの間、
近くで交通事故があった為、そのまま現場へ直行することになった。

ようやく落ち着き出張所でぐったりする大吾。
そこへさっきの少年は脳波に異常なく自宅に帰れた、と電話が入る。
大野に救急出場の感想を聞かれる大吾。
「はは…助かったって聞くとやっぱウレしいもんだねぇ!!
 ただ車で病院に運んだだけでもさあ。」
その言葉にカチンときて怒ろうとする救急隊員の一人を谷が制止する。
「そうだよ。ぼくらの仕事は、医者の待ってる病院に無事、
 傷病者を連れていくことだけだ。
 たったそれだけのことだよな」
気まずくなる大吾。その時また救急出場がかかる。
今日5回目の出場です。

雨の強くなる中現場に到着する大吾ら。
顔色が悪くなった男性が倒れている。
お風呂からでてずっと気分が悪いって、湯あたりでこんな…
泣きながら説明する奥さん。
(湯あたり…?)
何か違和感を感じる大吾。


415 :3/3 :2007/06/10(日) 20:07:02 ID:???
病院へ搬送しホッとする谷。
疲れた表情をする大吾にこの先は医者にまかせて、と出張所に帰ろうと促す。
しかし運び込まれた傷病者は顔色がどんどん悪くなっていた。
看護婦が呟く。「本当にこれ…湯あたりなんでしょうか…」
唸る医者。

帰所報告の無線をいれ車を出そうとしたその時、
「ま、待ってくれ救急車!!」そう叫び医者が走ってきた。
「今から他の病院へ転送していただけませんか!?!」
循環器系の疾患でここには専門的な設備がないから詳しいことはわからないらしいが、
「専門の心臓外科に転送したほうがいい!!大至急!!!」
そう言う医者。
傷病者の顔は真っ青になっていました。
急ぐ谷ら。大吾に早く傷病者を運び入れるよう指示します。
(なんだ…!?!イヤな予感がする…すごく悪い予感が!!!)


416 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 20:40:02 ID:???
今回は救急の話か。
大吾は救急隊員に対して失礼極まりないな
てか火災現場と関係ないところで初の死者クルー?

417 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 21:41:45 ID:???
前回の話の後にこの話って流れは上手いなとちょっと感心した

418 :マロン名無しさん :2007/06/10(日) 23:13:41 ID:???
えっ消防と救急って両方消防署なのか…

419 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 01:12:35 ID:???
>>418
おいおい、どっちも119じゃねーか

420 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 08:55:02 ID:???
大吾のカンは火事場に限らずか。
すごいな。

421 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 12:02:44 ID:???
さすがに全キャリア中死者なし
なーんて奇跡のご都合はやらないだろうから
いつ、挫折を味わわせて立ち直らせるかだよねー

しかし火事場でない今回はないと見た

422 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 12:49:55 ID:???
でも救急車で運ぶならあまり大吾の出番ないよな。
途中で火事現場に遭遇したりするのかな。

423 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 14:57:51 ID:???
救急移動中に救急車が事故に遭遇するとか?
あとは乗ってた救急車じゃ搬送できない人数の玉突き事故現場に遭遇して
他の救急やレスキューが来るまでの奮闘を描くとか

424 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 18:37:57 ID:???
個人的には大吾が何も出来ず苛立ってるのに
救急隊員が救急ならではの方法で助けるっていう展開がいいな

425 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 18:42:10 ID:???
>>424
緊急隊員ならではって言っても、単純に車で運ぶだけジャマイカ?(´・ω・`)

426 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 18:46:09 ID:???
>>425
何のために設備が備え付けてある救急車があると思ってんだw
サイレンが付いてるだけのただの車だとでも思ってんのか?

427 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 18:49:03 ID:???
>>425
そうだよ、ぼくらの仕事は医者の待ってる病院に無事、傷病者を連れて行くことだけだ
たったそれだけのことだよな

428 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 19:01:24 ID:???
>>427
谷さん乙

429 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 19:14:12 ID:???
確か2,3年前に法律が変わって救急隊員でも資格取ってれば簡単な医療行為はできる
ようになったんだよね。
あの上司さんはそういうスペシャリストなのかな。

430 :1/2 :2007/06/11(月) 20:14:19 ID:???
第41報 峠を越えて

湯あたりと思われた傷病者は実は重大な心臓疾患を持っていた為、
帆立区の心臓外科に転送される事になった。
傍目からも状態が悪そうな男性に不安な大吾。
泣き叫ぶ奥さんに落ち着くように言い、
運転をする影山に近道でいけるか聞く谷。
影山は千国峠を通るという。うまくいけば10分以上短縮されるようだ。
峠、という言葉に驚く大吾。雨は止むことなく降り続いている。

千国峠にはいる救急車。
何をトロトロ走っている、と思わず運転席を見る大吾。
しかしスピードは峠の下りで90キロを超えていました。
まるでプロドライバーのような影山。
谷は影山がドライバーでなければこんな峠は通らなかった、と話す。
驚きを隠せない大吾。
苦しそうな男性を見つめ息が詰まりそうになる。
出張所で“車で運ぶだけ”と言ったことを後悔する大吾。
(チクショウ…なんてバカなことをおれは…)
(ここも火事場だった…!!!)
勢いよくカーブを曲がる救急車。しかし目の前には土砂崩れが!
影山の驚きの声とともに急ブレーキが救急車を揺らす――。

12時を過ぎ雨足が強くなってきた、と呟く植木。
心配そうな大野に一応無線を入れてみる、という。
「まあ心配ないだろ、影山の腕は信頼できるし、隊長は谷さんだからな。
 いい勉強してくるさ…ダイゴも!!」


431 :2/2 :2007/06/11(月) 20:16:03 ID:???
煙が上がる救急車。運転席で気を失っていた影山が気がつき
後部座席を振り向くとみんな倒れている。
男性は谷が体を呈して守りきっていた。
車外に出る大吾たち。救急車は3分の1ほどが土砂に埋まってしまっていた。
とても走れる状況ではなく、無線も壊れ指令センターに連絡がとれません。
(死んじゃう…早く心臓外科に運ばなきゃ、この人…
 死んじゃうよ…死んじゃうよ!!!)
青ざめる大吾。
焦る影山を落ち着かせ大吾に公衆電話を探せ、と指示する谷。
しかしこの道沿いには電話なんてない、人もまず通らない、という大吾。
話している間にも男性の顔色はますます青くなっていきます。
あまりのショックに気を失う奥さん。
(ダメかもしれない…もう…なにもできない…
 消防官(おれ)には何もできない…)
あきらめつつある大吾。しかし何かを谷は決意した。

男性を体温が下がらないようビニールシートでまくよう指示する谷。
「帆立区の灯はすぐそこだ。背負ってこの道を街まで降りれば、
 いくらでも車は通っている!!」
ムチャだ!と止める影山に谷は言う。
「このまま何もせず終わってたまるか!!おれ達は、めでたいめ組の救急隊だッ!!」
その言葉に驚く大吾。しかし、
「ダメだ…
そんなことやってちゃ間にあわない…この人絶対助からないよ谷さん!!」
「何ィ、朝比奈!?」
谷が振り返ると大吾は何かを決意した表情で立っていました。


432 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 21:26:06 ID:???
谷啓かっこええ…
んで大吾はまたなんか無茶やらかす気だな

433 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 21:29:57 ID:???
影山さんスゲー

434 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 23:35:06 ID:???
救急車で雨の降ってる峠の下りを90キロで走って、
その上同乗者に振動を感じさせないって、
影山さんはどんだけ凄いんだww

435 :マロン名無しさん :2007/06/11(月) 23:39:20 ID:???
90キロも出して一般道走る救急車なんて見たことないけど
そういうのってありえるもんなの?

436 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 00:16:02 ID:???
どこかで、緊急車両の制限速度は80kmとか見たことあるような気もするけど
まあ建前上の制限だろうな、90kmのスピード違反車にパトカー追いつけなくなっちゃうし
とにかく今回は
影山さんすげー
谷さんかっけー
大吾なにするきだ?

>「おれ達は、めでたいめ組の救急隊だッ!!」
このセリフがかなりいい

437 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 04:07:21 ID:???
これは緊急避難として認められないのかな。

438 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 09:29:48 ID:???
消防も火事場かー
こっちも大変な仕事だ

439 :1/2 :2007/06/12(火) 20:27:44 ID:???
第42報 遠い灯

出張所では植木が無線が通じない、といぶかしんでいました。

谷は大吾の言葉を一蹴し、影山に手伝うよう指示します。
谷はなんとしてでも男性を背負い峠を下るつもりのようです。
顔を真っ青にし痙攣が始まる男性。
重大な心疾患ならば手遅れになるかもしれません。
下手すれば1時間以上かかる、と影山は止めますが、
何も処置せず放置するよりは望みがある、と谷は言います。
「何もしないより、可能性に賭けよう。」

黙って会話を聞いていた大吾は森を指差し言います。
「行くんならこっちだ!!この方向へ一直線につっきれば、はるかに早い!!!」
曲がりくねった峠道を行くより何倍も早い、と言う大吾。
小さい山だからといってナメるんじゃないっと谷は言いますが、
「谷さん、おれは投げてなんかいないぞ!!
 どうせ賭けるんなら、より可能性のある方に賭けようってんだ!!」
こんあこと言っていいのか、と思いながらも森をつっきる事を主張する大吾。

大吾の言葉に谷も迷い始めました。
しかし谷は五味から大吾が一度も要救助者の死亡ケースの経験がないことを
聞いていました。
(もし、この子の背中でこの傷病者が事切れたら…この子にだって傷は残る。
 この先、どこまで引きずるかわからないほどの傷が…)
「ダメだ!!ムチャだ!!朝比奈、おまえなに言ってるのかわかってるのか!?」
谷はやはり大吾を止めますが、大吾は男性を助ける事に集中していました。
「距離は5km位か…でも下りだから…20分!街まで20分てとこだ!!
よしイケそーだ!!おじさん、20分間だけ頑張ってくれよな!!
あとは俺たちが絶対何とかしてみせる!!!」


440 :2/2 :2007/06/12(火) 20:28:52 ID:???
大吾の覚悟に考えを改める谷。
(そうだった…一か八かの“賭け”ではない、おれ達は…
 “絶対”に助けるのだ…
 朝比奈の言うとおりこの人は…助かるんだ!!)
ボンベは俺が持つ、隊長が傷病者から離れる訳にはいかない
と大吾と共に森を下ることにした谷。
「道に迷ったらアウトだぞ。いいな、朝比奈。いいな!?」
「お…オウ!!!」
男性を見る大吾(絶対助ける!!!)

その頃、ようやく消防指令センターはめ組の救急が交信を絶った事に
気付き始めます。
大至急捜索隊を出す事になりました。

豪雨の中、泥で足が取られても必死で走る大吾と谷。

め組に救急隊が行方不明、と連絡が入ります。
(転送の知らせが入ったのは30分も前だぞ!?
 今から捜索して…見つかったとしても、それから病院へ…
 間に合うのかよ…間に合うのかよーーー!?!)


441 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 20:35:32 ID:???
いや、お前それは流石に山の下りを舐めてるだろ?
と言いたくなった元山岳部な俺

442 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 20:36:18 ID:???
一度でも足を止めたら尾張だな

443 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 20:41:43 ID:???
確かに登山の時は下りの方が大変っていうよね。
さらにこの悪条件だし...

444 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 21:38:06 ID:???
>>442
最後まで無事駆け抜けられれば備後だね

445 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 22:27:40 ID:???
いや、それはむりだろ。
火事場の馬鹿力だとしても数十分はもたない。

446 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 22:33:24 ID:???
でもなんとか助かってほしいよー!

447 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 22:51:41 ID:???
今回の大吾はかなりムチャがあるな
てか谷さんのせられてんなよ。これで死んだらどーなるんだ?
なにかの罪に問われるのか?

448 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 22:53:38 ID:???
こけたら死ぬな

449 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 23:04:51 ID:???
大吾がとんでもない無茶やらなきゃ死人が出るってパターン作るの上手いなぁ

450 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 23:09:06 ID:???
でも前回で「無茶はしない」って感じのエピソードだったのに
火事場より命の危険はないだろうけど、反省前とやってる事同じだよな

451 :マロン名無しさん :2007/06/12(火) 23:48:46 ID:???
万が一壊れた時のための予備の無線機ってないのかな?
ここまで派手なことは無くても、命のかかってる時に不具合が生じることはあるだろうに。

452 :1/3 :2007/06/14(木) 21:15:12 ID:???
第43報 完全燃焼

息も絶え絶えになりながらも必死で森を下る大吾と谷。
(おじさん!!生きてるよなァ!?すぐに病院へつれてってやる!
こんなとこで死ぬなよ…!!! 死ぬんじゃねえぞォ!!!)

山の斜面を10分以上も全力疾走、谷はついに倒れてしまいます。
大吾も限界が近くなり木に寄りかかります。
その時、背中に担いでいる男性の手が大吾の服を握り締めます。
必死に頑張っている男性。
大吾は歯を食いしばると谷が持っていた酸素ボンベを自分で持ち
谷を置いて再度走り始めました。
(朝…比奈…やっぱりムチャだったかもしれん…
 いくらおまえが若くても…行けるのか!?街まで…こんな山道…
 間に合うのか―――!?!)

その頃、千国峠山中
大野と植木は救急隊の捜索に来ていました。
大吾、ついてないという大野を災難なのは傷病者、と叱責する植木。
その時前方に土砂崩れに突っ込んだ救急車を発見しました。
傷病者がいないことに気付き残っていた影山に事情を聞く植木たち。
担いでおりたことを聞きまだ追いつける、と最後まで話を聞かず
峠道を走っていってしまった植木たち。
どう考えてもヤバすぎる、植木は必死に無事を祈っていました。
ふと頭に浮かぶ大吾の顔。
(バカな…おれはあんな新米になにを…)

街のパトカーも捜索に参加しようと峠に急いでいました。
そのパトカーの前に突然飛び出てきた人影。それは男性を担いだ大吾でした。
「ビョ…ビョーイン…」


453 :2/3 :2007/06/14(木) 21:16:08 ID:???
峠道をいくら探しても見つからず焦る植木たち。
そこへ無線が入ります。
「捜索中の千国警察パトカーより報告――
 めだかヶ浜救急が搬送中の傷病者1名、帆立区の松本心臓外科に収容――
 傷病者は松本心臓外科に無事収容――」
その無線に驚く植木・大野。泣き出す奥さん。喜びの歓声があがります。
影山も驚きを隠せません。(ホントに…!!!)

谷もようやく病院に到着しました。
男性はもう少し遅かったら危なかったがもう大丈夫、とのこと。
医者も時間内につくか心配だったようです。
「ところで一緒に若い救急隊員がボロボロになってかつぎこまれたとかで…
 なにかあったんですか?

泥だらけでボロボロのまま倒れている大吾。特に大怪我は負ってないようですが、
とにかく疲労が激しく運ばれてきた時はどっちが患者かわからなかったぐらいです。
驚く谷。
(若さゆえの体力…!?いや、それだけではこんなことは……)
そこにようやく到着した植木たち。大吾の姿を見て驚きます。
(なぜだろう…さっき無線で傷病者収容の知らせを聞いたとき…
 直感的に感じた…ダイゴだ…きっとダイゴがなにかやったな、って…)
植木は大吾が森の斜面を駆け下りた事を聞いたようで、
ムチャクチャなと大吾を責めますが、谷は言います

「植木さん…森を…最短距離をつっきれ、と…おれが命じた!!
 朝比奈は命令に従っただけだ!!
 五味所長にはそう報告を…処分を受けるならこのおれですよ。」


454 :3/3 :2007/06/14(木) 21:17:08 ID:???
その言葉に何もいえなくなる植木。
(何故だろう…あのとき…)
『行くんならこっちだ!!!』
(あんな“無謀”な賭けをしようと思ったのは…)
(なぜだか…“コイツなら助けてくれるかも”と思った…)
(“コイツなら”…か…。こんな若造にな…)
(五味さん…あんたがこの子を買っている訳がわかる気がするよ。)

(この子は、あんたに似てるんだ。)

(20年前、おれに“かなわない”と思わせ、救急の道を選ぶきっかけに
 なったあんたに…)

翌朝、男性の奥さんが大吾に礼を言いたい、と医者にいいますが
「いや、隊長さんにそっとしておいてやってくれと言われまして…それに…
 いい寝顔で寝てるんでねえ、ちょっと起こせないんですよ…!!」


455 :マロン名無しさん :2007/06/14(木) 21:58:22 ID:???
まさに火事場のクソ力、火事場じゃないけど

456 :マロン名無しさん :2007/06/14(木) 22:11:28 ID:???
一週間は全身筋肉痛だなこりゃ

457 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 00:16:18 ID:???
救急も経験して大吾は、また成長しただろうな
ムチャするところは治ってないけど
それにしても谷さんはかっこいい

458 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 00:18:33 ID:???
いや絶対むりだって、これ。
どう考えても大吾は人間の範疇を超えてるよ。
100kg以上持って全力疾走数十分なんてオリンピックにそんな種目あったらぶっちぎりで優勝だよ。

459 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 10:46:33 ID:???
大吾は五味に似てるのか。
五味にも大吾みたいな特殊能力があったのかな?
それが頭の火傷をおった現場でどうにかなった、ということ?

460 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 11:40:25 ID:???
谷さんかっけーなおい。
そしてそれを凌駕する五味さんの実力…
つくづくオッサンかっこいい漫画だ。
大吾のしたことはどう考えてもムチャクチャです。

461 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 20:17:09 ID:???
>>459
特殊能力というよりは無茶を押し通しちゃうような勢いのことじゃないかな


462 :1/3 :2007/06/15(金) 21:16:33 ID:???
第44報 特別救助隊参上

千国バイパスにて車両事故が発生、鯨台が救助にあたります。
が、トラックの運転席部分が潰されており運転手が挟まれています。
消防隊員ではどうしようもありません。
その時サイレンを鳴らしながら到着したのは
特別救助隊(レスキュー)。そして降りてきたのは神田です。
要救助者は意識はありますが胸と下半身を挟まれ衰弱してきています。
現場にいる甘粕も見ているだけしかできません。

レスキュー隊長の白石と共に神田が運転席にはいります。
カッターでハンドルを切り、加圧式ウインチで運転席を広げます。
レスキュー隊員たちは見事に意思統一された仕事をします。
ペダルに挟まっている左足を神田が油圧式ジャッキで緩ませていきます。
要救助者は痛みに顔をゆがませ、叫び声をあげます。
「やかましい!!わかってんだよんなこたあ!!!
男だったらしんぼうしやがれッ!!!」
神田の怒鳴り声に唖然とする要救助者、鯨台隊員たち。
さっきまで弱気だった要救助者の表情が怒りに変わります。
(お〜しそうだ。がんばれっ!!もう少しだーッ!!)

無事解放される要救助者。歓声があがります。
骨は折れていますが命には別状はないようです。
救急車に運ばれる直前神田と目が合う要救助者。
神田が微笑みかけ、要救助者の頭をそっとなでます。
安心した表情になる要救助者。
その光景を見ていた甘粕は神田に憧れの視線を送っていました。
レスキュー到着から救助完了まで10分もたっていません。
颯爽と去っていくその姿はまさに一陣の風。
(千国市のエース…特別救助隊!!!)


463 :2/3 :2007/06/15(金) 21:17:35 ID:???
夜の臨港署。
神田に千国峠の話をする消防隊員たち。
神田は全く知らないようです。
「時間短縮のため、豪雨の中、山の斜面を猛スピードで駆け下りてきたらしいんですよ。
 無事、傷病者を病院に送り届けた後、そいつ酸欠でぶっ倒れたって…」
その話を聞いた神田はその話どっかで絶対尾ひれがついてる、おもしろすぎ、
とまるで信じていません。
席を立ちますが、ふと立ち止まり聞きます。
「…中央署っつったな、その救急車…中央署の…何出張所だ?」
「…さあ?そこまでは…」

松本心臓外科に確認の電話をする神田。
「え?彼の名前?ええと…何てったっけな…
 …え!?ああ、そうそう。その人ですよ!……
 “朝比奈 大吾”さん!!」

一方その大吾は居酒屋洋子にて甘粕の話を聞かされていました。
レスキューのかっこよさを猛烈に語る甘粕。
大吾は明日当番だし…と眠たそうです。

千国峠、大吾が駆け下り始めた場所にたつ神田。
(…なぜだか直感した…アイツならありえる…と。
 め組の…朝比奈大吾!!!
 ふもとから5km地点、深夜、豪雨……
 しかも人間一人背負って…)
時計をあわせる神田。
(20分でここを街まで駆け下りる…そんなことが本当にできるものなのか…?)


464 :3/3 :2007/06/15(金) 21:18:37 ID:???
オレンジの制服を着る!レスキューになる!と宣言する甘粕。
大吾はあんなみかんの皮とまるで興味がなさそう。
甘粕は特救は消防の花形、なりたいと思わないのか、と力説。
「なりてーと思わねーのかよ!?千国市のエースに!!!」

その頃、千国市のエース神田は必死に斜面を駆け下りていました。
木に腕を引っ掛け止まる神田。息は上がっています。
(ここまでで…じゅ…15分…!!まだ街道まではとどいていない。
 マジかよ、おい…人を背負って…20分で街についただあ〜〜!?!)

お前はどうせ着たくても試験に受かりっこない、という甘粕。
大吾はめ組が好きだもん、と言い返します。

(フ…お偉方は頭かかえるだろーけどな…現場にいるおれは、
 前からおもしれーと思ってたんだ、朝比奈大吾……)

大吾「俺はレスキューなんてキョーミないね。」
神田(アイツに“オレンジ”着せてみたら!!!)


465 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 21:39:06 ID:???
甘粕は神田に憧れ、
神田は大吾に興味津々、
大吾はめ組一筋…
見事な片思いの構図だ。



466 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 21:49:25 ID:???
一途な思いが空回りです><

467 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 22:07:09 ID:???
レスキュー・・・ちょっと面白くなってきやがったぜ

468 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 22:15:37 ID:???
なんか普通に友達付き合いしてるんだなこの二人

469 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 22:38:56 ID:???
でもこれ看板に偽りありになるから行かないんじゃないの?と言うかレスキューと消防がどうなっているのかさっぱりわからん。

470 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 22:44:38 ID:???
先週の話で申し訳ないけど谷さんの
「20年前、おれに“かなわない”と思わせ、救急の道を選ぶきっかけになったあんたに…」
ってエライ違和感あるんだけど、かなわないとかってのとは違うんじゃないのか?
スポーツじゃあるまいし、凄い奴がいるからポジション被らないようにするって。

この辺のがレスキュー話と関わってくるんかねぇ

471 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 22:52:26 ID:???
>>470
やっぱり誰でもその道の第一人者になりたいんじゃない?
同じ理念の中で他の道を行けばまだ第一人者になれる可能性があるならそっち行きたいと
思ってもおかしくない。

472 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 23:11:09 ID:???
>>470
なんかすごい現場経験したんじゃね?
で谷さんはもう二度とあんなとこには行けない、
けど五味は軽々行く。ってな感じじゃね?

473 :マロン名無しさん :2007/06/15(金) 23:36:11 ID:???
確かに同業者内で「かなう、かなわない」とか「勝つ、負ける」とかってのは
最初の方で大悟と甘粕の運動会ノリのエピソードで
それは違うぞ一番は住民の安全なんだって話があったからなぁ

474 :マロン名無しさん :2007/06/16(土) 00:21:51 ID:???
大吾と甘粕対決@オレンジ試験、クルー?

475 :マロン名無しさん :2007/06/16(土) 09:59:17 ID:???
>>470
かなわないから救急に逃げたってわけじゃなくて
五味さんを見て、自分には別の才能があると気付いたということじゃないかな
一応、きっかけらしいし

そして神田かっけー
甘粕が憧れるのもわかるな

476 :マロン名無しさん :2007/06/16(土) 18:54:25 ID:???
>>474
まあ試験受けるとしたら大吾と甘粕だけじゃないんだし
新たなライバル出現!みたいなきっかけになるんじゃないか?
>>473
それとはなんとなく意味が違う希ガス

477 :1/2 :2007/06/16(土) 21:44:04 ID:???
第45報 合同大演習

その日、千国市内の主な消防隊が、演習場に集結しつつありました。
「千国市消防局大演習」
大火災を想定して市局が行う、合同消火演習です。
もちろんめ組も参加しています。
大吾はホースの点検もせずに甘粕に話しかけます。
ワクワクする大吾。
そんな大吾に甘粕はなにも目標がないやつは気楽でいい、と話します。
今回の演習では特救試験を受ける人を市局が品定めするようです。
話している途中、神田を発見する甘粕。
この前の救出劇を思い出しゾクゾクします。
興奮する甘粕とくだらねえ、と言い放つ大吾。
そんな二人に神田が気づきました。
大吾に声をかけますが大吾は気まずそうにしすぐその場を離れます。
甘粕も神田に敬礼した後、大吾を追います。
大吾と神田が知り合いだった事を驚く甘粕。
(くそっ、あいつには救助技術大会の時、
カッコわるいとこ見られてるからなあ…サソリとか…)

神田に声をかけてきたのは千国市消防局警防部の来栖消防監です。
よくやってるようだね、と声をかけます。
来年度中にも特救の増強の話を始める来栖。
千国市の都市開発の影響による災害の発生の多さ、街のひずみ…
実際に壮絶な数の現場をこなしている神田は「嵐のよう」と話します。
来栖は続けて特救の増強が簡単なことではないことを話します。
「あらゆる災害に出場する特別救助隊員には、形にとらわれない、
 天性の判断力、行動力、サバイバル能力が要求される。
 いるかね?君の目からみて使えそうなのが。」
大吾を見る神田。
「いますよ。何人かはね。」


478 :2/2 :2007/06/16(土) 21:45:11 ID:???
合同演習が始まりました。
ビル内の要救助者数名を救出する、といった設定。
(よーするに、ビル内で“宝さがし”か!!!)
鯨台は2階に進入路を確保、めだかヶ浜は火点南側より放水、と指示がいきます。
走る大吾を見つめる神田。
(朝比奈ァ、いい舞台だぜ!見せてみろよ、おまえのポテンシャルを!!)

甘粕は手際よく放水で煙を吹き飛ばし2階に進入路を確保します。
その姿は来栖以下、視察に来ているお偉方の目にもとまります。
(適正アリ…か)
甘粕が奮闘する一方、大吾は―――

放水しようとした時神田に声をかけられる大吾。
1階の人命検索がしたい、特救が入るから放水してくれ、とのこと。
オレンジがなんだ!やってやる!大吾は勢いよく放水開始します―――が、
何故か水は出てきません。後ろを振り返ると
ホースの途中が破れ穴から水が噴出しています。
真っ赤になるめ組隊員たち。
大吾は手で水を止めようとしますが煙を吸い込んでしまい咳き込みます。
煙の流れくらい読め!素人か!神田の激が飛びます。
呆れ顔の来栖。
「なんだねありゃあ。本当に市局の消防官かね…」

やっと咳き込みが収まった大吾に
これが実戦なら2,3人死んでるかも、という神田。
「やっぱ使えねーな、めでたいめ組!!」
神田は他のホース隊員に援護を頼み中に進入しようとします。
が、それを止める大吾。
「…ちょっと待て…ちょっと待てえ、特救(オレンジ)!!!」


479 :マロン名無しさん :2007/06/16(土) 22:15:06 ID:???
神田は甘粕には興味ないわけね。
てか来栖は大吾を苛めるキャラになりそうだ

480 :マロン名無しさん :2007/06/16(土) 23:20:44 ID:???
今週も良い三角関係だなw

481 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 00:11:31 ID:???
これはひどい…
としか言えない大吾のありさま
ひどすぎだろw
出場だったら死んでるぞ

482 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 00:52:22 ID:???
大吾は本番に強いっていうのを
突き詰めてる感じがする。

483 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 15:55:24 ID:???
甘粕は普通にしてる分には優秀なんだな

484 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 18:23:17 ID:???
替えが効かないほどの高い能力を持つ人間は使いどころ難しいよな、いなくなっただけで現場がまわらなくなるし。

485 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 18:46:43 ID:???
自然に使っててあそこまで一気にホースが破れることあるのか?
実は大吾の才能に嫉妬したお蝶夫人…もとい署員の誰かが破いてたりしないか?

486 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 19:34:32 ID:???
お蝶夫人ってそんな姑息なキャラだったっけ。
ちょっと待て、って何だ大吾

487 :1/3 :2007/06/17(日) 21:01:17 ID:???
第46報 オレンジの値打ち

「ちょっと待てえ!!オレンジ!!!」
大吾は平のホースを奪い取り神田を睨みつける。
「め組が、おれが使えねーかどうか見せてやる!!」
これが演習だということは忘れろ、
訓練を完璧にこなせない奴は現場では誰も信用しない、と神田。
「おれはいつだって実戦のつもりだッ!!」
神田と一緒に大吾は建物に進入します。
それを見ていた来栖は不満顔です。

この演習の趣旨は発炎筒のたかれたビルから要救助者に見立てた人形を発見する事。
闇雲に放水する大吾に神田は放水する場所を的確に指示します。
そして放水中にも関わらず煙の中に入る神田ら特救。
焦る大吾に煙の中から放水する場所を指差します。
一階の中心から急速にしぼんでいく煙幕。
さすがだな、と来栖。

煙が充満している状態で“火”の出所がわかる特救に驚く大吾。
神田の指示通りに放水すると片っ端から発炎筒にあたります。
一階はほぼ鎮圧。
ホース1本で消えたことが信じられない大吾。
やはり特救の力はすごいものです。
あっという間に要救助者を発見する神田。
大吾はただおろおろ見ていることしかできません。
(おれ自分じゃ何もしてねねじゃねえか…特救がいなかったら…
 おれだけだったら…あの要救助者は…
 これが“実戦”だったら……!!!)


488 :2/3 :2007/06/17(日) 21:02:15 ID:???
もう一人要救助者を見つける神田。
一階から2人、2,3階からそれぞれ1人要救助者を発見しました。
ボンベの残圧が脱出予定になった、と神田。
2階から進入していた甘粕に声をかけ脱出です。

甘粕は見事な手際で進入したのはよかったものの結局要救助者は
発見できませんでした。
大吾は特救との力の差に愕然としています。
(ちくしょう…かなわねえ!!)
そんな事を思っていた大吾の上からかすかな物音が。
脱出を急ぐ神田らを呼びとめ上を確認しないか、と言う大吾。
天井の壁の反響具合からなにもない、と神田に断言されますが
食い下がる大吾。そんな大吾に怒鳴る神田。
「たとえ作業の途中でも予定の残圧になったら脱出する!!鉄則だ!!
 いいか!?誰も死んじゃなんねえんだ!!」
「要救助者だって死にかけてるかもしれねーじゃんか!!!」
さっきまでおろおろしていた大吾とは様子が違います。

念のため検索する神田。
(確かに音がしたんだ…今までと違う気配が…!!!)
「いたよ」
神田の言葉に表情を明るくする大吾。
しかし神田が救助したのは猫3匹。
「これだよ、おまえの言ってた要救助者は。おめでと、作戦無事終了」


489 :3/3 :2007/06/17(日) 21:03:21 ID:???
猫を抱きビルから出てきた大吾に呆れ顔の来栖。赤面する植木たち。
(ちくしょう、また神田の前で恥を…もう、あいつとは会いたくねえ!!)
恥ずかしそうな大吾に半ばバカにした賞賛の野次があがります。
何を救助してきた、たいした人命救助、
演習のあとビルの中でスズメとかが煙にいぶされて死んでいる、偉いぞ、等…
いぶされて死んでる…その言葉にはっとする神田。
死んでたハズのものが…死ななかった…!?
(“訓練”で要救助者を“演じている”者より、
 “本当”に死に瀕するものに反応したってコトか…!?
 まさか…考えすぎ…)

(やっぱり、こいつの“実戦”…一度見てみたい!)


490 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 21:19:46 ID:???
神田の言ってること、この前五味さんやら植木さんと話したばっかだよなぁ?
こいつまだわかってないな。
でも猫助けれたからいいのか?
ジレンマだな。コイツの上司になると頭が痛くなりそうだ

491 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 22:26:26 ID:???
ぬこ好きとしては、大吾に拍手を送りたいのだが……そういう話でもないか

492 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 22:45:55 ID:???
神田はかませになる。確実に。

493 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 22:47:18 ID:???
>>490
この前約束したばっかだもんな。
やっぱり大吾的には自分の命より要救助者の命か

494 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 23:25:37 ID:???
普段は頭にあっても
火事場モードになると吹っ飛ぶんだろう

495 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 23:29:12 ID:???
それ意味ないじゃんww
ってもまぁ火事場で自分の命を顧みて救助を断念・・・
って展開は萎えるっつーか、大吾が後々後悔してダメージ受けるだけっぽいけどさぁ

496 :マロン名無しさん :2007/06/17(日) 23:59:38 ID:???
そういう苦渋の選択も必要な時もあるのかもしれない。


497 :マロン名無しさん :2007/06/18(月) 04:38:25 ID:???
ザイルを切ってみようか

498 :代理1/3 :2007/06/18(月) 21:57:12 ID:???
第47報 千国バイパス高架線

千国市消防局本部
道に迷いうろつく神田に道を尋ねる一人の男。
ココの人間じゃない、と謝り去っていく神田。
神田に道を尋ねた男は五味でした。
五味に気付き声をかける本部の人間。
そこに来栖も来ます。

来栖を探していた神田は五味と来栖が話しているのを発見します。
さっき声をかけてきたのが消防官と気付き慌てて身を隠します。
話が終わり去ろうとする来栖を呼び止める五味。
「小耳にはさんだんですが、レスキュー隊増強するそうですね」
頭数が増えればいいもんじゃない、め組からは2,3年試験を受けるものが
いないようだが協力して欲しいもんだね、と嫌味気味にいう来栖。
しかし五味は自信たっぷりに言います。
「今年は1人行くと思いますよ。本人が、その気になればのハナシですが…」
驚く来栖を尻目に去っていく五味。

一人になった来栖に声をかける神田。
演習のレポートを渡し、今の方は?と尋ねます。
め組の五味所長、と聞き驚く神田。
「今年、め組から一人、特救資格試験を受けさせると言いおった」
その言葉にまたも驚く神田。
(あれが五味消防指令…署が違うから、今まで会う機会がなかったが…
 消防学校時代から聞いていた伝説的な武勇伝の数々…
 とても信じがたい…ウワサが一人歩きしたとしか思えないのもあるが…)
(一度お会いしたいと思っていた…!!!)

499 :代理2/3 :2007/06/18(月) 21:58:10 ID:???
感動でドキドキする神田は五味を追い走り出しました。
またも一人残された来栖は不満顔。
(どーもやりづらいな…あの男が出てくると。
 ミョ〜〜に若いのに人気があるし…)

神田は五味を探しますが見つかりません。
五味に握手をしてもらいたかったようです。
め組から一人試験を受けるのは“アイツ”だろう、と思う神田。
(大演習の時思った…どうハッパかけても“訓練”じゃ奴は並以下の
 ポンプ隊員でしかないんじゃないか…
 それがあの一瞬…“スイッチ”が入った気がした…“カチン!!”って…
 “訓練”じゃなく、本当に危機に瀕した命の前で…)

め組では罵りあいながらもカレーを作る大吾と平。
騒がしい大吾を見つめる五味。
(特別救助隊か…うかんねーだろーなァ、資格試験…今のコイツじゃ…
 ま、それならそれでいい…)
いつもの楽しそうな風景、しかしそれを火災指令が打ち消します。
“カチン”大吾にスイッチが入り表情が引き締まります。
交通事故の管外出場、場所は千国バイパスです。

500 :代理3/3 :2007/06/18(月) 21:59:11 ID:???
千国バイパスでは無数の消防隊が集まっていました。
何十台もの玉突き事故。先頭のほうでは火がついています。
バイパスに人が残っている事に驚き早く消火しようと焦る大吾。
しかし五味は待機を命じある方向を指差します。
そこにはタンクローリーが。あれに引火したら一巻の終わりです。
万が一に備えめ組は放水準備を整え待機ということです。
「車内に閉じ込められた人の救助には、すでに“プロ”が呼ばれている!!
 ポンプ隊には資器材もなければ経験もない。人命救助のプロにまかせろ!!」
その言葉、そして何も手出しができない状況に歯軋りする大吾。
その時、上空からヘリがやってきました。特別救助隊です。
火点北側からロープ降下後人命検索のよう。
「一番降下者、神田恵消防士長!!」
「行くぞーッ!!」

501 :マロン名無しさん :2007/06/18(月) 22:31:25 ID:???
スイッチが入るか、上手い形容だとなんか納得した

502 :マロン名無しさん :2007/06/19(火) 01:10:16 ID:???
主人公が見てるだけってのは考えられないから
何か起こるだろうな
神田死亡フラグ?

503 :マロン名無しさん :2007/06/19(火) 01:10:48 ID:???
この展開は大吾がレスキューに行くきっかけとなるわけかね。
そんな感じのフラグがバシバシ立ってる。

504 :マロン名無しさん :2007/06/19(火) 01:53:01 ID:???
五味さんに憧れてる神田が何だかやけに可愛く見えた

505 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 08:51:16 ID:???
若者に人気の五味さん

506 :1/2 :2007/06/20(水) 20:07:49 ID:???
第48報 白昼の修羅場

炎上の2台の車両からはなんとか脱出したらしいが
炎上した車両に挟まれる形で3,4台が取り残されています。
逃げ遅れがいるかもしれません。
特別救助隊は直接ヘリからロープ降下で降ります。
煙の中に直接入っていく特救に恐ろしい、と呟く植木。
大吾も唾を飲みます。

炎が迫る車の中に要救助者を一人発見する神田。
何とか車からだしたところでその車に火が燃え移り神田に襲い掛かります。
下で唖然とする消防隊員たち。
そこにストレッチャーに乗せられた要救助者がロープで引き上げられ
歓声があがります。
「まだだ…突入した特救の二人は!?」
ロープからオレンジの袖が見えます。
引き上げられる二人。更なる歓声があがります。
神田はヘリには戻らずそのまま違う救助作業の手助けにむかいます。
その勇姿に思わず見とれる大吾。


507 :2/2 :2007/06/20(水) 20:08:44 ID:???
ポンプ隊に一斉放水を命じる神田。思ったより火の回りが速いです。
(特救…か…まるで…ガキのころ、おれを助けてくれた時の…
 五味さんみてーだった…)
そんなことを考える大吾の上から何かが一滴降ってきました。
見上げるとそこには工事中のビルの屋上に鉄骨をぶら下げたクレーンが。
肩にも一滴。オイルのようです。
再度見上げる大吾。クレーンはタンクローリーの真上です。
“ぞく”なにかを感じる大吾。
植木に報告しようとするも放水活動に忙しそうな植木。
声をかけるとブッ飛ばされそうです。
大吾も仕事に戻ろうとしますが再度オイルが頭に一滴落ちてきます。

大野が大吾の姿が見えないことに気付いた時、
大吾はエレベーターで屋上に向かっていました。
(何でもなけりゃいいんだけど…)
屋上に到着した大吾が目にしたものは―――
(このビル…タンクローリーの真上…おい…
 タンクローリーの……真上なんだぜ……!!!)
クレーンは根元が壊れ、風に煽られ今にも落下しそうな状況です!


508 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 20:13:01 ID:???
なんじゃこりゃ、やばすぎだろオイ

509 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:33:05 ID:???
いやこれは…
さすがに大吾一人ではどうしようもないな。
レスキューと協力してなんとかすんのか?

510 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:35:35 ID:???
もしおちたら爆発炎上、ひどいことになるな。
どれくらいの規模の被害になるのか、教えてエロい人

511 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:37:03 ID:???
>>509
その共同作業で色々感じる物があってレスキュー目指すって流れかな

512 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:38:41 ID:???
大吾の他は誰もオイルに気付いてないってのは危なすぎないか?
仮にも火災現場だろうが

513 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:41:11 ID:???
>>511
平との時みたいに神田と大吾の能力の違いが明確になる希ガス
甘粕も絡んでくるかな?

514 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:45:09 ID:???
てか、なんで倒れ掛かってんだクレーン。
アブねーじゃねーか

515 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 21:50:53 ID:???
>>509
よくわからんが、もしあんなクレーンが落下ローリー爆発炎上のすれば
リアル世界でも類を見ない大惨事だろこれ

516 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 22:06:14 ID:???
タンクローリーの真上でなくても十分危険すぎます。
タンクローリーの真上だとさらに危険度が跳ね上がります。
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

517 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 22:06:32 ID:???
>>513
神田は万能型だろ多分。
大吾の変なばか力に圧倒されるんじゃね?

518 :マロン名無しさん :2007/06/20(水) 22:12:38 ID:???
しょ、消防管は無線とか持ってないんですか?

519 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 00:37:21 ID:???
クレーンを支えられそうな物なさそうだし
あんな高いところで作業できる車もなさそうだから
レスキューのヘリを使うんだろうな
そこで自分には何もできない無力さを大吾が感じて
レスキューを志望するんじゃないか

520 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 01:15:07 ID:???
>>509
ここで大吾が颯爽と超能力を発揮してなんやかやで落ちないように補強すると予測してみる。

521 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 08:33:31 ID:???
超能力って言っても今まで判明してる大吾の能力って
・要救助者や危険を察知する異常なまでに鋭い感覚
・レスキューのエースをも凌駕する火事場のクソ力的体力
ぐらいだろ?
流石にこの状況どうにかするのは無理だと思うんだが…

522 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 16:53:21 ID:???
これは1人じゃ無理だろ、常識的に考えて…

523 :1/2 :2007/06/21(木) 21:38:31 ID:???
第49報 空のハンマー

クレーンは根元が壊れ今にも下に落下しそうな状況です。
真下にはタンクローリーが。もし落下したら大惨事です。
大吾は下に連絡しようとするも、無線は今ありません。

下では消火作業はほぼ終わり、人命検索、救助は完了しました。
あと何回こんな出場が続くのか、と疲れた表情の神田。
(戦力が足らない…一刻も早い特別救助隊の増強が必要だ!!
 この千国市を守るために!!)

ミシミシ音を立てるクレーンの横、必死に下に向かって叫ぶ大吾。
しかし下はまるで気付きません。
さっきより傾いているクレーン。今にも落下しそうです。
(ダメだ…これ…落ちる…マジで!!)
なんとかしなきゃ、と周りを見渡す大吾。
目に入ったのはフォークリフト。
音を立て傾いていくクレーンからケーブルが出ているのを見つけた大吾は
そのケーブルをフォークリフトの後ろに硬く結びます。
急いでエンジンをかける大吾。


524 :2/2 :2007/06/21(木) 21:40:47 ID:???
資器材をつんだヘリが現場を離れます。
その光景をみていた甘粕。感動しています。
(朝比奈!!おまえもどっかで見てんだろ!!
 カッコいいと思わねーか!?!なりてーと思わねーか!?!
 特別救助隊!!!)
同じ頃、五味もヘリを見上げていました。
そしてふとビルを見上げるとクレーンが動いているのに気付きます。
話しかけてきた植木に大吾の居場所を尋ねる五味。
またしても消えた、と植木は怒りに体を震わせます。
GVビル、本日工事休止日、と書かれた張り紙を発見する五味。
(工事は…やってない…)
不自然なクレーンの動きに目を凝らす五味。

屋上では大吾がなんとかクレーンを内側に引っ張り込もうと
フォークリフトでクレーンを引っ張っていました。
しかしクレーンの傾きに逆に引っ張られ前に行かないフォークリフト。
「くそーッおれ一人で…どうしろってんだーッ!!!」

ヘリの特救に無線が入ります。無線の主は五味。
「ちょっと個人的にお願いが…」
その言葉に驚く神田。
(個人的ィ!?仮にもここは災害現場だぞ!何だ!?
 五味所長ともあろう人が、そんな統制を乱すような…)
「ヘリで空から見てほしい所があるんですがね……」


525 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 22:25:13 ID:???
いや知らないから仕方ないけど感動してる場合じゃないから甘粕w
それに引き替え五味さんは流石だぜ

526 :マロン名無しさん :2007/06/21(木) 22:56:23 ID:???
本日工事休業日って昨日何やってこんなになったんだ

527 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 02:59:17 ID:???
凄いよな五味さん
若かったら大吾と同じような行動して
でも無線は忘れないって感じかな

528 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 13:07:52 ID:???
でもこれって大吾が無線忘れなきゃよかっただけだよなぁ?

529 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 13:16:52 ID:???
フォークリフト引っ張られたら一緒に下におちるよなぁ

てか神田はどういう風にからむのかな?ヘリでクレーン引っ張る?

530 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 14:55:51 ID:???
無線持っててもすぐに避難できるかな

531 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 20:38:15 ID:???
>>529
物凄い二次災害を起こすなそれはw

532 :1/2 :2007/06/22(金) 21:56:36 ID:???
第50報 死の綱引き

五味から「見て欲しい所がある」と頼まれた特救。
しかし大隊長の許可を得ていない以上、要請には応じられません。
神田は五味ともあろう人がわざわざ統制を乱すような事を言い出したのに
疑問を持ちました。
「い…一応教えてください。どこを…何の目的で見ればいいのか…」
思わず無線を奪い取り言う神田。
五味はGVビルが工事休止日なこと、クレーンが動いたように見えたことを伝えます。
隊長も仕方なく、ビル上空を通過し帰署と指示を出します。

大吾が消えたことが引っ掛かる五味。
しかし考えすぎ、と自分の考えを打ち消します。
その頃ビルの上空、ヘリが目にしたものは驚くべきものでした。
「大至急地上へ連絡…」
今にも下に落下しそうなクレーン。
そしてそれを小さなフォークリフトで引っ張る大吾の姿が。
早くなんとかしてくれ!必死にヘリに、特救に叫ぶ大吾。
特救も真下にタンクローリーがあるのに気付きます。

神田は両隣のビルに避難させるよう指示を出しどうするか必死に考えます。
クレーンがもし落下すれば大惨事になることは間違いありません。
クレーンは基部の土台が陥没してしまってます。
大吾がなぜここにいるのか疑問に思う神田。


533 :2/2 :2007/06/22(金) 21:57:35 ID:???
 オレンジ
「 特 救―――ッ!!!」
大吾が叫んだ瞬間、クレーンはフォークリフトを引きずり下に大きく傾きます。
大吾はアクセルを全開に踏みますが全く意味をなしません。
落ちる!特救は覚悟し神田は大吾にリフトから降りるよう叫びます。
(人が死ぬ…いっぱい人が…このままじゃ…)
なにかが頭の中で弾け、瞬間大吾はハンドルを右に切ります。
目の前には大きな吹き抜けが。
「バカ!そっちに行ったら穴に…穴に落ちるぞーーッ!!」
神田の叫びもむなしく大吾は必死にアクセルを踏みます。
引っ張られるケーブル。
その反動で基部の軸受けが回り、回転する落下しかけのクレーン!


534 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 22:05:38 ID:???
いやいっぱい人がっていうかそれじゃ自分が死ぬって!

535 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 22:22:26 ID:???
また大吾は危険なことを…今回はどんなミラクルなんだ?

536 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 22:23:09 ID:???
俺だったら
この場から
逃げ出すな。

537 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 22:24:10 ID:???
てかオレンジ全く役にたってねーwww
穴に落ちそうになる大吾を間一髪助けるのかな?

538 :マロン名無しさん :2007/06/22(金) 23:14:45 ID:???
大吾はやっぱり他人の命を優先しちゃうんだなぁ
実に主人公らしい

539 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 02:11:05 ID:???
>>528
そもそも命令違反で勝手に持ち場を離れるような事態なのに無線を持ち出すとか考えられないだろ。
よく知らないが、特に用もなきゃ一人ずつ無線を持てるほど予算が潤沢な訳じゃないよな?

540 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 09:12:23 ID:???
でも、無線忘れなくても出来たのは落下地点近くの人民を出来る限り遠ざけるだけだよな?
状況見るにクレーンの落下は防げないし・・・

541 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 12:43:39 ID:???
>>540
連絡とれたならクレーンが落ちたとしてもチームとして行動できたじゃないか。
今ならレスキュー隊が近くにいるんだからなおさら状況はよくなってるだろ?

>>539
やっぱそうなのかな?交番のおまわりさんが拳銃持ってる並に
無線は持ち歩くもんだと思ってた…

542 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 15:01:26 ID:???
多分大吾が見つけてから5分か10分ぐらいの間の出来事だろ?

543 :1/2 :2007/06/23(土) 20:57:05 ID:???
第51報 最後の一跳び

思わずハンドルを右に切る大吾。
しかしその方向には大きな吹き抜けが。
神田は必死に叫びますが大吾には聞こえません。
今にも落下しそうなクレーンを見上げていた五味。
「おい、みんな!!離れろ…」
そう叫んだ瞬間クレーンが回転しました。
状況がよくわからない五味。

吹き抜けの手前ギリギリのところでフォークリフトは止まります。
ワイヤーを横に引っ張ることにより小さなリフトの力でも
軸受けが回転したのですが、まだ回転が足らずいま崩れば下に落下します。
音を立てるクレーン。
(人が死ぬ…これが落ちたら…いっぱい人が―――
 じょ…冗談じゃねえ〜〜〜!!!)
先ほどまで泣きそうになっていた大吾が
“カチン”
スイッチが入ったように表情が変わります。
(おれの目の前で!!!)
アクセルを全開まで踏み込む大吾。
ケーブルは限界まで引っ張られ更に回転するクレーン。
そして、フォークリフトは吹き抜けに落下していきます!
大きく音を立て、どうにかクレーンはビルの屋上に倒れました。

クレーンが…消えた…?下にいる五味にはよくわかりません。


544 :2/2 :2007/06/23(土) 20:58:02 ID:???
ロープで屋上に降下する神田。
神田にはたった一人でクレーン落下を止めたことが信じられません。
(こんな話誰にしたって絶対信じねえ…)
神田は以前千国峠の話を聞いた時に自分で
“尾ひれがついている”
と言ったことを思い出します。

指揮所からヘリになぜ帰署しない?と無線が入ります。
「と…とりあえず…事態は無事収束しました…」
「はあ!?!無事ってなんのことだね!?収束ゥ…!?」
なんと説明していいのか言葉にできない特救隊員。
下でもヘリがホバリングを続けていることに疑問の声が上がります。

「朝比奈ァ!!」叫び吹き抜けに向かって走る神田。
なぜここにいたのか、なぜハンドルを右にきったのか
なぜあそこでアクセルを踏んだのか、大吾に聞きたい事が山ほどあります。
(死んでんじゃねえぞォ〜〜!!!)
穴の淵から下に向かって叫ぶ神田。
しかしフォークリフトの運転席には大吾の姿がありません。
「マジかよォ!!朝比奈ァ!!!」
神田が諦めかけたその時、
(おいおい…)
車体の底から手が見えます!
(マジ…かよォ…!!!)
そこには必死に車体の底にしがみつく大吾の姿が!
「引き上げてくれェ…落っこちちまう…!!」


545 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 21:12:08 ID:???
確かに誰も信じないな。

これは大吾レスキューへスカウトフラグか?


546 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 21:24:56 ID:???
“カチン” の前では自分の命も無視とは…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

547 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 22:14:10 ID:???
オレンジは結局イマイチ役に立たなかったような…
いやいなきゃ大吾助からなかったけどさ

548 :マロン名無しさん :2007/06/23(土) 22:15:06 ID:???
オレンジですらどうしようも無い状況を打破するのが大吾ってことだな

549 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 13:51:21 ID:???
オレンジがどう、とかじゃなく大吾以外は無理だろこれ。
おそろしや大吾…
落合せんせにばれたらまた泣かれるな。

550 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 14:12:28 ID:???
おっこったら衝撃でワイヤーぶち切れたりしないのか?

551 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 14:51:49 ID:???
むしろあの衝撃でリフトから落ちなかった大吾のほうがオカルト

552 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 15:14:23 ID:???
>>549
俺なら失神する

553 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 17:45:21 ID:???
>>549
俺なら失禁する

554 :1/3 :2007/06/24(日) 20:11:42 ID:???
第52報 狼たちの対話

大吾はフォークリフトのそこにしがみついていました。
恐怖のあまり泣き震える大吾。とても一人では登ってこれそうもありません。
転落寸前の大型クレーンと小さなフォークリフトで綱引きしたあげく
吹き抜けの穴に落ちたのです。無理もないことです。

神田は大吾の救助に向かいながらも疑問がたえません。
なぜ穴につっこんだのか、恐怖心はないのか、
そもそもなんでこんなところにいたのか?
(特救も気付かなかった“危険地帯”に…!!!)

あのクレーンが落ちていたら何人死んでいた事か…
大吾に届かない、もっと手を伸ばせ、と神田。
しかし大吾は恐怖で体が動きません。
おれにたった一人でこんな事ができただろうか…
歯軋りする神田。大吾にむかって怒鳴ります。
「ふざけんな!!!てめえそれでも消防官かっっ!!!
 てめえなんかとっととヤメちまえッ!!!」
(コイツがいなかったら、何人も死んでた!!!)
「面倒みきれねえぜ!!!めでたいめ組!!!」
その言葉にさっきまで顔面蒼白だった大吾の表情が変わります。
(神田ァ〜〜〜〜ッ!!!)
怒りの表情でリフトをよじ登る大吾。
そしてその手を神田が掴みます。

ようやく引き上げられた大吾。
神田は大吾に聞きたいことが山ほどあります。
クレーンを見上げる神田。人間の数十倍、数百倍はあります。
(この巨大なクレーンを見て、諦めようとは思わなかったのか……!?!)


555 :2/3 :2007/06/24(日) 20:12:39 ID:???
しかし聞きたいことがあるはずの神田はなぜか大吾に掴みかかります。
「バッカヤロウ!!!ムチャしやがって!!!てめえ一歩間違ってたら…
 おれもバカだったぜ、こんな危なっかしい奴に、
 特救のユニフォームを…“オレンジ”を着せてみてーと
 ちょっとでも思うなんて!!!」
「特救とは一生…縁のねえ男だ!!
 てめーみてーな“欠陥商品”とても使えねえ!!!
 め組でめでたく暮らしてろ!!!」
神田自身なぜこんないきりたっているのかわかりません。
大吾も言い返します。
「…エリート面しやがって…何か特救だ…
 め組となにが違うんだ…本当に助けてほしい時にいつまでもこねえで…!!」
「見せてやる!!!おれが使えねーかどうか見せてやるぜ!!!特救!!!」
 そう言い神田を突き飛ばす大吾。

その時ヘリから指揮所に大吾が救出されたことが伝わります。
屋上であったことがみなにはちゃんと伝わってないようです。
甘粕も呆れ顔。恥ずかしくて知り合いなんて言い出せません。
(とてもじゃないが特別救助隊のタマじゃねー)
ビルから降りてくる神田と大吾。
(フン、朝比奈がどーだろうと…何が何でもおれは行くぞ、特救へ!!
 あの“オレンジ”を着るんだ!!!)

大吾に駆け寄る植木たち。五味は大吾を見つめ思います。
(あのクレーンの動きをみて直感的に思ったぜ…
またボウズがなにかやったなって…!!!)


556 :3/3 :2007/06/24(日) 20:13:44 ID:???
数日後所内にて教本を積み上げる大吾。そして宣言します。
「特救資格試験を受けるッ!!もう神田にでけー顔はさせねー!!!」
その言葉に驚く植木たち。
おまえ特救志望だったのか、ときく大野に
資格をとっても特救なんて行ってやんねーと大吾は言います。
その姿を見つめる五味。
(あの屋上で、特救との間になにがあった知らねえが…
 こういう奴は自然に、自分の相応しい場所へ向かうのかも知れねえな…)

(だがな、ボウズ…特救ってのもそう簡単になれるもんでもねーんだぜ!!!)


557 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 20:21:00 ID:???
なんか予想外の方向性でレスキュー目指す事に…

558 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 22:04:46 ID:???
火事場限定の能力では明らかにレスキューに勝ってるけど
普段の大吾でいけるのか?

559 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 22:25:26 ID:???
特救の試験てやっぱり座学と運動能力テストやるの?
警視総監賞の消防署版みたいのもらってるとシード扱いにしてもらえるとか…ないか。

560 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 23:05:18 ID:???
>>559
大吾はいままで何か賞が貰えるようなことしたっけ?
むしろ懲罰行為ばかりで、過去の行いも審査に含まれるなら
受からないような…

561 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 23:15:18 ID:???
>>560
これからなんか凄い人を助けるのかなあと。

562 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 23:22:40 ID:???
ああ、そういうことか
確かに筆記試験とか体力テストとかじゃ
盛り上がりそうにないしな

563 :マロン名無しさん :2007/06/24(日) 23:48:48 ID:???
なんか主人公とよくケンカするライバルが
「勘違いするなよ。お前なんか(略」
と憎まれ口を叩きつつも主人公と同じ進路を進むみたいな動機だな。>大吾

564 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 01:14:32 ID:???
でも今はそんな、口では怒ってるけど心の中では分かってるって感じじゃないよな。
心の奥底には憧れがあるかもしれないが、自分でも気付いていないようだ。

565 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 20:45:49 ID:???
理解できないほど大きなものを見た時に自分の中のプライドがどう反応するか、ということだろうな。

566 :1/3 :2007/06/25(月) 20:47:25 ID:???
第53報 そびえ立つ難関

某日明け方
臨港署に神田ら特救が戻ってきます。しかしこの間の千国バイパス事故以来、
なぜかピリピリしているようです。

クレーン倒壊事故は新聞では単なる事故として扱われ、
大吾の名前は一つも出ませんでした。
半ば職務放棄の形で屋上に居たのですから真相が公になれば処罰の対象です。
め組と目撃した特救が黙っていればすむこと…。
しかし特救の本心は違います。ただ大吾をかばっただけではありません。
若い特救隊員が呟きます。
「正直…おれ、あの時もうダメだと思った…でも…
 朝比奈は諦めないで何とかしちまったんだ。あいつがいなかったら
 きっと大勢の人が…
 特救には救えなかった命を…あいつがたった一人で…」

朝、めだかヶ浜出張所
出所してきた五味に声をかける落合。
近藤からこの前のクレーン倒壊事故で大吾が無茶をしたことを聞き心配になったようです。
そしてこれも近藤から聞いたこと。
「特別救助隊って…朝比奈君が志望しているという特救隊って
 どういう所なんでしょうか!?!」
その言葉に驚く五味。そしてどこからともなく現れた神田も驚きます。
慌てて憧れの五味に挨拶する神田。
五味は神田の名前を知っていました。そのことに神田は感動します。


567 :2/3 :2007/06/25(月) 20:48:22 ID:???
出張所内で話をする五味・神田・落合
神田は五味に聞きたいことがあって来たようです。
「奴の判断力、決断力…とてつもない行動力…配属されて1年やそこらで…
 どうしたら、あんなバケモノに育つのですか!?!」
神田は大吾が特救になることに漠然とした不安を感じていました。
特救隊員というのは厳格ながんじがらめの規律の中で生きるものだからです。
ポンプ隊以上の危険な現場に大吾を送り込むと
取り返しのつかないことになる可能性もあります。
しかし五味は事も無げにいいます。
「幸せな奴ですなぁ、あのボウズも。
 周りにこんなとりこし苦労してもらって…!!」
特救の試験と約30名の枠に300名以上の志望者。最低でも10倍の競争率。
面接、筆記、体力テスト…クリアしても地獄の専門研修…。
これらの難関を突破してきた特救隊員はまさに精鋭中の精鋭。
若い消防官は誰でも憧れるものです。
それこそ若い時代に特救があったのなら五味ですら…。
だからこそ門戸は気が遠くなるほど狭いのです。
「ボウズが資格試験を受けたいというなら止めはしません。しかし…
 あと2、3年は合格ラインにかすりもしませんよ。」
その言葉にほっとする落合、なぜか頬を赤らめている神田。
(普通はな………)

河川敷で筋トレに勤しむ大吾の下に落合が来ました。
腕立ての途中で力尽きだらしない顔の大吾は落合の知っている高校時代と
なんら変わりません。
「そんなアセらないでのんびりやりなさいな。先は長いわよ。」
その言葉に燃え、再度腕立てを始める大吾。
試験の体力テストで腕立ては種目の一つです。
軽く百回はできなければ受かりません…が、40回台で再度力尽きる大吾。
その姿に安心した落合はその場を離れます。
(そんな危険な部隊…行けないほうがいい…)


568 :3/3 :2007/06/25(月) 20:49:21 ID:???
夜落合は自宅で高校の頃の大吾のファイルをみていました。
大吾が消防官になりたいと言い出したのが夏前。
クラスで最下位に近い成績だった大吾が準備期間かほとんどない状況で
難関の公務員試験に挑戦する事に落合は驚いたようです。
毎週試験問題をさせ、8月の終わりから点数がアップしていき、
9月の中頃がら合格ラインに入ってき、そしてとうとう10月…
そこまで思い出した所で落合は愕然としファイルを落とします。
(あの子…たった3ヶ月かそこらで公務員試験を―――
 そうだった……そういう子だったは…あの子は!!!)


569 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 20:57:52 ID:???
十倍か…
狭いことは狭いが、大吾なら火事場の馬鹿力で一発で通りそうなぐらいの微妙な数字だな。

570 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 21:02:06 ID:???
すんなり通られても白けるものがあるが…
でも試験で火事場のような劇的な展開は期待できそうに無いな。

571 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 21:09:17 ID:???
>>569
面接とか筆記って火事場パワーで何とかなるものか…?

572 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 22:05:57 ID:???
消防官になったってことは勉強できないってわけでもないんだよな
まあ多分試験が終わったらすぐ忘れるという記憶術なんだろうけど

573 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 22:34:50 ID:???
>>572
実際俺この前受けた試験、合格ラインギリギリまで覚えたが今やったらそれはそれはもうすごいことになったZE

574 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 22:38:08 ID:???
人の危機っていう”現場”じゃなきゃスイッチ入らないし
ただの体力測定じゃまったく能力を発揮しそうにないな・・・

どっちかつーと消防訓練運動会ときみたいに
テストと全然関係ない危機を察知して、バックレて解決
レスキュー試験には落ちるものの、全員の印象に深く残る、とかなんとか

575 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 23:21:44 ID:???
そっか、特急に行くと今まで以上に規則にがんじがらめになるのか…。
何となくだが、大吾にはめ組にずっといてほしいな。
特急が敵わない伝説のポンプ隊員とか。

576 :マロン名無しさん :2007/06/25(月) 23:34:02 ID:???
落合先生がいまにも倒れそうな回だった

577 :マロン名無しさん :2007/06/26(火) 00:55:44 ID:???
>>571
なんか救命手順試験があってそのとき被救助者役の人が本当に危険に晒されて、それを大吾が助けるとか。

578 :マロン名無しさん :2007/06/26(火) 02:53:33 ID:???
>>577
そういうのは人形使うんじゃないか?よくしらんけど。

579 :1/2 :2007/06/26(火) 21:05:40 ID:???
第54報 追いかける!

なぜかバス通勤に変えた落合。その理由は…。
河川敷を走る大吾をバスの中から見つめる落合。
五味はあと2,3年はかすりもしないといった。
しかし大吾は過去、20倍もの公務員試験にたった3ヶ月で合格した…
その事に特救試験に受かって欲しくない落合は寒気がします。
(その気になったらこの子にできないことはない…そんな気がする…!!)
ふと目を離した隙に大吾の姿は消えました。
バスの後方、誰かと喧嘩をしている大吾。バスは河川敷を曲がり落合には
行ってしまいました。

喧嘩の相手は甘粕。
甘粕は1500m走のトレーニングの為河川敷を走っていたようです。
大吾は何も考えず走っていたよう。
試験では1500m走5分20秒以内、です。

疲れているのか仕事には身が入らない大吾。
皆に根つめすぎるな、一発合格は無理、と言われてしまいます。
実は大野は特救試験を4年前に受けていたようです。
懸垂テストは1秒でも合図から遅れると失格。
1500m走は目安は5分20秒以内ですが、5分で走る奴が
30人居ればその時点で終了です。
11ある種目が全部その調子。安全圏がない、地獄だと語る大野。
大野の話に妙に感心する大吾。
(みんながヘーコラするのはそーゆーワケかよ…)


580 :2/2 :2007/06/26(火) 21:06:40 ID:???
甘粕と一緒に走っている大吾をバスの中から見つめる落合。
甘粕はリラックスして走っていますが、大吾の表情はなんとなく元気がないです。
バスがいつもの道で曲がり落合が見えなくなった頃、
――1年目からの合格は 不可能!!!――
大吾の表情が変わりスピードが上がりました。

この間の大野の話が効いたのかおとなしく仕事をしてる、と話す植木。
真面目に事務仕事をこなしています。

夜、腕立てをする大吾。回数は70回を超えています。
大野の話は逆に大吾を発奮させただけでした。

仕事中、大吾に声をかける大野。
臨港署の神田も3回目で合格したらしい、と励まします。
大吾は最初は神田を見返す為に試験を受けようとしていた事をすっかり忘れていました。
落ち着いた表情で大野に話しかける大吾。
「大野さん…いつもはおれ達、火事や災害に追っ掛け回されているけどさぁ…
 久しぶりなんだよなー、何かを追っかけるのって。
 けっこういいっすよこのカンジ。おれ、ムチャクチャ調子いいんだ。
 たぶん…特救資格試験、おれ、受かりますよ。」
その言葉に大野は驚きます。

いつもどおりバスから外を見る落合。しかし甘粕しかいません。
まさか、諦めたのか…そんな事を思う落合を乗せたバスは曲がっていきました。
驚いた顔の甘粕。
(ばかな…オレは全力で走ってんだぞ!!何でこんな…)
甘粕の視線の先、はるか前方に大吾の姿が。
(誰のためでもない!何のためでもない!おれは合格るんだッ!!!)


581 :マロン名無しさん :2007/06/26(火) 21:10:13 ID:???
甘粕…この調子じゃ試験では新キャラのかませになったりしてヘタレ化するな

582 :マロン名無しさん :2007/06/26(火) 21:57:52 ID:???
でも5分20ったらゆるくない?
無論他のテストもあるんだろうけど、俺中1の頃にその数字切ってたぞ。

583 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 00:18:00 ID:???
なんか普通に受かりそうだな。
がむしゃらでやってれば現場スイッチが入るってこと?

584 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 00:30:00 ID:???
>>582
受験する人はみんなその目安をわかって受験するだろうし
事務側の発表がそれなだけで実際はもう少し厳しいんじゃね

これだと普通に受かりそうだから、もうひと波乱あるか
もしくはダイジェストで飛ばしたりしそう

585 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 00:30:22 ID:???
筋力つけると走るの遅くなるっていうし一概には言えないんじゃないかね
俺も中1の時に走れたスピードで今走れない気がするし

586 :1/2 :2007/06/27(水) 21:38:29 ID:???
第55報 大切な明日

授業が終わり、夕焼けを見つめる落合。
その綺麗なオレンジ色に、大吾への“諦めてほしい”という願いを馳せます。

一緒に懸垂のトレーニングに勤しむ大吾と甘粕。
なんだかんだで試験はあさってになってしまいました。
今年も300人以上の志望者が集まったようです。
1次の体力テストで50名に絞り、2次の筆記と面接で30名に、
採用されるのはせいぜい10人に1人です。
それくらいじゃなきゃありがたみがない、と甘粕。
あんなオレンジの皮みたいなのに興味はない、という大吾に
何故こんなきつい思いをしているのか問います。大吾の答えは
「みんなが『おまえには無理だ』って言うからだ!!」
その言葉に驚く甘粕。確かに学校時代から挑発には乗ってきました。
しかし最後にはその無理を…
(合格る!!!おれは必ず合格してやるぞ!!!)

翌朝
着替え中、試験前日くらい休みにしてほしいと愚痴る大吾。
大野と猪俣は大吾の筋肉のつき方に驚きます。
特救試験を“追いかける”のも今日が最後…
その事に大吾は感慨深げです
受かりそうな気がしてきた…呟く猪俣に同意する所員たち。
しかし大野は反論します。
「うまく言えねーけど…そーゆーもんじゃない気がするんだよなぁ…」
その会話を植木は黙って聞いていました。


587 :2/2 :2007/06/27(水) 21:39:29 ID:???
その夜
日誌を変わってやるから早く仮眠しろ、という猪俣。
しかし植木は職務は職務、自分でやれ、と怒ります。
日誌をつける大吾の横で一緒に仕事をする植木。
いつもと変わらない大吾の表情に植木は笑いかけます。
そして望楼の話を始めます。
望楼とは昔の消防署にあった火のみやぐらのようなもの。
植木が入った頃は交代で職員が登り1日中見張っていたようです。
望楼勤務はきつくなくなったらいい、と若き日の植木は思っていました。
しかしこれも消防官の宿命として受け入れていたのですが、
今の時代、高いビルやらマンションやらで望楼は用なしになりなくなりました。
街は生きている…新たな対応が必要になる…。
そして今、また新たな対応が必要になってきた…それが特救の増強です。
「この先、千国市では何が起こるかわからないから、
 それに対応できる部隊、対応できる人間が必要なんだ。
 おまえが、この3ヶ月“追っかけて”きたのは、そういう事なんだぞ!!」
よく意味がわかっていない大吾。
日誌も済んだので仮眠を取る事になりました。
(試験管だって強者ぞろいだ。仮に体力テストがうまくいったって必ず見抜かれる。
 精神面、覚悟の問題は!!!)

植木も仮眠しようと思ったその時、火災指令が鳴り響きます。
試験の前日についてないな、と大吾に声をかける大野。
そんなもんだ、この商売、と猪俣。
急いで現場に向かいます。
現場は昆布町2丁目、昆布山、山中出火、山林火災です。
「山火事か…」


588 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 22:32:34 ID:???
まあ精神はちょっと動機からしてアレだしな…
しかし植木さんはなんだかんだ言って大吾に目をかけてるよな

589 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 22:59:24 ID:???
こういうのは一気に分かるモンじゃなくて、少しづつ分かっていくモンだしな、仕方ないさ。

590 :マロン名無しさん :2007/06/27(水) 23:47:53 ID:???
山火事ってやばくね?
よくニュースで何時間も燃えてるとかやってるような

591 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 00:17:25 ID:???
だな。それで試験時間まで消火できなくてリタイヤになるのかな。
今の描き方だと大吾受かってもおかしくなさそうな雰囲気だが、流石に今すぐ受からすのは
まずいと作者が思ったのだろうか。

592 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 08:26:25 ID:???
やっぱ植木さんが一番好きだな。
一番人間臭い

593 :代理1/2 :2007/06/28(木) 21:22:59 ID:???
第56報 夜の祈り

現場に到着しためだかヶ浜。山火事としてはまだ初期段階です。
大吾は夜が明けると試験、とことんついていません。

風が出てきました。これ以上強くならない事を祈ります。
建物火災とは違い、要救助者が居ないのは幸いですが道一つない藪の中の
消火活動は何ともキツイものです。
ボロボロになる前に大吾を引き上げさせよう…
そこまで思ったところで自分の考えを打ち消す植木。
市民を守る消防、内輪の事情は関係ありません。

放水をしていた大吾も風が強くなっている事に気付きました。
中央署からの増強がきたため筒先を変わり後方支援に移ります。
息が荒い大吾を見つめる猪股。
何事もなく鎮火してくれ、体調さえ整えば試験に受かるかもしれないんだ、
そう猪股は祈ります。

風に火が煽られる前に枝を刈る事にしました。
大吾も向かおうとしますが何かに滑り転んでしまいます。
思わず手を突いた先には犬の糞、そして靴の跡…のようにみえるもの。
現在深夜2時、こんな山奥に人が居るわけはありません。
しかし、「何がおこるかわからないから」
植木の言葉を思い出す大吾。周りが気になります。

594 :代理2/2 :2007/06/28(木) 21:23:56 ID:???
段々風が強くなってきました。
枝を斧で落とし終え、放水に戻ろうとする大吾と猪股。
その時大吾は木の陰で何かが動くのが見えました。
猪股に報告し声をかける大吾。
猪股はこんな場所にいるはずない、と大吾に言います…その時
「ゥワン!」
犬の声に驚いた二人が振り返るとそこには仔犬を抱いた女の子が!
驚く二人。発見が遅れていたらとんでもない事になっていました。
こっちへおいで、と大吾が声をかけますが少女の顔は強張っています。
それなら今行く、助けてあげる、と少女に向かおうとしますが
「こないで!」
「へっ?」
「こないでよーーーっ!!」
なんと少女は森の深く走り去っていってしまいました!
状況がよくわからず混乱する二人。煙は迫ってきています。
「と、とにかく追いかけよう!何だかわかんねーけど……
 エラいことだッ!!!」


595 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 22:01:52 ID:???
こりゃ試験不参加オチか…
大変だなあ消防って

596 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 22:33:12 ID:???
ここ1年で災害率大幅UPしてんだもんなあ
運が無かった

597 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 22:50:41 ID:???
実は女の子は特任試験官。

598 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 22:56:37 ID:???
>>597
って事はこれは試験で山火事はフェイクか

599 :マロン名無しさん :2007/06/28(木) 23:16:35 ID:???
大吾への思いやりを公私混同な考えと戒める植木さん達がいいなあ。

600 :1/2 :2007/06/29(金) 21:22:12 ID:???
第57報 捨てちゃいけない

煙が迫る中何故か逃げ出した少女を探す大吾と猪股。
猪股は植木に無線で連絡をしようとしますが、
植木は小隊への指示でずっと話し中でつながりません。
子供のはしっこさにはかなわん、応援を呼ぼうと言う猪股の言葉も
少女を探すことに必死な大吾の耳には届きません。
大吾はあっという間に森の中に消えていきました。

山のふもとで指示を出す植木のもとに五味が到着しました。
この風は温帯低気圧が接近しているらしい、と五味。
今は吹き降ろしの為火の粉が山頂に上がる事はないのですが…
しかし五味は呟きます。
「この風…マズいぞ!」

少女を探す大吾。嫌な想像が膨らみます。
(考えたくねーけど…考えたくねーけどよ…)
うずくまっている少女を発見する大吾。
(あの子が…あの子が火をつけた…)
後ろに近づいていた大吾に気付き逃げようとする少女。
どうにか手を掴みますが少女は大吾の手を噛んででも逃げようとします。
しかし少女は突然泣き始めました。
「やだあ〜〜〜ジャックと、ここにすむんだァ〜〜〜!!!
 うちにかえったら、おかあさんがジャック…ひっく…すてろって…
 うちにかえったら…うう〜〜ひっく…
 このこ、すてなきゃなんないんだもん〜〜〜」
号泣の少女。驚く大吾。
(そういうコトだったのか!!!
 おれは…何てタコだったんだ!!!)


601 :2/2 :2007/06/29(金) 21:23:08 ID:???
この山の風は、ある程度強くなると対面の山が風を跳ね返すようです。
五味は昆布山火災に大昔出場したことがありました。
「この山の風は怖いんだ。ありとあらゆる方向に、前兆もなく風向きが変化する!!」

泣き止まない少女を説得する大吾。ジャックのことは説得してやる、と少女に言います。
「おれんちのも犬がいるんだ。ジャックみたいにひろってきたんだよ…
おれが…!!!
ジャックは捨てちゃだめだぜ!な?必ず何とかしてやるから!!
おれを信じろ!!!」
大吾の言葉に少女はどうにか泣き止みました。

火の粉は山の上に飛散しだし、火点より上2箇所に着火しました。
植木の無線にようやく猪股から連絡が入ります。
「山ン中に子供がいたァ!?!それを捜しに…ダイゴが!?!」
その頃大吾は少女を抱きながらも煙にまかれていました!


602 :マロン名無しさん :2007/06/29(金) 21:30:08 ID:???
珍しく規律違反も命令違反もしてねえなとか思っちまったw

今回はどんな覚醒をするのか楽しみ。

603 :マロン名無しさん :2007/06/29(金) 21:55:16 ID:???
上司である猪股の制止を無視ってんだから命令違反じゃないか?w
ジルは拾い犬だったんだな〜。

604 :マロン名無しさん :2007/06/29(金) 21:59:11 ID:???
女の子はただのかわいい家出(?)だったか。

商店街の火事で上に逃げた子を探し当てたり、足の痛い子に気付いたりと、
大吾は割と子供の行動パターンを的確に読んでいると思ってたんだけど、
今回はらしくない外し方だな。
致命的なミスにならなくて良かったけど。

605 :マロン名無しさん :2007/06/29(金) 22:10:21 ID:???
てか五味さんが昔に出場したときのこと参考にすんなら
千国市の再開発今回関係ねーよな。
今回もミラクルはあるだろうけど朝になったら試験だしなぁ…

606 :マロン名無しさん :2007/06/29(金) 22:33:08 ID:???
>>604
火事現場という先入観があったんだろうな。

607 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 00:37:18 ID:???
>>604
山火事でミラクルって想像もできないな
でも大吾のことだからきっと何とかするんだろうけど

608 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 15:08:01 ID:???
いくら子供とはいえ山火事から逃げようとしないのか?
千石市は近くに一杯山や森がありそうだし、犬連れながらでも隠れる場所はありそうだが。

609 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 16:55:01 ID:???
>>608
子供の意固地さと視野の狭さを侮ってはいけない

610 :1/2 :2007/06/30(土) 18:00:46 ID:???
第58報 明日への山道

風で飛び火する中、大吾は少女を背負いながらも下山ルートを捜していました。
しかし煙は容赦なく襲い掛かります。
なんとか煙の薄いルートを探し出すしかありません。

ふもとには続々と増援部隊が到着します。
反対側から入ってもらいましょう、と大野が言うが植木が言います。
「山の反対側は、大がかりな宅地造成中だ。入れねえんだよ!あっち側からは!!」
とにかく徹底放水で山が煙に支配されるまでに救助するしかありません。

下山ルートを探し回る大吾。
しかし煙にふさがれ見つかりません。
少女は息が上がる大吾がかなり心配そうです。
少女に「平気だ」と声をかけるも煙は眼前まで迫っています。
空気呼吸器のボンベはもって30分。どたんばで少女に使う事になるかも
知れないため今は使えません。
(明日は…特救資格試験…!!何てこった!!)

ふもとから必死に放水しているもののほとんど効果がなく
山は山頂を残し煙に覆われていきます。
完全に下山ルートは塞がれました。
こうなったら山頂にむかうしかありません。
山頂から逆側を一気に駆け下りれば助かるはず…
しかしその為には煙より早いスピードで駆け上らなければいけません。
すでに大吾の足は限界に近くなっています。
よりにもよって試験前夜に…
“何が起こるかわからない”植木の言葉が思い出されます。


611 :2/2 :2007/06/30(土) 18:01:41 ID:???
掛け声とともに走り出す大吾。
煙が迫り息が上がる中、一気に山頂まで駆け上ります。
「山頂だあっ!!一気に反対側に駆け降りるぞ!!
 反対側へ…反対……なン…だ…?コレぇ…」
大吾が目にしたのは―――切り立った崖。
「そんな…バカな…山が…山が半分ない……っ!!」

その頃、五味自らが山に入ろうとしていました。
「植木!!入るぞッ!!」


612 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 19:07:26 ID:???
山が半分無いとか開発しすぎだな

そして五味さんキタ━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━━!!!!!


613 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 21:30:01 ID:???
しかしこれどうするんだ大吾

614 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 22:26:47 ID:???
め組の偉い人コンビキタ━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━━!!!!!

五味さん頑張れ植木さん超頑張れ

615 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 22:30:11 ID:???
これはちょっと根性でどうにかなるもんじゃないな
そして相変わらず五味さん渋すぎだな

616 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 22:35:21 ID:???
五味さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!
若い子にミョーに人気のある彼はきっと何かやってくれるに違いない。

でも五味さんっていくつなんだろ。


617 :616 :2007/06/30(土) 22:37:49 ID:???
俺のキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!! 上のと違って短っwwww

618 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 23:43:39 ID:???
五味さんキタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!

最初何となく読んでいた宅地造成中で反対側からは入れないって台詞が大吾の退路を思いっきり絶っててスゴス

619 :マロン名無しさん :2007/06/30(土) 23:43:57 ID:???
ついに五味さんがあれほど英雄視される理由が垣間見れるかもな。

620 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 00:21:54 ID:???
>>612
ただ造成中の開発地区見るとけっこうあるんだよな、そういうこと。
しかも数ヶ月経っていったら家ばっかという。間が悪い・・・

621 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 01:02:46 ID:???
こんな削り方するの?
土砂崩れとか起きたら宅地側がとんでもないことになりそう。
ここまでやるなら山全部削った方がいいのでは。

622 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 09:45:35 ID:???
こんな削り方は実際あるよ。

623 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 12:36:21 ID:???
マンションかな

624 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 13:16:46 ID:???
半分削って断面をコンクリとか草とかで止めてる光景は実家の道路で結構見かける。
必要ないところまで削っても土の処理に困るんじゃね?

625 :1/2 :2007/07/01(日) 17:58:21 ID:???
第59報 何が起こるのか

必死で山頂まで駆け上った大吾ですが、山は半分消えていました。
後ろからは煙が迫ってきています。

五味も放水に加わり徹底放水で進みます。
「ダイゴには、ダイゴ達には…退路がないんだ!!!」

少女に呼吸器をつけさせる大吾。
一人なら無理やり崖を降りるのもありですが、万が一少女を落とす事があっては…。
突然穴を掘り出す大吾。意味があるかはわかりません。
(いつもなんとかなってきたじゃないか!!耐えるんだ!!
 きっとめ組の誰かが助けにきてくれる!!!)

(ボウズ!!死ぬな!!)(ダイゴ…)
(こんな所で…くたばるんじゃねえぞ!!!)

少女を防火服の内側に入れ、掘った穴に女の子が入るようにうつぶせになる大吾。
下にはもう行けません。煙だけではなく炎も迫ってきます。
大吾も少女もボロボロです。少女を強く抱きしめる大吾。
(犬を捨てたくない一心で山に入った子供を…放火犯だと疑ったり…
 この3ヶ月、入れ込んできた特救資格試験の前夜にこんなことになって…
 そうだ!!あの時確かに、ちくしょう、やっかいなコトになっちまったって
 思ったよ…!!!
 何度か人命救助をして…すっかり正義のヒーローきどりになってた…
 こんな奴がヒーローなもんか!!!
 あんなことを思った…むくいなのか?)
大吾は強く、強く少女を抱きしめます。(ごめん!!ごめんな!!!)
もう、煙以外何も見えなくなりました。
もう駄目か――――


626 :2/2 :2007/07/01(日) 17:59:24 ID:???
その時です。急激に風向きが変わりました。
放水していた五味も気付きます。上を指差すと…
稲光とともにものすごい雨が降ってきました。
黒煙が白くなり、一気に消えていく山火事。
(こんなことが…“何が起こるかわからないから”こんなことが――!!!)

大雨の中、捜索中の植木らの前に疲れきった表情の大吾が現れました。
その生気が抜けた顔に言葉がでない隊員たち。
「要救助者は!?」
五味の声が響きます。
少女は大吾の防火服の中、気持ちよさそうに寝ていました。

五味「よく…やったな!」
特救試験当日、AM6時50分。
気がつけば、雨雲のすき間に見える空は、すっかり白んでいた。


627 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 18:16:18 ID:???
やっぱり人間は自然の力には勝てないんだな
自然に火がついて、自然に消えちまった

レスキュー試験もダメだし、次からどんな話になるのか
大吾が試験を受けれなくて落ち込む話かな


628 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 18:28:43 ID:???
今回はミラクルなしか。しかし人間の無力さを教えられた話だな。
五味さんなにもしてねーなおい。

629 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 19:20:39 ID:???
>>627
山火事の前に植木さんが言ってた事とか
色々見つめ直す話が来るんじゃないかなこれは

助かりはしたけど実質的には挫折イベントだし

630 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 21:31:57 ID:???
> そうだ!!あの時確かに、ちくしょう、やっかいなコトになっちまったって
> 思ったよ…!!!

リアルだ…

631 :マロン名無しさん :2007/07/01(日) 23:14:38 ID:???
えー自然鎮火かあ。なんか拍子抜け。
でも現実でもそんなことがないとは言えない。

632 :マロン名無しさん :2007/07/02(月) 00:14:02 ID:???
自然の力って改めて大きいなあ…。

特救めざして体を鍛えて、周りも自分も体力的に結構いけると思った矢先に、これが来るところが何とも言えない。

633 :マロン名無しさん :2007/07/02(月) 21:36:46 ID:???
自然発生の天災→自然鎮火

人間の手ではどうにもならない出来事で
見事に人間が振り回された格好な話か
このタイミングでこういう話が来るって事は
今回の出来事が結構重要なのかもしれんな

自然の力には勝てません><
    ↓
ならばレスキューで自然にすら勝ってやる!

みたいな起爆剤とか

634 :マロン名無しさん :2007/07/02(月) 22:16:38 ID:???
知らないけど大火事になると雨が降るとかあるのかな

635 :マロン名無しさん :2007/07/03(火) 08:13:27 ID:???
気流の変化とかその辺でなんかあるのか?

636 :マロン名無しさん :2007/07/03(火) 11:56:51 ID:???
外国では本当にそう言うのあったらしいけどね。
パタリロなんかでもそんなネタあったし。

637 :マロン名無しさん :2007/07/03(火) 12:03:22 ID:???
>>634
原始時代の人は雨乞いの際にはたくさんのかがり火を焚いてたと言うし。

大量の火が発生すると上昇気流のようなモノが出来て
それが雨雲を形作ることはあるらしい。

638 :マロン名無しさん :2007/07/03(火) 21:04:56 ID:???
完全に偶然ってわけでもないかもしれないってわけか
自然って偉大だな

639 :1/2 :2007/07/04(水) 22:10:46 ID:???
第60報 試験の朝

本年度特救資格試験当日AM7時…
夜を徹した昆布山・山林火災は少女と子犬一匹を救出し無事鎮火した。
少女との約束を守ることを伝えてほしいと救急車の隊員に、
頼んだ大吾は少女を乗せた救急車を見送りへたり込んでしまった。
深夜の山で出会った少女、削られた山、突然のスコール、
信じられないことの連続に大吾は植木のあの言葉を思い出す
 『何が起こるかわからないから…』
すずめの鳴き声とともに朝がやってきた、特救資格試験の朝が。
大吾を帰って休ませようとする隊員たちの中から、出てきた五味は大吾に近づき言った。
「ボウズ!立て。まだ間に合うぞ、特救資格試験!!」
みな驚きざわつく中で、大野が声を上げる。
「そんな…こんな状態で体力テストなんて…」
「こんな状態?一生こんなもんさ、おれたち(消防官)は!」
茫然と五味を見つめる大吾に五味はさらなる喝をいれる。
「朝比奈大吾!!」
「は…はい!」
大吾はガクガクと震える脚を支えながら、朝日の中に立ちあがった。

640 :2/2 :2007/07/04(水) 22:12:12 ID:???
AM8時 千国市消防局消防学校訓練所
消防の精鋭が磨かれていくさまを見学に来たという来栖は
曲がり角で甘粕とぶつかる。甘粕は礼儀や素質を見込まれたようだ。
そんな甘粕に、無慈悲で無機質な点数のみの試験の厳しさを伝える、
常盤消防副士長は甘粕にさらなる嫌味を続けた。
「そのメガネ、“視力に関する目安”、知らんの?」
「ダテだよ!視力は裸眼で2.0だっつーの!!」
メガネのフレームから指を突き出し、舌を揺らしながら常盤を
驚かせた甘粕は、そのままロッカールームへと進んでいった。
中に集まる精鋭達の発する生気や、自身のある顔に甘粕が気を引き締めていると
ドロだらけの大吾がドアを開け入って来た。
大吾の様子から山火事の出場についてざわつく、
ロッカーの前に座り込む大吾を見て甘粕は思う
(はじめて…初めてこいつに同情した……)

めだかヶ浜出張所
重い空気の中で大野が賭けを提案する。
「予想どおりダメか、大穴ねらいで合格に賭けるか!
 そーだナ〜〜休けいン時に食う甘いモノ賭けようぜ!」
面白がり、場が明るくなる。
「不合格に、かや屋のたい焼き3コ!」ワー「俺も!」
「不合格にたい焼き5個!」ギャー「不合格!」オレモー
賭けにならず、皆が大野を責めるなか…
「合格にたい焼き10コ!!」
五味が上げた声に場は盛り上がる。
浮かれる隊員の中、五味を見る植木と、五味は何か異質な目をしていた。

そのころ特救資格試験場ロッカールームでは、
試験開始のアナウンスが流れていた…

641 :マロン名無しさん :2007/07/04(水) 22:23:40 ID:???
> 「こんな状態?一生こんなもんさ、おれたち(消防官)は!」

そうだよなー、次回が万全な時とは限らないから
今行っとかないとたぶん2度と無理になる。

流石だな五味さん

642 :マロン名無しさん :2007/07/04(水) 22:36:56 ID:???
挫折編はまだ続くのか?
一度どん底まで見せる気だろうか五味さん

643 :マロン名無しさん :2007/07/04(水) 23:20:40 ID:???
行くんかよ。
まあ、一日徹夜ぐらいならしょうがないかもしれないが体力勝負のものはきついな。

しかしこの漫画のパターンで行くと大吾受かりそうなヨカーン

644 :マロン名無しさん :2007/07/04(水) 23:33:45 ID:???
俺もあの五味さんの試験を促す台詞で合格フラグが立った気がする
つっても火事場以外の大吾は一般消防官以下だからなぁ

645 :マロン名無しさん :2007/07/05(木) 03:29:58 ID:???
甘粕が同情ってどんだけヤバいんだよ…

646 :マロン名無しさん :2007/07/05(木) 08:12:10 ID:???
常磐さんはこの試験のライバル役かと思ったが微妙に小物っぽいな

647 :マロン名無しさん :2007/07/05(木) 08:47:38 ID:???
伊達眼鏡カワユス

648 :マロン名無しさん :2007/07/05(木) 08:51:34 ID:???
>>645
甘粕は結構口で冷たいこと言っても実は気にかけてるって感じじゃないか?

649 :マロン名無しさん :2007/07/05(木) 19:28:03 ID:???
なんか大吾呼び出して神田の救助見た感動を語ったりしてたし
結構普通に友達付き合いしてるしなこの二人

650 :マロン名無しさん :2007/07/06(金) 19:06:38 ID:???
二人とも友達が居ないだけじゃね?

651 :マロン名無しさん :2007/07/06(金) 23:53:42 ID:???
職場に同年代いないっぽいしな

652 :マロン名無しさん :2007/07/07(土) 00:17:59 ID:???
あの二人だったら普通に友達居そうだけどなぁ。


653 :1/2 :2007/07/08(日) 00:07:14 ID:???
第61報 終わりなき一日

午前9時、特救資格試験の一次試験、体力テストが始まった!!
種目数は11。“ここまでやれば合格”といった基準はないといっていい、厳しいテスト。
各消防署から集った約300名の受験生達は、簡単なオリエンテーションのあと…
夢を叶えるために、“日本一真剣な運動会”に挑む!
10時…なかなかやってこない審査官を立って待つ受験生の中で
大吾はひとり座り込んでいた。甘粕の蹴りになんとか立ち上がるもふらつく。
常盤はそんな大吾に嫌味を言うが、大吾には言い返す力も残ってはいないようだ。
(もう何度も特救試験を受けてるような口ぶりだったが…
…てコトは、毎年不合格ってコトじゃねーか。)
と甘粕が思っていると、「全員注目ーッ!」の掛声と共に試験試験官がやってくる。
「最初の種目は…『腕立て伏せ!』目安は最低60回以上だが、100回やる奴が50人いれば、
 100回だし、200の奴が50人いれば200だ。死ぬまでやってみろ!」
番号を呼ばれ、大吾、甘粕、常盤を含んだ1〜50番の組から、いよいよ試験は開始された。

そのころめ組の面々は帰路へとついていた。
大吾の話に一瞬静まるが、結局、それぞれの家と向かい寝るようだ。
出張所では、ある隊員が五味さんに寝るように進めるが、ボウズにもうしわけないから
と五味さんはあくびをしながらぼーっとしていた。

654 :2/2 :2007/07/08(日) 00:08:06 ID:???
一方試験会場では
22回で震える大吾に試験官から喝が入れられる。景色が歪むなか大吾は力を振りしぼるが…
(苦しいよォ!!まだ22回だぞ!女のだってできるぞ…たった…22回ィィ!!)
「27番終了!!!」(※27番は大吾の番号)
力尽き潰れてしまう。大吾は端ほうで休み、まだ続く試験を眺めていた。
「199!!200━━━━━━ッ!!」
残ったのは甘粕と常盤の二人のみ。歓声の中で二人は腕立てを続けるが…
「26番!!あごが地面のタオルに触れてない!終了!」(※26番は甘粕の番号)
腕立てを終えた甘粕は、さらに続ける常盤を見て思う
(こんな奴が毎年不合格なのか…!?!おれ……合格(うか)るだろうか…!?!特救資格試験…!!)
試験は続く、次の種目は“起き上がり”(腹筋運動)
ふらつく大吾に審査官は止めるか問いかけるが、大吾は『やめよう!!!』と思いつつも
続けることを選択した。
20回を過ぎて、体が動かなくなってきた大吾はいろいろなことを思い浮かべていた。
(なんでおれがこんなメにあわなきゃなんねーんだ!?!一晩中、必死に闘ってたんだぞ!!!
無理に決まってるだろ!!!五味さん!!!何で特救試験に行けなんて言ったんだよ!?!
ちっちゃな女の子一人助けられなかったよ!!雨に救われたよ!!でも…だからって…)
そこで大吾は力尽きる。大吾は汗や涙、唾液などで顔をぐしゃぐしゃにしながら思った。
(帰ろう…)

そのころ試験会場前では大野がうろうろとしていると植木がやってきた。
二人が顔を見合わせていると、後からも、め組の隊員たちが。みんな大吾が心配なようだ。

一方試験会場では、大吾が審査官に試験の続行について問われていた。
「27番、キツかったら棄権しなさい、試験は来年もあるから……」
「やる……やれます…!!」

655 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 00:55:41 ID:???
やっぱり無理なのか....

656 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 02:32:26 ID:???
まぁこうなるよな…
でもこのまま進んでもあれだし、なんか起こるのかね

657 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 10:01:01 ID:???
なんとか受かってほしいなああ!

でも無理だろうなあ…

658 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 13:46:15 ID:???
これはあれだろ。
試験中に誰かが倒れて大吾スイッチON。その勢いで再開された試験も覚醒したまま突破。

659 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 18:44:06 ID:???
まず大吾が倒れそうなんですが

660 :マロン名無しさん :2007/07/08(日) 23:34:12 ID:???
試験中に倒れた甘粕を背負って丁度1500m離れた病院まで
すごい早さで走るんだな

661 :マロン名無しさん :2007/07/09(月) 09:47:23 ID:???
試験中に倒れる甘粕セツナス

662 :マロン名無しさん :2007/07/10(火) 19:30:46 ID:???
クルマで池

663 :1/2 :2007/07/11(水) 00:59:48 ID:???
第62報 崖っぷち

続けると言い張る大吾を、なだめる審査官たち
「かわいそうだが、あの27番はリタイアだ!落ち着かせてから医務室に運びなさい」
大吾をベンチに寝かせ試験を続行する審査官。
大吾を憐れむ同じ組の受験者たちの間では、“め組の朝比奈大吾”という名前を
どこかで聞いたことがあると少しざわついていた。

試験の様子を見にきた、め組の隊員たちはベンチで寝かされている大吾を見つけていた。
グラウンドではさらに試験が続く
「次は、平衡感覚のテスト!!目隠しをして両手を広げ、30cm四方の四角枠内で、片足で最低30秒以上
 立てること!無論この種目も、より長く続けられた者が成績上、優位になる!!」
一瞬大吾の方を見る甘粕だが、すぐに頭を切り替え試験に向かう
(今は他人を気にかけてるヨユーはねえッ!!今のオレには“オレンジ”を着ることしか頭にねえんだッ!!)

植木たちが大吾を連れて帰ろうと考えていると審査官の声が響く
「第1組前へ━━━━━!!」
その声に目を覚ました大吾は「植…あれ…ここ……大野さん…?」疲れ寝ぼけているようだった。
そんな大吾を見兼ねた大野は大吾に声をかけた。
「大丈夫か!?よくやったよ!!もう帰ろう……」

大吾たちをよそにして試験は続く
「1番から50番、用━━━━━意!!」
審査官の声に、今が何の時間かを思い出した大吾は試験を仕切る審査官の方へと向かった
「27番……や、やるのか!?無理するな!!これ以上は……」
「大丈夫です。」

664 :2/2 :2007/07/11(水) 01:02:00 ID:???
「始めッ!!」ピ━━━━━ッ!
審査官の笛とともに平衡感覚のテストが始まった。
45秒経過。ポツポツと倒れる者たちが出てきたようだ。
1分経過。目隠しをした大吾はふらつきながらも先ほどの大野たちを思い出す。
(…あれ?そういや、さっき植木さんたちが…何で…?夢……?ああ…眠い……)
大野たちが見守っていると、睡魔に負けかけた大吾は大きくふらつく、
これで終わりか!というところで大きく目を見開いた大吾が立つ場所は
炎と煙に包まれ、開発によって切り崩された昨晩の昆布山の頂上だった。
煙に巻かれた大吾は少女と犬を背負い大きくゆれながらもバランスをとる。
夢の中で少女をおぶり、火と煙の中でバランスをとる大吾は、
現実でも枠内で姿勢を保ち続ける、まるでここが昨晩の現場であるかのように…

「21番終了!!(常盤)」
足をつき、試験を終えた常盤は目隠しを外して周りを見渡す
(あの茶髪ヤローまだ残ってやがるッ!!)
「3分30秒経過━━」
残っているのは、甘粕ともう一人だけ…
(まあ、3分もったからよしとするか……50人中ベストスリーには入ったしな!!)
試験を見守る受験者のもとへ戻る常盤は、受験者たちのざわつきにもう一度、振り返った「え…?」

「4分30秒経過━━26番終了━━━━━!!」
ドザァーと倒れこむ甘粕だが、勝利は確信していた。
(ダントツだ!!ここまで残った奴はいまい!みんなド肝をぬかれてやがんな!!)
だが、ざわつきが治まらない。おかしな様子に目隠しを外して見上げた甘粕が見たのは
ぐらぐらと揺れながらもバランスをとり続ける大吾の姿だった…

665 :マロン名無しさん :2007/07/11(水) 02:19:00 ID:???
覚醒キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
これはうかる気がしてきたぜ

666 :マロン名無しさん :2007/07/11(水) 02:48:42 ID:???
大吾のスイッチが入ったな
これで甘粕と常盤はかませ確定…

667 :マロン名無しさん :2007/07/11(水) 08:59:13 ID:???
極限状態が逆によかったみたいだな。
万全の状態だったら余裕こいて失敗してたかもしらん。

668 :マロン名無しさん :2007/07/11(水) 11:13:32 ID:???
さあ大吾のターンが始まりますよ

669 :マロン名無しさん :2007/07/11(水) 21:13:01 ID:???
火事場のクソ力キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
試験の場で大吾の火事場スイッチが入るとどうなるのか、凄くワクワクしてきたよ。

670 :マロン名無しさん :2007/07/12(木) 00:39:24 ID:???
ランナーズハイみたいなもんか?


671 :マロン名無しさん :2007/07/12(木) 08:38:23 ID:???
そこはセカンドウインドだろう、曽田的には

672 :1/2 :2007/07/13(金) 23:59:49 ID:???
第63報 噂の正体
ざわつく受験生たちの視線の先にいるのは、いまだにバランスを取り続ける大吾の姿
「5分経過━━━━━!!!」

後ろに大きくふらつくが、昨晩の昆布山を思い出して歯を食いしばり持ちこたえる大吾
(こんなちっちゃな女の子一人助けられないのか…俺は!!消防官なのに!!)
5分半、6分台を目前に大吾の頭に浮かんだものは雨、大吾と少女を助けた突然の雨だった。
(雨……雨……たすかった…助けられた!!“雨に…”偶然に…!!)
「6分経過ー!!」
(何もしなかった!できなかった!!おれは!!)
食いしばった歯をギリギリとならす大吾は、足を力強く地面に下ろした。
「に…27番終了━━!!」
試験会場の隅で息を整える大吾、それを見てある受験生が思い出した。
「…あいつ……どっか聞いた名前だと思ったら…そうだよ…朝比奈…って…」
受験生の間で大吾の話が広まる“東条マート火災”で要救助者をマットに放り落した話、
千国峠で心臓疾患の傷病者を担いで山を駆け下りた噂

あいつがあの朝比奈大吾……

「続いて体育館で視力、聴力、肺活量等の計測を行う!!」
「全員体育館へ移動ー!!」

673 :2/2 :2007/07/14(土) 00:00:47 ID:???
体育館では各自がそれぞれの計測を続けていた
「次、21番から30番用意!!」
肺活量を計測するためにホースをくわえる大吾に受験生たちの視線は集まる。
「バカ、何キンチョーしてんだよ、肺活量だろ!?!身長や体重と同じ、タダの計量じゃねーか!」
(“東条マート”の…“千国峠”の…朝比奈大吾…肺活量10000ccくらいあったりして…)
「はじめっ!」
計測器に息を吹き込む常盤、甘粕、大吾、結果は…
「5700ccー」
(5700cc…なんだフツーじゃん)
少し緊張が解けた受験生たちは各々の計測を続けた。
垂直跳び、握力、反復横とび、視力、聴力、
大野たちは体育館の入口から大吾を探していた。

そのころ大吾と同じ組の甘粕は…
「26番、73cmー」
垂直跳びでなかなかの記録を出していた。
いまだ、大吾を見つけられない大野たちはキョロキョロと中を見渡していたが…

  バガァ━━━━━━ン!! ビビビイイイィィンンー

突然、体育館に大音響が鳴り響く。
音の出所は垂直跳び、赤くなった手を抑える大吾に視線が集まる。
いまだ震えが止まらない計測板には、他の受験生の記録を大きく上回る
大吾の手形が、白くくっきりと残されていた…
昼食、休憩を挟み試験は続く…

674 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 01:12:41 ID:???
ああ、やっぱ名前売れ始めてたんだな大吾

675 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 03:36:37 ID:???
正直垂直跳びでこんなすごい記録が出た理由がわからん

676 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 10:33:16 ID:???
大吾の肺活量にドキドキする受験生達楽すい

677 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 11:06:34 ID:???
>>675
スイッチが入ってればもともとそれぐらい飛べたんじゃない?

678 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 11:17:03 ID:???
スイッチ入った時のスペックはオレンジのエース以上だからな

679 :マロン名無しさん :2007/07/14(土) 12:37:20 ID:???
いつから大吾はモンスターになったんだ

680 :マロン名無しさん :2007/07/15(日) 19:52:13 ID:???
どっから大吾の噂が流れたのかねえ。
東条マートとかは、め組が話さなければ一般人はともかく消防組織内にはあまり話が伝わらなそうだけど。
あの新聞記者が記事にした訳でもないし。

681 :マロン名無しさん :2007/07/16(月) 06:42:36 ID:???
一般人が知る事を消防官が知らない訳ないじゃない。
消防官だって署を一歩出れば一般人だし。

682 :1/2 :2007/07/16(月) 23:56:41 ID:???
第64報 それぞれの理由
昼休み、消防学校内食堂では、受験生たちが食事をとっていた。
「ゆうべの昆布山の山火事でフラフラのハズだろ、あの“め組”の……」
「“平衡感覚”も含めて、これでアイツ、2種目トップだぜ…」
「ヘバるどころか…アイツ、種目を重ねるごとにパワーアップしてねぇか…!?」
大吾の出した記録、そしてすさまじいまでの大音響に食堂内は騒然としていた。
体育館では、審査官たちが大吾の得点を計算する。
「午後の成績次第では総合でベスト50に入ってきますよ。」
総合でベスト50、それはつまり特救資格試験1次体力テストに合格するということ…
ポイントは全種目の合計なので、最下位が2つの大吾にも合格の可能性はあるという
(まったく前代未聞だ…………!!)
そのころ大吾はフラフラと外を歩き、芝生の上で眠る、め組の隊員たちを見つけていた。
「…そーだよな、みんなもゆうべ寝てないんだもんな!」

「“種目を重ねるごとにパワーアップしてる”だとォ!?」
食堂では常盤が他の受験生たちを挑発していた、あんなボロボロの奴に勝てないようでは
オレンジどころか消防官としても先が知れていると
「はずかしくねーのか?完調とは程遠い奴相手に…!!」
常盤の言葉に甘粕は気構えを改め言った
「午後の2種目、懸垂と1500m走、おれは必ず朝比奈に勝つ!!!」
その言葉に他の受験生たちも気を引き締める
(あんな状態の奴が合格して、こっちが落ちたりしたら…)
(ダサすぎだ!!!みっともなくて署に帰れねえ…!!!)
「そういや…」大吾の姿が見えないことに食堂はまたもざわつく。
食事無しで走るのか? それとも何かの作戦か?
ざわつく受験生たちにイラつく甘粕は席を立つ。

1時、続々と席を立つ受験生、会場では午後の種目開始の為、集合を促すアナウンスが流れる。
そんなとき甘粕が発見したものは…平の腹の上にのっかり気持ちよさそうに眠る大吾の姿だった…
(何があってもこいつにだけは…負けられねえ!!正面からやり合って、完全勝利してやるぞ!!!)
眠そうに目を擦る大吾の腕を引っ張り試験場へと連れていく甘粕であった。

683 :2/2 :2007/07/16(月) 23:57:47 ID:???
「全員、鉄棒に集合!!!これより懸垂を行う」
眠そうに目を擦る大吾、少し寝たがやはり体はまだ重いようだ。
「この懸垂と1500m走の2種目をもって、体力テストは終了となるが……」
「えっ!?!」
審査官の説明に突然驚き声を上げる大吾に他の受験生の視線が集まる。
「2種目!?たった…!?…うそ……」
大吾の声にびっくりした審査官だが試験を続ける
「よ…よし、始めるぞー」
受験生たちが鉄棒にぶら下がり『ピー!!』笛の音とともに懸垂の試験が開始された。
「1!! 2!!」
審査官の合図に合わせて体を持ち上げる受験生と大吾
(あと2種目…さっきまで半分意識がとんでたから……まさか、あとたった2種目だったなんて…!!)
きしむ腕に力を込めて大吾は何とか体を持ち上げる。
(まじかよ!!!あと2種目で特救資格試験終わっちゃうのかァ!?)
「3!!」大吾の腕に限界が近づく…
(普段なら50回はカルいのに…この3か月間、ムチャクチャ楽しかった!!
特救試験を追っかけて…追っかけてきたのに…!!)
「4!!」指に力が入らずに手が滑る、鉄棒を握る手が少しづつ開らかれていった…
(あとたったの2種目…この手を放せば……終わっちゃう!!!特救試験が終わっちゃう!!!)
   
     ぐっ!!

力強く鉄棒を握り直した大吾は、歯を食いしばりしっかりと体を持ち上げた。
(おれは…まだ何もしてねえ!!!)

684 :マロン名無しさん :2007/07/17(火) 08:21:04 ID:???
そうか、寝ぼけててもOKなのか。
これから大吾が出場する時は一発どついとけばいいな。

685 :マロン名無しさん :2007/07/17(火) 08:38:04 ID:???
なんか一緒に受けてる奴等が可哀相になってきたw

686 :マロン名無しさん :2007/07/17(火) 08:46:55 ID:???
甘粕いい奴だー

687 :マロン名無しさん :2007/07/17(火) 21:41:07 ID:???
しかしまあこれで残り2種目でぶっちぎりでトップとって合格は確定しちゃったかなぁ

688 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 00:17:04 ID:???
このままなら合格は確定だよな
レスキュー行ったら、め組から出ることになりそうだけど
漫画終わったりしないよな?

689 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 00:18:25 ID:???
問題はトップの取り方じゃね?
これであっさり大吾がトップ取ったら、
常盤の言う通りになってしまうし。

690 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 00:20:51 ID:???
受かる気はするけど、最後の最後で力尽きるとかそんな流れで
今回はレスキューや消防関係者に大吾の存在が強烈に残るってエピソードなのかもしれん

691 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 00:32:10 ID:???
>>688
レスキュー行きになったら
甘粕や神田に常盤もか?そういう一癖も二癖もある奴らと同チームになるんだぜ?
中学スポーツ→高校スポーツ
クラブチーム→代表チーム
他チームだったライバル達が一同に集結する流れは王道だぜ?
むしろレスキューになってからが本番と思わせるような流れだ

692 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 07:39:36 ID:???
>>691
「め組の」ってタイトル的にそれはどうなんだ

693 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 11:46:35 ID:???
シャカリキでもラスボスはチームメイト達だったし
め組を不遇な扱いにすることは無いんじゃないかな

694 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 12:58:32 ID:???
レ組の大吾になるのか

695 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 15:56:38 ID:???
体力テストが通ったって二次試験があるだろ?

まだだ、まだわからんよ

696 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 17:03:56 ID:???
ああ、そういや二次あるんだっけ。
何やるんだ、一次が体力テストだから筆記?

697 :マロン名無しさん :2007/07/18(水) 21:42:37 ID:???
>>694
なんかホウキ持って道端にいそうなタイトルだ…

698 :マロン名無しさん :2007/07/19(木) 01:51:51 ID:???
オレンジの大吾
気まぐれオレンジ大吾
時計仕掛けのオレンジ

699 :1/2 :2007/07/19(木) 23:59:53 ID:???
第65報 君を呼ぶ声
消防学校の片隅で眠っていた植木が目を覚ました。ボーッと時計を見上げると時刻は1時45分
「もうこんな時間だ!!起きろ、みんな!!午後の種目、始まってるぞ!!」
急いで試験場に向かう大野たち、その中で平は寝ていた間みょうに重苦しかったお腹をさすっていた。
「14!!15!!」会場ではまだ試験が続いていた。
なんとか懸垂を続ける大吾だが限界は近い、そんな大吾を見て甘粕と常盤は執念を燃やす
(あんな、半分以上死にかけてるよーな奴に、これ以上…)
(負けるワケにいくかッ!!)
「21!!」そろそろ脱落者が出てくる回数、大吾の体は持ち上がらない。
大吾の目には伸ばした手と鉄棒、そして広がる青空が映っていた。
(終わりだ… おれの特救試験… もう腕が動かない……)
ずるずると鉄棒から手が離れる…
(五味さん…あんたの言うとおり来てみたけど…やっぱダメだったじゃないか…こんな状態じゃ…)

 こんな状態? 一生こんなもんさ、消防官(おれたち)は!

(じょ…冗談じゃない!こんなことが何回もあってたまる…か…ハッ!)
鉄棒に伸ばした手を見て大吾はあのときを思い出す。旅館の上で煙を吸いながらベンチを支えたあのときを…
(旅館の六階で…追いつめられた時……もっとメチャクチャだった…)
「に…27番…」合図に遅れた大吾に審査官が終了を告げようとしたとき
「んあ〜〜〜〜〜ッ!!!」大吾は手に力を込め体を持ち上げた!
(ああ…そうだ…思い出せ…)
『頑張れ!!気を張れ!!おれが手を離したら…みんなが死ぬ!!!』
自分を頼りにベンチを渡った人たちの顔を思い出す大吾
(そうだ!!こんなの…あの時に比べたら!!)

700 :2/2 :2007/07/20(金) 00:01:33 ID:???
一方で、気迫を取り戻した大吾を見て焦る受験生たち
(条件が同じ奴はともかく… こいつだけは…)
(冗談じゃんねえ!!またしても、あの朝比奈に負けたら、おれ達のメンツはッ…!!)
「おれはァ!3年目!!今年に賭けてんだァ!!」
突然、声を上げ自分を奮い立たせる常盤
「特救試験、今年ダメだったら諦める!!負けるわけにいかねンだあーッ!!」
そんな常盤を見て、甘粕も決意を叫ぶ
「着るんだ!!“オレンジ”!!特救隊員になる!!!」

「26!! 20番終了!!」「27!! 29番終了!!」次々と脱落していく受験生たち
今にも力尽きそうな受験生も、大吾を睨む
(負けられねぇ!これ以上、朝比奈にヤラれたら…みっともなくて署に帰れねえー…)
ずるっ 「16番終了!!」
大吾には負けたくない、その一心で大吾を睨む常盤と甘粕、だが大吾は
「次だ…次来い!!」 (早くー!!!) 「31!!」」
そんな大吾に唖然とする二人、腕は震え、限界が近づく
(まだ…まだ終わんねェのかあー!?!)

試験を見る、め組の隊員たちの中で大野はつぶやいた
「植木さん…何だかあいつ……まるで現場に…火事場にいるみてえじゃねーすか…?」
「次ィ!!」「はい…さ…32!!」
鬼気迫る大吾の様子に植木は思った
(あいつだけ…“実戦”を戦ってる!?“試験”じゃなくて……!!!“実践”を━━━━)
「33…」

試験は続いていた。
「よん…ゲホッ!ゲホホッ!ゲホン!」
突然、咳き込んだ審査官に、大吾は現実へと引き戻された。
フッと気の抜けた大吾の目には青い空が映り、手から力が抜け鉄棒から落ちた。
落ちた鉄棒の下で大吾が周りを見ると、腕を抑える甘粕と常盤、試験を続けている者は誰一人といない。
「に…27番、48回で終了!!これで全員終了…第1組は、これまで!!続いて第2組…」
(五味さん…こいつ…うかりますよ!!!) 植木は大吾の合格を確信した。

701 :マロン名無しさん :2007/07/20(金) 00:42:03 ID:???
俺あんまり運動関連に詳しくないけど
懸垂30回とか50回くらいって鍛えてる人は普通に出来るくらいの範囲じゃないの?

702 :マロン名無しさん :2007/07/20(金) 00:52:32 ID:???
合図にあわせてハイペースでやらないと駄目なのがキツイとかなんじゃないか
しかし平衡感覚に続き以前の体験をオーバーラップさせる展開は上手いな

703 :マロン名無しさん :2007/07/20(金) 00:58:40 ID:???
>>701
大吾も平常時なら50回は余裕らしいが
ここまでいろいろ試験があったからそんなに記録が伸びないんじゃないか?
甘粕とか200回ぐらい腕立てしてるし

甘粕も常盤も叫ぶところかっこいいと思ったけど
それでも実戦を戦う大吾と違って、この二人がやってるのはただの試験なんだよな

704 :マロン名無しさん :2007/07/20(金) 08:52:44 ID:???
五味さんの言葉がここに来るのか!
いいトコもってくなあ

705 :マロン名無しさん :2007/07/20(金) 10:06:13 ID:???
>『頑張れ!!気を張れ!!おれが手を離したら…みんなが死ぬ!!!』

あの旅館の時って岡野さん視点がメインだったから描かれてなかったけど、
大吾はこんな事を考えながらただただ必死にベンチを支えていたんだな。
なんだか改めて涙が… 。・゚・(つД`)・゚・。

706 :マロン名無しさん :2007/07/21(土) 13:23:08 ID:???
>「特救試験、今年ダメだったら諦める!!負けるわけにいかねンだあーッ!!」
なんか常盤さんは駄目そうな気がひしひしとしてきたよこの台詞…

707 :マロン名無しさん :2007/07/21(土) 13:39:30 ID:???
フラグってやつだな。

708 :マロン名無しさん :2007/07/21(土) 18:27:31 ID:???
>>706
常盤さんは腕立てとかトップだし
バランスも組でベスト3に入ってるから大丈夫さ
次の1500mで何もおこらなければ…

709 :マロン名無しさん :2007/07/22(日) 00:13:27 ID:pw9M5w4b
最後なんか起こりそうww

710 :1/3 :2007/07/22(日) 23:55:19 ID:???
第66報 午後の超特急
「これより、本年度特救資格試験第一次・体力テスト、最終種目、“1500m走”を始める!!」
疲れ果てた大吾と、そんな大吾の様子を伺う受験生たちに、審査官の説明が続く
「各組、30名ずつ10組に分かれて順に走る!目安は5分20秒以内だが、目安は目安でしかない!!
 5分で走る奴が50名いれば、5分20秒では切り捨ても同じだ!!」
際限のない無間地獄、受験生たちの空気が重くなった。そんな中で大吾は
「え…?そうか…これ…懸垂や腕立て伏せと違って一番早くゴールすりゃいいんだ…」

受験生を各組に分けた審査官たちは大吾の大逆転の合格の可能性に色めき立っていた。
ベテラン審査官がそれを注意すると、競技場の準備が整い受験生たちに競技の説明が開始された
「この訓練所外周の400mトラックを使う。3周と3/4で1500mだ!!」
「……やってるな!ヤボ用で遅れてしまったが…ちょうどいい、これから“恐怖の1500”スタートか!!」
突然、現れた来栖消防監に敬礼する受験生たち。そして来栖は特救隊員のきびしさについて語り始めた
「受験生諸君!わかってると思うが、消防の精鋭、特救隊員への道のりは、果てしなく長い!
 本日の第一次・体力テストに合格した50人には、約一か月半後に、第二次試験が待ちうけている。
 筆記テストと面接、今度は消防官としての君たちの“スピリット”が試されるのだ。
 300人いた受験生が最終的には30人に絞られるワケだが、まだ終わりじゃないぞ!
 その後、いよいよあの名高い“特救研修”に進む!!!
 諸君も先輩達から聞いてると思うが“地獄”と恐れられる訓練漬けの一か月だ!!
 これらを突破してはじめて、特救隊員の資格が与えられる!」
(このオヤジ〜〜〜今そんなこと言わなくてもいいじゃねぇかッ!目の前の1500mに必死のときにッ…!!)ちっ…
と常盤軽く舌打ち、受験生たちも来栖の演説にげっそり。

711 :2/3 :2007/07/22(日) 23:56:48 ID:???
しかし演説はとまらない。
「しかもだ!資格を得たからといって、全員が特救に呼ばれるとは限らない。特救隊員の“枠”が空かなければな……
 資格を持ちながら、所属隊待機のまま定年を迎える者も大勢いるのだ。無念だろうが仕方のないことだ。」
静まり返る受験生、来栖は軽く咳ばらいをしてさらに!
「ようするに、私が言いたいのは、諸君はこれからもつねに精進を心がけ…」
「しょ、消防監、そろそろ1500m始めますので…(ったくキリないわこの人は。)」
演説大好きの来栖を止める審査官が演説を聞いて落ち込む受験生たちをスタートラインに促す
「第1組、ゼッケンをつけてスタート地点へ!!用━━━意!」
どんよりと沈む受験生たちの中で一人鼻息の荒い大吾が甘粕を押しのけスタートポジションの先頭を確保した。
「スタァ━━━━トォ!!」 パン!!!

   これで帰れる帰って眠れる〜〜〜〜〜〜ッ!!!

100m走のようなスタートダッシュを見せ、大吾は集団を大きく引き離しトップへと躍り出た。

712 :3/3 :2007/07/22(日) 23:58:06 ID:???
め組の隊員、審査官、そして走ってる受験生たちも大吾の暴走に唖然としていた。来栖も
(バカが一人いる……わかってんのか?これは1500m走だぞ?ん?あのバカどこかで見たことが…………)
2位は甘粕、3位は常盤、大吾以外の受験生はペースを保ち塊となって走る。
(作戦のつもりかよ!!!ワケわかんねー!!そんな幼稚な手にひっかかってこっちがペース乱すとでも思ってるのか!?!)
と好位置で走る常盤、甘粕も
(あんなのにつられるな!!もつわけない!!完走できるはず…できるはず……ない……)

大吾の爆走は続く、ぶっちぎりの一番で建物の影に消えていた大吾。
(終わりだ!!早く……シンドイのもこれで終わりだああッ!!)
大吾の暴走を見て審査官は大吾の合格に必要であろうタイムを計算していた。
(ざっと計算してみても4分……4分そこそこでゴールしなければ、ポイント上総合トップ50はキツい…)
4分…それは10年近く審査官をやっている者でも数人しか見たことがないというタイム、
それも全てベストコンディションにおいての…
そろそろトップが帰ってくる、見ている者のほとんどが大吾の脱落を予想していた。
(今頃ヘロヘロで最下位だっ!!)と来栖。
そんな中で建物の影から現れたのは“27番 朝比奈大吾!!”
一週目1分3秒…このペースを維持できればギリギリで4分を切ることができるかもしれない。

走っている受験生たちは自分のペースを保ち、大吾が疲れ落ちるのを待つ
(もつワケねぇ!!あと2周半!!こんなペースもつはずねぇ!!)
(自分のペースを守った奴が結局勝つんだ…ッ!!)
(…本当にそうか?このままヤツを逃がしていいのか?)
集団の中で走ることに疑問を抱く甘粕
(今日だって“できっこない”“やれっこない”ってコトを…いや、これまでも何度かアイツは…
現実にしてこなかったか!?!“できっこない”を!!!
アイツと会って、学んだことがあるとすれば…それだ……もう二度と“できっこない”なんて思わない!!!
あいつが挑戦するなら逃げるワケに行かない!!!)
甘粕が集団を引き離し大吾に並びかけた!

「あっさひなァ〜!!!勝負だッ!!!」

713 :マロン名無しさん :2007/07/23(月) 00:03:38 ID:???
甘粕が格好良いけどなんか自滅しそうでヤバイ

714 :マロン名無しさん :2007/07/23(月) 00:18:25 ID:???
なんかこの展開シャカリキでもあったな。

715 :マロン名無しさん :2007/07/23(月) 00:27:15 ID:???
朝比奈は陸上の選手でも十分通用するんじゃあないかw

716 :マロン名無しさん :2007/07/23(月) 00:29:02 ID:???
審査官の脅かし文句よりも大吾の行動の方が受験生達の肝を冷やしてるんじゃないか

717 :マロン名無しさん :2007/07/23(月) 11:30:40 ID:???
なんかもうことごとく大吾と他受験生の考えが食い違ってて
他受験生の人達が気の毒になってくるw

718 :マロン名無しさん :2007/07/25(水) 11:04:01 ID:???
ポイントってタイムなのか。
上位からつけられるんじゃなくて。

719 :マロン名無しさん :2007/07/25(水) 19:23:50 ID:???
要するにデカスロンやってるようなもんだな、これ。

720 :1/2 :2007/07/25(水) 23:59:41 ID:???
第67報 男たちの延焼
「やってやる!!勝負だァ、朝比奈あ!!」
飛び出した甘粕に多くの者が驚いた。
「2分7秒!三週目突入!!」
4分を切るペースで三週目に入った大吾と甘粕、
大吾の大逆転合格の可能性に審査官たちも色めき立った。
そんな審査官たちの前を通る他の受験生たち、その目には先程までとは違うギラついた光が浮かぶ
(落ちない、あの二人の…朝比奈のペースは落ちない!!)
(考えてみりゃ、あの千国峠を、傷病者背負って救急搬送したって男だ………甘かった…)
(このくらい不思議なことじゃないのかもしれねえ!!)
(もう妙な期待をすべきじゃないのかもしれん……)
(ちくしょう、やるしか…おれ達もヤルしかないのか!!!)

建物の影から出てきた出てきたトップの大吾と甘粕、
タイムは3分8…9……4分を切るペースを保つ二人、その後ろには…

「おわァ━━━━!?!」

大吾に迫る他の受験生たち、差は殆ど縮まり必死の形相で二人を追いかける!
ラスト300mの鐘が鳴る。
力尽きトラック上で倒れる者、タンカを呼ぶ声。
「何てこった!?!たかが1500m走でリタイアが出るなんてッ!!!」
「あと3/4周でゴールだってのに…」
「おい、また一人倒れたぞォ!」
トラックの上で倒れこむ受験生たち、慌てて駆け寄る審査官、
騒然となる会場を見守るベテランの審査官の顔からは血の気が引いていた。
(こ…これを恐れていたんだ……アイツ一人が全てをブチこわすのを!!!)

721 :2/2 :2007/07/26(木) 00:01:36 ID:???
(あとちょっとでゴール!!これで帰れる、キツイのも終わり…!!!)
驚き言葉も出ない大野たち、そんな彼らも視界に入らず全力で通り過ぎる大吾、
(こんなに速くおれは走れた…そうだ……こんなに速く走れたのに…
あの時、なぜできなかった!?!あの女の子は、おれを頼ってたのに!!!)
疲労と酸欠で意識が朦朧とするなか、大吾は昨日の昆布山でのことを思い出していた。

「負けんなバカヤロー!!」「頼むよォ、おめーらァ!!」「朝比奈に負けんじゃね━━━!!!」
他の組の受験生から怒号が飛ぶ。そんな異様な光景を来栖は理解できずただ眺めているだけだった。

『心配すんなよ、ジャックは捨てなくてすむよ。』
大吾は思い出していた、木々が燃える夜の山の中で少女とした約束を
『ジャックのことはまかせろ!おれがお母さんに頼んでやる!!ぜったいだ!!!おれを信じろ!!!』
大吾の視界にゴールが映る
(あ…しまった…わ……わすれてたッ…!帰って寝る前に…やることがあった!!)

この試験を見て呆然としたベテランの審査官は思う
(特救試験に挑む奴は、それこそ己の夢や人生を賭けている。この中には何度も受験を繰り返し、
今年が最後のチャンスと決めていた者もいるだろう。おれは毎年、見てきている!その者たちの運命まで巻き込んで…
何て奴だ…彼らにとっちゃ、きさま…悪魔のような奴だよ!!悪魔のような…悪魔のように………スゴイ奴だ!!!)
「こーなったらヤレぇ━━ッ朝比奈!!!ガンバレェッ!!!」

ゴールと同時に転がり込む大吾、続いて甘粕、常盤、受験生たちが雪崩のようにゴールへ駆け込んだ!!
見ていた者は大きく口を開け放し、走った者は地面に倒れこむ、そして審査官が読み上げたものは…

「い…1着…3分59秒7…27番、朝比奈!!!」

722 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 00:32:02 ID:???
なんというか無茶苦茶な勢いで回りを巻き込む天災のような男だな大吾

723 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 01:03:59 ID:???
全力疾走の集団怖いよ、いつのまにか大吾vs受験生になってるよ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
そして伝説の試験として語り継がれるのだな。

とりあえず多分一次試験の合格オメ

724 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 01:09:59 ID:???
俺陸上とか詳しくないから分からんけど、
このタイムはどんだけ速いんだ?

725 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 01:26:36 ID:???
俺も知らん、ちょっと今から自分で走って確かめてみたらどうだ?

726 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 15:01:40 ID:???
世界記録が3分26秒ってなんかの漫画で読んだ。

727 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 18:14:03 ID:???
なんかシャカリキ思い出した、
上手く説明できないけど主人公のちょっと異常なまでの熱さに煽られてく感じが


728 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 18:18:26 ID:???
単純計算でいうと
1500mを四分(240秒)なら1000mで160秒、100mで16秒、50mで8秒。
大吾は4分を切ってるわけだから
50m七秒台のペースで1500mを走りきったって事だな。

729 :マロン名無しさん :2007/07/26(木) 18:54:06 ID:???
これまで「ダイゴの記録別に不可能じゃなくね?」とほざいてた俺が真っ青な顔で来ましたよ。
1500mは最高5分14でしたごめんなさい……はじめの400すらついていけるかどうか。

730 :マロン名無しさん :2007/07/27(金) 00:02:35 ID:???
俺はジャスト6分だった・・・大吾に2回位抜かされる計算になるかなorz

731 :マロン名無しさん :2007/07/28(土) 00:28:10 ID:???
俺も走ってみた…










16分かかった…orZ

732 :マロン名無しさん :2007/07/28(土) 11:21:03 ID:???
あ、そういえば常盤さんゴールまで持ったから合格できそうだな。
良かった良かった。

733 :1/2 :2007/07/28(土) 23:17:40 ID:???
第68報 復讐の誓い
(なんだ…これは…)
想像していなかった惨状に唖然とする来栖。
「おい!!こっちにも酸素!」「東棟の医務室も開けてもらってくれ!!」
「タンカ持ってこいーッ!」
(私はこんなものを見に来たんじゃないぞ!!)
「ちょっと…やばいよ朝比奈!!医務室じゃなく救急車で病院に運んだ方がいい!!!」
(今年も若者達の汗が光る、さわやかな光景が見られるものと思ってたのに…)

 なんだ… この地獄絵図は!?!

トラック上では力尽き倒れこむ受験生と、それを介抱する審査官であふれかえっていた。
試験を見守った“め組”の隊員たちも大吾のゴールをゆっくりと実感し歓声を上げる。

大吾を乗せた救急車がサイレンを鳴らしながら病院へと向かう。
その中で、ベッドに寝かせられた大吾は酸素マスクをしながらも声をだそうとするが
力なく口が動くのみで植木たちには伝わらない。
(今朝、あの子と約束……行かなきゃ…降ろしてくれ…ああ…おれ…今度こそやらなきゃ…)
大吾の意思とは裏腹に、大吾の意識は遠のいていった。

そのころ、臨港Rの神田はトレーニングウェアに身をつつみ千国臨界公園にいた。
海に面したベンチに座り神田は昆布山山林火災の記事を読み思う
(モロに管轄の“め組”連中は心身共にボロボロだったろうな…朝比奈…あいつ、今頃特救試験終わってるだろうか…)
神田は今朝め組に電話して聞いたことを思い出す、大吾がボロボロだったこと、そしてそのまま試験に向かったことも。
小さな紙を広げる神田、そこには特救研修の助教:神田恵と書いてある。
大吾が試験で巻き起こしたことを知らない神田は
「……今日はあと5km走る予定だったが…まあ…いいか…帰ろ。……なんか気ィ…抜けちまったなー…」
海を見ながら黄昏ていた…。

734 :2/2 :2007/07/28(土) 23:18:51 ID:???
消防学校、特救資格試験会場では
試験の後片付けをする審査官たちが大吾について語っていた。
「まったくスゴい!!あの朝比奈って奴は!!!」
「今年の特救試験は語り継がれるぞ!!」
27番、大吾のゼッケンを持ち感極まるベテランの審査官も思う
(朝比奈大吾!おまえのような奴こそ“オレンジ”を着るべきなのかもしれん!)

一方、試験会場の隅では疲れ果てた受験生たちがぐったりと壁や木に寄りかかり体を休めていた。
そこへやってきた甘粕が、常盤たちを挑発し言った
「お互い二次の筆記や面接なんかチョロいだろ!?三か月後の特救試験で会おうじゃんか!!
 合否の発表は1か月先だが、朝比奈が受かるなら、間違いなくおれ達も合格のハズだ!!おれはもう始めてるぜ!!」
甘粕の気迫を感じ、他の受験生たちも気合を取り戻し立ち上がる。
受験生たちは特救研修で朝比奈を倒すことを強く誓いあった。
 
 特救研修で会おう!!

(……もっとも、アイツだけは…面接で落とされる可能性もあるな…バカだから)
ちょっと心配な甘粕であった…。

『ジャックが…ジャックがぁ〜〜〜、いやだ〜〜〜〜ジャックとここに住むんだ〜〜〜』
ジャックと少女が引き離される夢を見て目を覚ました大吾、そこは病院のベッドの上だった。
約束を守る為に女の子の家へ向おうと体を起こすが、「ビキビキビキ!!」酷使してきた体に激痛が走る。
そんな大吾が横に目をやると、そこにはあの女の子とその母親が立っていた。
静かな女の子の様子に大吾は
「やっぱり……駄目だったのか…?ジャック…。ちょっと、お母さん!?待ってくれよ!!あの犬はさぁー…」
「さ……3ねん2くみ…阿倍まどか…消防士さんありがとう…」
もじもじとした女の子の目が輝き大吾に飛びついく。
「ねえねえ、消防士さんちの犬、なんてなまえ!?こんどジャックと遊ばせようよ!!!」
母親が説明する。どうやら“め組”の誰かが説得したらしい。顔を見合わせる植木と大野
(め組の所員?)(誰?)
女の子の元気な声が響く病室の外、病院の庭では五味さんが、嬉しそうなジャックにパンを上げていた。

735 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2007/07/29(日) 08:27:49 ID:???
また五味さんおいしいとこどりかw

736 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2007/07/29(日) 16:13:30 ID:???
さすがだぜ五味さんwww

737 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2007/07/29(日) 20:18:35 ID:???
神田はなんかもうすっかり大吾の虜だな

738 :マロン名無しさん :2007/07/30(月) 02:25:40 ID:???
不謹慎だけど地獄絵図ちょっとワロタ

739 :マロン名無しさん :2007/08/02(木) 09:02:54 ID:???
結果的にはかませなわりに何故か格好よさげなところを持って行く甘粕であった

740 :マロン名無しさん :2007/08/04(土) 10:03:41 ID:???
人は酸素マスクが必要なほど走り込めるもんなんだね。

741 :マロン名無しさん :2007/08/04(土) 16:41:51 ID:???
試しに全力で1500mダッシュしてみよう!

742 :マロン名無しさん :2007/08/04(土) 18:25:35 ID:???
俺なら途中で寝る。

743 :マロン名無しさん :2007/08/06(月) 01:07:55 ID:???
16分かかった俺が通りますよw

744 :マロン名無しさん :2007/08/06(月) 02:33:24 ID:???
>>743
それはいくらなんでも遅すぎるwwww

745 :マロン名無しさん :2007/08/06(月) 18:22:05 ID:???
実は>>742>>743は同一人物で途中で寝たよってことなのではw

746 :マロン名無しさん :2007/08/06(月) 18:29:53 ID:???
>>742=>>743はうさぎ

747 :マロン名無しさん :2007/08/09(木) 19:02:04 ID:???
save

748 :マロン名無しさん :2007/08/12(日) 01:00:20 ID:???
次は何の話だろう
いきなり2次試験ってことはないだろうし
ひさしぶりに、め組の活躍が見たいな

749 :マロン名無しさん :2007/08/12(日) 23:51:59 ID:???
1.現場の話(小さな火事)
2.現場の話(大災害)
3.め組の仕事の話
4.ジルの話
5.デートの約束をして事件に巻き込まれる

とりあえず思いつくのはこのくらいだが、何が来るのか読めないな。
今回気の抜けた神田さんが試験結果を知ったらどう反応するのか楽しみだ。

750 :1/3 :2007/08/13(月) 20:40:02 ID:???
第69報 早すぎた前進

特救資格試験第一次“体力テスト”から三週間―――
大吾の全身筋肉痛もすっかり癒えた、ある日――

元気に出張所に入ってくる大吾。
五味は紙袋に入った大量のたい焼きを楽しそうに食べています。
一つくれ、という大吾にお前のおかげだから、とあっさりくれる五味。
大吾にはなんのことやらさっぱりです。
そこに大野が「結果の通知がきた」と話しかけてきます。
「何の?」
意味がわかっていない大吾に呆れる大野と猪俣。
「合格だよ、合格!!特救試験第一次合格っ!!!
 二週間後、二次の筆記と面接に進めるんだよッ!!!」
通知が遅いからすっかり忘れてた、と大吾。喜びを爆発させます。
騒ぐ大吾を眺める五味と植木。
植木は五味にこうなる事を予想していたのか?と問うも答えません。
二次にもたい焼きをかけるか?との問いには
「学科と…面接か…う〜〜〜ん…」
まぁ、賭けはともかく、大野は大吾の試験にすっかりその気になり
学科をみてやる、といきまいています。
大吾を弟のように思い、自身は昔試験に挑戦し駄目だったことから
大吾に関する思い入れは強いようです。

同じ頃、鯨台の甘粕、西消防署の常盤にも合格通知が届いていました。
そして臨港消防署、神田は合格者の名簿を見、驚いていました。
昆布山火災から直行した“朝比奈 大吾”の名前が載っていることが信じられません。
(ちょっとまて、わけがわからん!!一体試験場で何が起こった!?
 どうなってんだ……!!)


751 :2/3 :2007/08/13(月) 20:41:09 ID:???
ポンプ車を洗いながら話す大吾と大野。
大吾は資格をとってもめ組にいる、と宣言します。
そんな大吾に俺は特救の器じゃない、と気付き諦めた、と話す大野。
もともと機械が好きだったこともあり特救と同じくらい車の運転もしたかった、と
話します。
ポンプ車のことを“ポンピー”と呼び満面の笑みで磨く大野。
大吾にチャンスがあるなら全力で資格を取れと話します。
「将来、何がやりたくなるかわからねーしな。それに…
 自分は何に向いてるのか…もな。」

そのころ植木たちは中央署が出ている出場の無線を聞いていました。
現場は市民会館前の大ホール、樹脂製天幕に延焼の可能性があるようです。
第二出場があるぞ、と準備をさせる五味。
「樹脂製の天幕ってのがイヤらしいぜ……」

ポンピーの前で勉強をする大吾、大野。
しかし大吾は驚くほど理屈、セオリーをわかっていません。
「おまえ…今までおれ達でも驚くような救出劇……
 それなりの定石を組み合わせたうえでの“火事場のバカ力”と思っていたけど…」
「現場にセオリーなんてねーよ!!大野さんだってわかるだろー。
 こっちにいったら助かるって思ったからそうしてきただけだよ。
そう言い切る大吾。今までの現場を思い出し背筋が凍りつく大野。
「大丈夫っ!結局最後は“生きのびたい”って信念がモノを言うんだからさ!!
 おれ、落合先生に絶対死んだりしねーって約束したし!!」
その言葉にさらにゾッとする大野。
(おれ、こいつのこと…買いかぶりすぎてるのかも……
 五味さん…植木さん…こいつ、まだ特救には早い……!!)


752 :3/3 :2007/08/13(月) 20:43:36 ID:???
二人のもとに準備をしとけ、といいに来る植木。
大野は今日に限って大吾とは出場したくありません。イヤな予感がします。
その時、第二出場がかかりました。寒気と共に大吾を見る大野。
「久々の出場だ!いくぞーーーッ!!!」


753 :マロン名無しさん :2007/08/13(月) 21:50:27 ID:???
ここで大野さんにスポットが当たるのは何となくいやな予感が
しかし神田のリアクションが面白すぎるw

754 :マロン名無しさん :2007/08/13(月) 23:31:30 ID:???
今まで何となく大吾の直感は正しいと信じ込んできてたんだけど、
改めて見るとやっぱり無茶苦茶だったんだな…

大野さんに何か不吉なフラグが立ってないか?Σ (゚Д゚;)

755 :マロン名無しさん :2007/08/13(月) 23:51:37 ID:???
ポンピーw

756 :マロン名無しさん :2007/08/16(木) 00:00:02 ID:???
植木さん…大丈夫だろうか…

757 :1/3 :2007/08/16(木) 20:06:38 ID:???
第70報 届かない場所

急いで市民会館前に向かうめだかヶ浜。
無線によると特救が中に進入しているようです。
車中、出場前に大吾と話した事が気にかかり不安な大野。

火点西側に到着するめ組。
市民会館前ホールは煙が大量に吹き出しおそらく内部は息もできない視界もない
熱地獄のはずです。
と、その時煙の中からオレンジの防火服、特救たちが飛び出してきました。
飛び出してきたうちの一人は中央署特救隊長、白石です。
白石の話では内部は“ひどいもん”です。
しかし内部の人命検索はまだ終わっていない。
「三回進入したが、まだたどりつけない部屋が残っているんだ。
 もう一度行く!!植木さん、二人ばかり貸してくれ!!」
放水さえしてくれれば特救が何とかする、と白石。
もう一人の特救隊員は第二コントロールルームで公演のためのテストをしていた為、
要救助者が居るかもしれないと話します。
「そこの二人でいい、さあ行こう!
 怖くはないよ、奥へは特救(俺たち)が行くから!!」
指名されたのは大吾と平。
“怖くはないよ”この一言に反応した大吾は特救と共に中に進入していきます。
大野が呼び止める声も気付かずに…。


758 :2/3 :2007/08/16(木) 20:07:47 ID:???
進入した大吾は煙と炎でほぼなにも見えない内部の惨状に驚きます。
特救に放水位置を指示される大吾。
第二コントロールルームへは天井の樹脂製天幕を伝わってロビーの南北が延焼している
ため、うっすらと見えるホールのドアから客席と舞台を突っ切るしかありません。
「放水たのむぞ、め組の!!!」
客席まで放水が進みますが、天井からはものすごい量の水が降ってきます。
ポンプ車10台近くが天井に一斉放水していますから当然です。

放水しながら特救の後をついていく二人。
と、その時、階段で足を滑らせ溜まった水に手を付いてしまう大吾。
特救隊員が声をかけます。
「おおい!!そこから放水してくれればいい!!これ以上来んなァ!!
 さっきからビリビリいってる、危ないぞォーッ!!」
戸惑う大吾と平。その時、電気が水についていた手から大吾の体を駆け巡ります。
驚く大吾。いろんなケーブルが断線し、水に浸かっているようです。
特救たちは絶縁ブーツを履いていますが、それでもたまにビリッっとくるようです。
驚いている大吾と平を尻目に奥に進んでいく特救隊員たち。
「奥の舞台が見えてきた、あとは何とか行けそーだ!!ありがとう!!」
大吾も負けじと中に入ろうとしますが先ほどの感電を思い出し入れません。
(特救…!!!)


759 :3/3 :2007/08/16(木) 20:09:04 ID:???
どうにか第二コントロールルーム近くに辿り着いた特救たち。
気流の関係か、スポット的に煙が薄いため逃げ遅れた人がいても場所によっては
助かりそうです。
その頃外では風が強さを増し、懸命の放水を嘲笑うかのようにあおられた炎が
天幕をつたい燃え広がっていました。
中の大吾たちも放水が追いつきません。
「くっそーっ!!もっと奥に特救がいるのに、カンタンに退けっかよーーーッ!!!」

第二コントロールルームでは白石が息がある要救助者一名を発見しました。
その頃大吾と平が口喧嘩をしていると、天井で何かが激しく光ります。
天井の炎だと平。
しかし上を見上げる大吾の目には何かがショートしているような光が見えます。
特救隊員たちは光には気付いておらず要救助者を背負いちょうど水に入るところです。
(光った…確かに…何かがスゴく気味悪く…)
(で…電…気!?!)


760 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 00:47:45 ID:???
今回は炎と電気のコンボか

761 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 06:07:52 ID:???
大吾、今にも突撃しそうだ

762 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 08:32:20 ID:???
電気は大本の電線を切断しておけば止められないのかな?

763 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 09:46:31 ID:???
なんかおかしな方向にスイッチ入っちゃってないか大吾

764 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 18:28:31 ID:???
>>762
ぶっといケーブルどうやって切断する気だ?

765 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 23:39:02 ID:???
>>764
ああいった施設に入ってる電線なら60スケア程度か。

感電の危険なしに切るなら電気屋に任せた方が良いな・・・

766 :マロン名無しさん :2007/08/17(金) 23:44:40 ID:???
うにうまいね

767 :マロン名無しさん :2007/08/18(土) 21:51:31 ID:???
相変わらず大吾は変なところでキレるなあ。
キレるだけキレて危ないところに志願するというか。

768 :マロン名無しさん :2007/08/19(日) 01:02:18 ID:???
>>767
ちょっと、いじけた子供が危険なことをして親を振り向かせようとするのを連想した。
まあ、中身は違うんだろうけど。

769 :マロン名無しさん :2007/08/19(日) 19:14:13 ID:???
なんか、カッとなると負けん気が強く、行かなくてもいいとこまで突き進んでる感じだな。
訪問販売で騙されそうなタイプだ…

770 :1/3 :2007/08/19(日) 20:02:33 ID:???
第71報 絶縁水域

天井で光った何かが気になる大吾。炎の光り方ではない、と確信します。
さっき大吾が体験した感電は死ぬほどではありませんでした。
(でも…)

その頃特救隊員たちは要救助者を担ぎ水に入ったところ。
大吾は天井を見上げつぶやきます。「やっぱり…」
面体を外し叫びます。
「来んなーーッ!!特救(オレンジ)!!!水から上がれーッ!!!」
叫んだその時、火花を散らしながらケーブルの束が天井から落ちてきました。
水に落ちた瞬間、天井の各部がショートし外からでもわかるほど弾けます。

特救隊員たちは間一髪水から上がっており無事です。
「い…今の声…水から上がれって叫んだの…おまえか?」
「いえ…」
白石は青ざめた顔で呟きます。「とにかく…助かった…!!」

突然落ちてきた束に驚く平。その横で面体を外し叫んだ大吾は
煙を吸い込みむせています。
平が大吾に面体を被せなおした時、他の消防隊員が外へ出ろ、と言いにきます。
どうやら先ほどのショートで反対側にも火がついたようです。


771 :2/3 :2007/08/19(日) 20:03:40 ID:???
平は大吾に撤退するよう指示しますが大吾は特救が気になります。
水の中は小石が一瞬で消滅するほど、すさまじい電流がながれており、
助けに行けるわけがない、と説明する平。
しかし反対側からも出火し、舞台の目の前は電流の流れる水溜り。
両サイドもすさまじい火と煙のため特救隊員たちは孤立無縁の状態です。
「中央署R、おれ達がビビって行けないから代わりに行ったんだぞ!!
 それを置いて…」
「そらそーやが、おれらここにいても何もできんやろが!
 外部(そと)から突破口ひらくんや!!」

“怖くはないよ!奥へは特救(おれたち)が行くから!!”

「イヤ…だ…このままじゃ…“特救(オレンジ)”に負けを認めたことになる!!」

その言葉に唖然とする平。
静止も聞かず無謀にも渡ろうとする大吾を思い切り張り倒します。
「ドアホぉ!!おんどれ、いつも五味さんに言われとること、
 何もわかっとらんかったんかいな!!!」
その時、屋上にたまり熱された水が降ってきました。
メットを被っていなかった大吾を身を挺して庇う平。
「た…たった一年でもおれはおんどれの先輩や!ナメた口きくと殺すで!!!」
大吾は平に引きずられるようにしてやっと外に歩き始めました。
電流の水溜りを睨みつけながら…。
(奥にいる…あいつらがまだ…まだ“オレンジ”がいる!!!)


772 :3/3 :2007/08/19(日) 20:04:53 ID:???
どうにか外にでた大吾と平。
そこにポンプ車にのった大野が反対側の消火に行くから乗れ、と声をかけに来ます。
二人を乗せ反対側に向かう途中、植木と大野は大吾の異変に気付きます。
「おい、平…ど…どうかしたのか?ダイゴの奴……」
大野がバックミラー越しに見たのは息を呑むほど鬼気迫る形相の大吾でした。
(おれの行けないところへ行った特救(やつら)を…
 おれは、見捨てて…逃げた…
 このままじゃすまさない…生きてろよ!!行ってやるッ!!!)


773 :マロン名無しさん :2007/08/19(日) 21:08:44 ID:???
…駄目だこいつ、特急には早いとかそういう問題じゃないぞ

774 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 00:25:14 ID:???
これは大吾が暴走するフラグビンビンですね

775 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 08:41:37 ID:???
なまじ能力があるだけに暴走しちゃうんだろうなぁ

776 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 08:50:28 ID:???
こいつはアスリートになるべきだったな。
消防やレスキューとしては人格に問題が有りすぎる。

777 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 19:22:47 ID:???
しかしアスリートになった場合ムラがありそうな気がしてならない


778 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 22:23:40 ID:???
だかアスリートのムラ駆けなら個人レベルだが
消防でこんなん奴にいられちゃ大迷惑だろう。

779 :マロン名無しさん :2007/08/20(月) 23:14:14 ID:???
天才アスリート朝比奈大吾、真に命が危険にさらされた時に  だ け  驚異的な記録を伸ばす。

大吾は基礎体力もかなりあるとこの前の試験に向けてのトレーニングで分かっているけど、
スイッチ入った時の印象が強すぎて普段はふにゃけて並の記録しか残しそうにない気がする。

780 :1/2 :2007/08/23(木) 17:27:45 ID:???
第72報 勝てると思った

(おれは必ずそこまで行く!特救!!!見てろよ…)
大吾の鬼気迫る表情に息を呑む植木、大野、平。
(おれは逃げたんじゃない!!必ずそこまでたどりつく!生きてやがれ!!!
 特救に行けて、おれが行けない場所なんてあってたまるか!!!)
ホール反対面に到着し放水を開始するめだかヶ浜。
指揮所では五味が特救の安否を考えていました。
ホールの反対面、東側からは出入りはできません。
五味は大隊長に工作車を呼ぶことを提案する。
青葉署の工作車ならすぐ呼べる、必ず必要になると五味。
そのとき大隊長のもとに特救白石隊長から無線が入る。
要救助者が居た事、外傷は少ないことを報告。
そして白石は各隊に東側からの進入は不可、西側も高電圧の電流が流れる
水があることを支援情報として報告する。
無線を聞いた大吾はまたも怒りがこみ上げる。
(支援情報って…中央R(じぶんら)が支援される側じゃねーかよ…)
「ここまできてもカッコつけるかよ!!特救のやつらーッ!!」

要救助者がいる、との報告に至急工作車の増援を要請する五味。
天幕の火を消しそこから進入を試みるめ組。
しかし樹脂製の天幕はなかなか火が消えない。
この壁の向こう、すぐそこに特救がいるのにどうする事もできない…。
いらだつ大吾。水圧が弱くなったことにも異常に激昂する。
大吾の異常なテンションにイヤな予感が止まらない大野。


781 :2/2 :2007/08/23(木) 17:28:52 ID:???
内部での事を思い出し歯噛みしながらも放水を続ける大吾。
その時、再度ケーブルがショートし天幕が弾け火勢が強まる。
「退避――!!退がれーー」
猪股に退避を促されるも聞こうとせず放水を続ける大吾。
その脳裏には特救試験合格通知が来た時のことが浮かんでいた。
あの時大吾はすっかり忘れていた、と皆に言った。
しかし決して忘れていた訳ではなかった。試験の日以来気になって仕方なかった。
合格の知らせを聞いてやっと特救に勝てると思った。なのに…
“怖くはないよ!!”(ちく…しょ…)
またも弱くなる水圧。
「くそッおれは…おれは怖くなんかねえぞーーッ!!!」
テンションがあがった大吾はその叫びと共にホースで壁を思い切り殴ってしまう。
驚き青褪める隊員たち。しかし大吾は殴った時の音に何かを感じます。

東側4ヶ所から同時出火、天幕の消火は一層困難になります。
壁の向こうに要救助者と中央Rがいるのはわかっている、
これ以上手間取ると中の人間は蒸し焼きに…。工作車を待ち望む五味。

大吾は壁を手で叩き何かを確かめていた。
(これ…もしかして………………うん!!!)
(どうする…何か手は…考えろ!!!)
大吾の姿に青褪める大野。大吾は周りを見渡し…(見つけた…!!)
(生きてろ!!絶対特救を死なせやしねえぞ!!今度こそ行ってやる!!
 そこまで!!!見つけたぞ!!!)
(コイツならイケるぜ!!!)
大吾の視線のさきにはめ組の面々、多数各種の消防車。
果たして大吾のいう“コイツ”とは――――??


782 :マロン名無しさん :2007/08/23(木) 19:44:46 ID:???
おいおい、何する気だこいつ。
なんだかだんだん怖くなってきたぞ

783 :マロン名無しさん :2007/08/23(木) 22:52:56 ID:???
周りからはキチガイにしか見えんだろうなコイツ

784 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 01:16:12 ID:???
ちょwwww大吾wwwww
何やらかす気だこいつ…なんか怖いよ

785 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 02:20:50 ID:???
とりあえず五味は工作車の前に大吾をなんとかしろ。
…指揮所か。
あぁ…大野の不幸フラグがとまらない…

786 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 02:30:29 ID:???
今回はいつもと違い私怨でキレてるようにしか見えんわ。
大吾が何らかの方法で中に進入

その時すでにオレンジは何らかの方法で脱出

とかなら大吾のオレンジに対する劣等感UPだね

787 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 06:30:38 ID:???
大野さんは大吾に向かって放水するべき

788 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 07:04:56 ID:???
大吾は壁を壊して中へ入るつもりだよな?
五味さんの工作車ってのは壁破壊とか用の車だろうし

大吾は何を使うつもりなんだ?

789 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 10:40:45 ID:???
しかし勝つだの負けるだの甘粕と水利運動会やってたころとまるで変わってない気がするんだが…

790 :マロン名無しさん :2007/08/24(金) 11:28:30 ID:LkzKE0Yv
電気停めてもらえば普通に歩いて助けられたんじゃね?

791 :1/3 :2007/08/26(日) 23:03:22 ID:???
第73報 突撃

大吾は出口のないホール内部に進入する方法を見つけた。
猪股を、そして植木を突き飛ばし向かう先は大野、ポンプ車のもと。
(コレしかない…)

ホール西側指揮所
大隊長らは一向に沈静化しないことに焦りを感じていた。
その時一人の隊員が呟く。
「いくらなんでももう空気(ボンベ)の残圧が…」
その一言に静まり返る指揮所。
そこに青葉署の工作車があと数分で到着、と報告が入る。
東側へ誘導するよう指示する五味。どうする気なんだと大隊長。
「出入り口がないのなら…最後の手段、とるしかないでしょう。」

ポンプ車の吸管を外しだす大吾。
大野にポンプ車を運転するよう頼むが、
(やっぱり…そーゆーワケにはいかねえよ…な…)すぐに思い直す。
大吾は運転席を見つめ、意を決する。
「おっ…おい!!何のつもりだ!?コラッダイゴ!!!」
大吾は機関員しか座ることを許されないポンプ車の運転席に乗り込む。
唖然とするめ組隊員ら。
「大野さんゴメン…この車、大事にしてるのは知ってるけどさ…思いついたんだ…
 薄いよ、かなり……あの壁面(かべ)……」
大吾はそう言うと止めようとする大野を無視し準備を始める。
自分のしようとしていることを考え青褪める大吾。


792 :2/3 :2007/08/26(日) 23:04:30 ID:???
“怖くはないよ!!奥へは特救(おれたち)が行くから!!”
“特救(おれたち)が行くから!!”

(おれが行けなかった…怖くて行けなかったあの中に、特救(あいつら)…)
車外では大野が必死に大吾を止めようとしていた。
今までの現場では大野は車についていたため、大吾とずっと共にいたわけではない。
(今日、初めてコイツがブチ切れる過程を見てわかった…
 消防官のモチベーションじゃない!!
 まるでガキがケンカおっぱじめるまでと同じ…
 キケンすぎる…こいつ…特救(レスキュー)どころか…)
大吾は思い切りアクセルを踏み込む。走り出すポンプ車。
(致命的に向いてねぇ…消防官(このシゴト)に!!)

め組以外の隊員たちもポンプ車の不自然な発進に気付きだす。
目の色を変え壁に向かいアクセルを踏む大吾。
しかし壁寸前になりキレていた大吾に恐怖心が戻る。
(やっぱ…やっぱダメだあーーーッ!!!)
急ブレーキをかけるが…「止ま…れ…!!!」
(助けて…止まれェーーーー!!!)

指揮所では五味が大隊長に工作車で壁面を壊す事を進言。
そんな五味の下に報告が入る。「何だと!?」


793 :3/3 :2007/08/26(日) 23:05:39 ID:???
青い顔の隊員たち。視線の先には壁面に突っ込んだポンプ車。
衝撃で顔を伏せていた大吾が顔を上げると、小さな穴から煙がでてきた。
「あいた…穴…やっぱり大したことない、このカベ…思ったとおりじゃん…」
車をバックさせる大吾。1速に入れなおすと、
(もう…もう一発かませば…)
再度壁に向かい走り出すポンプ車。
(進入(はい)れる!!!)


794 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 00:39:49 ID:???
や、やりやがった…この馬鹿…
たぶんこの行動のおかげでみんな助かるんだろうけど…
でもこれはさすがになぁ…

795 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 01:18:42 ID:???
ぶっ飛んでるように見えるけど理性はちゃんと残ってんのね

796 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 01:43:11 ID:???
これって二次災害とか大丈夫なんかな?まぁ大吾だし大丈夫なんか。
大野さんのポンピーが…

797 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 06:28:21 ID:???
壁の向こうに要救助者がいたら人殺しだよな

798 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 10:05:27 ID:???
この仕事に向いてないというか世間に野放しにしておいていいのかってレベルな気がしてきたぞ

799 :マロン名無しさん :2007/08/27(月) 10:18:35 ID:???
この突入ってどの組織でも許されないよな?
許されるのはターミネーターか沈黙シリーズのみな気がする。

800 :マロン名無しさん :2007/08/28(火) 14:39:54 ID:???
親御さん達はこいつに一体どういう教育をしてきたんだろう・・・・
見た限りではまともそうな人達だったけど

801 :マロン名無しさん :2007/08/28(火) 17:23:25 ID:???
そういやあの車の運転席って機関員だけって決まりがあったのか、
知らなかった

802 :マロン名無しさん :2007/08/29(水) 01:04:00 ID:???
ポンピーの死亡フラグだったか……ナム

803 :マロン名無しさん :2007/08/29(水) 22:34:31 ID:???
あーん!ポンピーが死んだ!
ポンピーよいしょ本&ポンピーF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…消防車薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はポンピーだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな市民ホールの壁ごときに殺られるなんてっ!!
救急車と差がありすぎるわっ!!修理できますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのおそろしく鈍い車が(たとえ出張所のボロ車でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ポンピーっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・

804 :マロン名無しさん :2007/08/29(水) 22:52:42 ID:???
>>803
ネタにマジレスかっこわるいが救急車も土砂に突っ込んで殺られてたぞw

805 :マロン名無しさん :2007/08/30(木) 00:15:44 ID:???
今思えば大野さんに「ポンピー」と命名されてた時点で死亡フラグ立ちまくっていたんだなあ…

806 :1/2 :2007/08/30(木) 20:13:34 ID:???
第74報 激突!

すでにフロントがグチャグチャのポンプ車。しかし大吾は再度壁に突っ込んでいく…。

派手な音をたて壁に突っ込むポンプ車。
その光景を黙って見ているしかなかった隊員たちは驚きを隠せない。
車は大吾の思惑通りホール内に進入した。あまりの光景に倒れこむ植木。

「見たか…やったぞ…ホールの中だ!」
ひしゃげたドアを蹴り飛ばし車から降りる大吾。
「見たか特救め!!おれは来たぞ!!ざまあみろ!!!
 あんたらを助けに来たぞーーーッ!!」

その頃外ではようやく東側に五味らが到着した。
壁に穴があいている事に驚く大隊長。
五味は落ちているホイールを見つける。
周りを見渡すと植木らが青い顔で何も言えず五味を見つめていた。
「おい…まさか…」


807 :2/2 :2007/08/30(木) 20:14:39 ID:???
ホール内では大吾が特救と要救助者を探していた。
空気呼吸器のボンベはもって20分。ゆうに過ぎています。
(冗談じゃない、あいつらに死なれたら、おれ…冗談じゃない!!)
前は電流の海、後ろは出口のない壁、そして濃煙。
大吾の頭に絶望の文字が浮かぶ。その場にへたり込み震える大吾。
(だめだ…やっぱり…遅すぎたよ…いくらなんでも望みのつなぎようがない…
 何の手も残っていない…これじゃ…いくら特救だって…
 諦めるしかないじゃんか!!!)
悔しさのあまり床を殴りつけようとした…その時、大吾は前方に影があるのに気付く。
そこには要救助者に覆いかぶさるようにして気を失っている特救隊員らがいた。
急いで声をかける大吾。白石を初め隊員3人とも反応がある。
要救助者はギリギリでボンベの残圧があった。
(全員生きてる!!!)

改めて倒れている4人を見る大吾。
(…何だ…!?これ…?鉄骨とポリタンクうをビニールシートでぐるぐる巻きに…
 その辺に落ちてる材料で作ったのか!?
!!
 即席のいかだだ!!コレで…まさか…そうだ…
この電流の海を…出口のある向こう岸まで渡ろうとしたんだ!!!
そして…途中で力尽きて…)

あまりの光景に震え、自分が諦めかけたことを恥じる大吾。
「くっそーっ出るぞ!!!ぜったい誰も死なさねーぞーっ!!!」


808 :マロン名無しさん :2007/08/30(木) 21:42:51 ID:xnAKDAPB
特救かっこeeeeee!!!どんな状況でも要救助者を救おうとするその行為!
私は敬意を表する!

809 :マロン名無しさん :2007/08/30(木) 21:52:01 ID:???
主人公が変な対抗意識で暴走してる頃
彼等は必死で生存の為の努力を…!!

810 :マロン名無しさん :2007/08/30(木) 22:08:32 ID:???
大吾…お前…今かっこ悪いよ…なんか…器ちっちぇえ…

811 :マロン名無しさん :2007/08/31(金) 00:49:39 ID:???
特救がこれだけかっこいいのに大吾ときたら…
でも、大吾が暴走しないと間違いなくこの人たちも死んでいたというジレンマ

812 :マロン名無しさん :2007/08/31(金) 07:38:18 ID:???
暴走した動機が対抗心じゃなきゃ良かったんだが

813 :マロン名無しさん :2007/08/31(金) 20:21:06 ID:???
たしかにジレンマ。だがけして正当化される行為ではない。
普通にクビだな。

814 :マロン名無しさん :2007/08/31(金) 20:21:13 ID:???
いいんだよ
結果がついてきたからいいんだよ
これで首かもしれんが

815 :マロン名無しさん :2007/09/01(土) 02:53:03 ID:???
これ、大吾だけじゃなく大野さんも問題になる?植木も?

816 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 00:23:20 ID:???
一番やばいのは五味さんじゃね?監督責任を問われるだろ。

817 :1/3 :2007/09/02(日) 17:33:06 ID:???
第75報 壁の穴

意識を失っている白石に必死に声をかける大吾。
(だ…誰か…いる…の…か?特救(おれたち)以外に…)
僅かばかり意識を取り戻す白石であったがすぐに気を失ってしまう。
大吾に圧し掛かる要救助者と白石の重さ。大吾は考えていなかった。
人間4人と空気呼吸器などフル装備であわせて300kg以上。
(外部まで、いったいどうやっておれ一人で…!!)
迫る炎、早くしなければボンベの残圧が…。
大吾は必死に反り返るようにして皆をひっぱるが全く動かない。
その時進入してきた壁の穴が目に入る。「えっ……」
その穴から平を初めとした消防隊員たちが救助に来た!
「!!」
「おーい、いたぞっあそこだあッ!!返事しろ!生きてるかあーーっっ!!」
隊員の声に大吾は涙を流しながら答える。
「い…生きてるっ全員…生きてるぞーーーーっ!!!」

外で待機していた大隊長、五味、植木のもとにようやく白石が運び込まれる。
救急車に運び込まれる白石。まだ予断を許さない状況だ。救急隊員が呟く。
「こりゃヒドい…それこそ、あと1分でも発見が遅れていたら…」
その言葉に衝撃をうける五味と植木。
そんな五味の下にようやく工作車が到着した、と報告が入る。
神妙な面持ちで待機していてください、と答える五味。


818 :2/3 :2007/09/02(日) 17:34:11 ID:???
その時、猪股に付き添われながら大吾が穴から出てくる。
怒りの表情で拳を握り締める植木。
しかしそんな植木を押しのけ五味が大吾のもとに向かう。
「五味…さ…」
大吾の引っ張り救急車に乗ってけ、という五味。
戸惑う大吾を突き飛ばす五味。
「ここから立ち去れ!!今すぐ!!!」

その頃大野はポンプ車の前に、あまりにも無残な姿に変わり果てた
ポンピーの前に立ち尽くしていた…。

1時間後、病院。
慌しく走るナース。開いたドアからは治療中の白石の姿が見えた。
大吾は震えながら考える。
(助かるのかよ…?特救の人たち…)
“ここから立ち去れ!!今すぐ!!!”
(おれ…必死で、何が何だかわけが…これで…これでよかったのか…!?!)

17時15分 ホール西側の一部を除き、ほぼ火災は鎮圧された。
ポンプ車の前で話す大野、五味、植木。
大吾は絶対に試験に受からない、と断言する大野。
「特救どころか…消防官としての資質だって…おれは疑う!!あのブチ切れ方…」
大吾のキレる過程、激突する場面を思い出し寒気が走る大野。
(あんなヤツ、確実に特救試験落ちる!!冗談じゃない!!
 あんなのが“オレンジ”着ちゃいけない!!)
(でも…)


819 :3/3 :2007/09/02(日) 17:35:22 ID:???
(あの時、ただ一人動いたのは…何もわかっちゃいないあいつだけだった…)

(あいつがポンプ車奪って突入しなかったら…要救助者と白石さん達は…)
(…でも!!こんなのは間違ってるんだ!!こんなことが許されて…でも…)
その時大隊長が五味の下に駆けてくる。
「ごっ…五味さん!!聞きましたぞ!め組のポンプ車…
 壁に向かって突撃したって…」
ポンプ車の成れの果てを見て戦慄する大隊長。

(おれは…もう…何が正しくて何が間違ってるのか…わからなくなっちまったよ!!!)


820 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 20:01:47 ID:???
俺も良くわかんねえや…
記者の人の時ぐらいはそんな事言っても大吾がやるしかないだろ?と思えたんだが
今回は正直なんか全面肯定はできないというか

821 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 20:26:27 ID:???
バントのサインを無視した打者が、結果としてホームラン打っちゃった感じか

822 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 22:29:53 ID:???
>>821
その場合はルール違反ではないので結果的にGJ
しかし、これは・・・
二次、三次の被害につながりかねない
結果オーライでは済まない

823 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 23:11:30 ID:???
何が正しいのか本当にわからなくなるな…

824 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 23:25:05 ID:???
これはだめだろ…
主人公補正で全部結果オーライになってるが、不測の事態で大惨事になりかねない行動だ。

825 :マロン名無しさん :2007/09/02(日) 23:32:00 ID:???
この漫画って今連載してるサンデーの漫画の中でもトップクラスに主人公補正がひどい漫画なんじゃなかろうか

826 :マロン名無しさん :2007/09/03(月) 01:02:50 ID:???
旅館や放り投げは相手が一般人だから強引でも助かればOK

今回は周りプロばっかだし一刻を争うとしても
壁破壊を提言→最善策で良かった気が

827 :マロン名無しさん :2007/09/03(月) 01:10:40 ID:???
>>826
ただそれだと確実にみんな死んでるという…
だからこそ主人公補正とか言われてるんけどさ

828 :マロン名無しさん :2007/09/06(木) 01:22:47 ID:???
保守

829 :マロン名無しさん :2007/09/09(日) 02:41:30 ID:???
保守

830 :マロン名無しさん :2007/09/12(水) 16:15:01 ID:???
長期休載?
また体を壊したりしてないといいか……

831 :マロン名無しさん :2007/09/14(金) 21:18:09 ID:???
連載中スレの楽屋裏 第24幕より

579 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/13(木) 00:49:40 ID:???
め組あらすじの友人です。め組スレの住人の方いますでしょうか?
えっとですね、説明しにくいんですが、め組あらすじが入院していたの知ってますか?
先月退院して、だいぶ良くなってたんですけど
リハビリに行く途中にバイクでこけちゃったようで現在また入院しております。
見舞いに行ったときこのスレのことを言われてあらすじが書けないことを
住人に伝えてほしいと頼まれました。
少ないながらも楽しみにあらすじ投下を待っていた住人の方すいませんとのことです。

832 :マロン名無しさん :2007/09/14(金) 22:24:15 ID:???
そうか
お大事に

833 :マロン名無しさん :2007/09/16(日) 11:09:47 ID:???
保守

834 :マロン名無しさん :2007/09/18(火) 22:43:32 ID:Xo7r26+R
save

835 :マロン名無しさん :2007/09/21(金) 01:58:44 ID:???
保守

836 :マロン名無しさん :2007/09/21(金) 23:13:56 ID:???
お大事にほしゅ

837 :マロン名無しさん :2007/09/24(月) 18:25:23 ID:???
保守

838 :マロン名無しさん :2007/09/26(水) 17:56:43 ID:???
保守

839 :マロン名無しさん :2007/09/26(水) 22:42:44 ID:akGBpmVa
フォークリフトは後輪操舵

840 :マロン名無しさん :2007/09/29(土) 14:55:52 ID:???
保守

841 :マロン名無しさん :2007/10/01(月) 22:57:11 ID:???
保守

842 :マロン名無しさん :2007/10/04(木) 01:19:48 ID:???
保守

843 :マロン名無しさん :2007/10/06(土) 11:05:49 ID:???
保守

844 :マロン名無しさん :2007/10/09(火) 08:04:44 ID:???
保守

845 :マロン名無しさん :2007/10/12(金) 01:19:58 ID:???
保守る

846 :マロン名無しさん :2007/10/14(日) 07:54:34 ID:???
事故でリハビリとなるともう少しかかりそうだなぁ・・

847 :マロン名無しさん :2007/10/16(火) 01:07:35 ID:???
保守

848 :マロン名無しさん :2007/10/18(木) 01:49:20 ID:???
保守

849 :マロン名無しさん :2007/10/20(土) 15:24:29 ID:???
保守

850 :マロン名無しさん :2007/10/21(日) 16:51:52 ID:???
あげ

851 :マロン名無しさん :2007/10/23(火) 00:39:10 ID:???
保守

852 :マロン名無しさん :2007/10/24(水) 18:55:55 ID:???
保守といこう

853 :マロン名無しさん :2007/10/26(金) 18:24:43 ID:???
保守点検

854 :マロン名無しさん :2007/10/28(日) 21:17:13 ID:???
保守できますかな

855 :マロン名無しさん :2007/10/30(火) 20:03:54 ID:???
今日も保守の時間が

856 :マロン名無しさん :2007/11/01(木) 13:52:04 ID:???
保守といえば

857 :マロン名無しさん :2007/11/04(日) 11:33:59 ID:???
保守ですな

858 :マロン名無しさん :2007/11/05(月) 23:03:01 ID:???
保守かもしれませんな

859 :マロン名無しさん :2007/11/08(木) 01:15:37 ID:???
保守でしょう

860 :マロン名無しさん :2007/11/10(土) 08:12:01 ID:???
それでは、保守、と

861 :マロン名無しさん :2007/11/12(月) 18:53:47 ID:???
保守かい

862 :マロン名無しさん :2007/11/14(水) 17:46:46 ID:???
保守で埋まりそうだ

863 :マロン名無しさん :2007/11/16(金) 11:31:04 ID:???
保守

864 :マロン名無しさん :2007/11/18(日) 16:06:29 ID:???
保守ります

865 :マロン名無しさん :2007/11/21(水) 19:31:33 ID:???
そろそろ保守ますか

866 :マロン名無しさん :2007/11/23(金) 02:11:13 ID:???
保守ろう

867 :マロン名無しさん :2007/11/24(土) 00:42:08 ID:???
揚げ用

868 :マロン名無しさん :2007/11/26(月) 18:35:49 ID:???
そろそろいきますか

869 :マロン名無しさん :2007/11/28(水) 01:36:26 ID:???
音沙汰ないな…
どうなったんだろう…

870 :マロン名無しさん :2007/11/30(金) 22:50:27 ID:???
保守るべきかな。どう思うかね、諸君?

871 :マロン名無しさん :2007/12/01(土) 00:03:22 ID:???
このスレが終わるまでは
ほしゅって見てはどうだろうか

あと130レスでダメなようなら、あきらめるってことで

872 :こっそり1/3 :2007/12/01(土) 10:18:58 ID:???
第76報 蛮行のいけにえ

市民会館火災鎮圧の報を聞き一安心の甘粕。
おそらくは大吾も出場していたことを思い気にかける、が甘粕もそれどころではない。
昼食中も特救筆記試験の勉強だ。
同じく西消防署、常盤も示達教養中に教本を読み上司に怒鳴られていた。
同僚によっぽどの事がない限りお前は受かる、と言われるが常盤は言う。
「起こるんだよ…“よっぽどの事”が…いや…起こす奴がいるんだよ!!」

市民会館ホール
大野は大破したポンピーを見ながら、何が正しいのかをわからなくなっていた。
あの時、大吾のみが行動し全員救出した事実。しかし…
同じくポンピーを見た大隊長はこの事態に戦慄していた。
引火、大爆発、フラッシュオーバー…
どんな二次被害を生むかわからないほどの事態。何も起こらなかったのは、奇跡。
大隊長は言う。
「この車両の責任者…機関員は誰かね!?」
いっせいに大野を見る隊員たち。呆然としながら大野は呟く。
「私……で…す…」

千国市立中央総合病院
ベンチにすわりうとうとするも何かに反応するように起きる大吾。時間はすでに8時だ。
治療室ではいまだ特救隊員たちの治療が続く。
祈るように待つ大吾、そこに医者が声をかける。

病院に来た猪股。医者と会話中の大吾を見つける。
どうやら特救隊員たちは無事助かったようだ。
大吾の顔からは安心した反動からか、一気に疲れが噴出してきた。
猪股は今から現場に戻るという。大吾も行こうとするが止められる。
五味からの命令で、“絶対に現場には戻るな”ということらしい。
猪股はそれを伝えにきたようだ。


873 :ごめんなさい2/3 :2007/12/01(土) 10:19:59 ID:???
猪股が去った後一人思う大吾。
誰も死ななくてよかった、オレンジに勝つの負けるのどころの話ではない…。
(あのまま誰か死んでたら、もう、おれはどうにかなっちまったかもしれない…
 結局、それが怖かったんだ…俺は!!
 死ぬほど怖かったからだ!!!意地とかはカンケーなかった…あの時…
 あんなことをしたのは…!!!)
大吾は一人、涙を流す…安堵の涙を…

23時30分市民会館ホール鎮火。
ポンピーを見ながら植木は思う。大吾にはかけがえのない長所とともに、
こういう落とし穴があることを。
こういうことをやらかす人間をふるい落とすための、二次試験ということを…。

2日後出張所の前に立つ大吾。さすがにあの事の後では中に入りづらい。
しかし覚悟を決め、いつも通り中に入ると…
いつも通りの態度の面々。大吾は安心する。しかしその中に大野がいないことに気付く。
大野はポンプ車の管理不十分、ということで自宅謹慎を命ぜられたようだ。
衝撃を受ける大吾。なんで大野が、と憤るが…
『機関員の運転ミスで突然ポンプ車が暴走、コンクリートの壁に激突した』
上にはそう報告がいっているようだ。しかし納得のいかない大吾に猪股は言う。
「おまえのやったことを…ブチ切れた一ポンプ隊員がポンプ車を奪って、
何の安全確認もなく、故意に壁に激突…なんて報告したら、
ダイゴ、お前完全に懲戒免職(クビ)だぞ!!」
その言葉にまたも衝撃の大吾。
植木からこの事に関してはもう口を開くな、と強く言われる。
(なんてこった…大野さんが…おれのせいで…!!)


874 :これから不定期3/3 :2007/12/01(土) 10:21:12 ID:???
大野の家を訪れる大吾。しかし玄関の前、大野に会う覚悟が定まりません。
と、その時、突然大野が家から出てきた。
思いがけず鉢合わせる二人。しかし大野は
「…わりい…帰ってくれ。しばらく口ききたくない。」
そういって家に戻ってしまう。

熱心に勉強に励む甘粕と常盤。その胸中は一緒です。
一瞬たりとも気を抜けない…どんな不利な状況でもあいつは、

玄関の前、佇む大吾…

(朝比奈は必ずひっくり返しにくるんだ!!)


875 :復活おめ :2007/12/01(土) 10:29:34 ID:nEKOu2+f
やっぱり大野が犠牲に・・・大吾は自分から真実を話し辞めるべき。

876 :復活ktkr :2007/12/01(土) 10:38:18 ID:/MdvaJfc
ちょっっ 大野さん、とばっちり受けまくり

877 :ひさびさ :2007/12/01(土) 11:20:08 ID:???
ああ、やっぱり大野か、追悼スレでもたてとくか。

878 :マロン名無しさん :2007/12/01(土) 12:40:09 ID:???
ああ………………

879 :マロン名無しさん :2007/12/01(土) 14:14:38 ID:???
まあ、社会人やってりゃ理不尽な責任を取るはめになることもあるよな

880 :マロン名無しさん :2007/12/01(土) 19:40:36 ID:???
>あのまま誰か死んでたら、もう、おれはどうにかなっちまったかもしれない…

今回はラッキーで済んだけど死者が出たら正念場だな…

881 :待ってかいがあったwktk :2007/12/01(土) 23:30:08 ID:???
大野さんは、今どんな気持ちなのか…

882 :マロン名無しさん :2007/12/02(日) 01:03:22 ID:???
大野さんカワイソス
大吾は責任取らなきゃいかんよなぁ…

883 :マロン名無しさん :2007/12/04(火) 22:51:34 ID:VlRbydoh
保守る

884 :マロン名無しさん :2007/12/04(火) 23:07:48 ID:K36IoK/p
復活記念あげ

885 :1/3 :2007/12/04(火) 23:26:00 ID:???
第77報 正しい資質(ライトスタッフ)

大野に口を聞きたくない、と言われショックの大吾。
大野は思う。確かに大吾に車を奪われたのは管理不十分、処分は
甘んじて受ける…しかし大吾の顔は今は見たくない、と。

2日後、容態が良くなった白石のもとに五味が見舞いに訪れる。
白石は五味に聞きたいことがあるようだ。
ホールの中、脱出口がない中いかだを組み、その途中で力尽きた特救。
薄れ行く意識の中、何故か特救以外の隊員が。何故!?
白石は今わの際の幻と思っていたようだ。しかし助かった事は事実。
あの時何が起こったのか、それを聞きたいという。

一部始終を五味から聞き、呆然となる白石。
五味は白石だけにはありのまま聞いてもらうつもりだったようだ。
白石は“だけ”というところにひっかかる。
ありのまま上に話せば大吾はクビ…内心これでよかったのか、と思う五味。
(朝比奈大吾一人を守るために……)


886 :2/3 :2007/12/04(火) 23:26:31 ID:???
その大吾は河川敷に甘粕を呼び出していた。
甘粕は大吾にホール火災のことを聞きたがる。
すでにウワサになっている特救のいかだの話を聞き、興奮しているようだ。
「災害現場に、一つとして同一の事例なんてねえもんな!
極限の機転で、状況をひっくり返すんだ。正に、
特救の“正しい資質(ライトスタッフ)”ってやつだ!!!」
そんなことよりも、と大吾。甘粕に勉強を教えてくれと頼む。
少々唖然とした後、どういう風の吹き回しだ?と問う甘粕。
「ちょっとわけありでさ、め組にいづらくなってな……
 もう…大野さんに合わすツラがねえや…」
「は?」
「ツライんだよなこのままじゃ…いっそ特救にでも行っちゃった方が、
 まだましかなあって…」
その言葉にワケが分からない甘粕。何があったか話せ、という。

一部始終を聞き驚く甘粕。
「工作車がいなかったんだぞ、ぐるっと周りを見渡して…
 コンクリートを破壊できそうなもの…破壊用斧より強力そうなものは、たった一つ、
消防車ならイケるかもって思ったんだよ!!」
唖然とするがしかし、ひとつの事に甘粕は考え付く。
「ぐるっと周りを見渡して… 消防車ならイケるかもって思ったんだよ!!」

「極限の機転で、状況をひっくり返すんだ。」


887 :3/3 :2007/12/04(火) 23:27:20 ID:???
工作車を待てばもっと安全に救出できた…しかし間に合わなかったのかもしれない。
待っていれば助かったかもしれないし助からなかったかもしれない。
(こいつを、頭ごなしに間違ってると…断言できるんだろうか…)

極限の機転で状況をひっくり返す…正に…特別救助隊の“正しい資質(ライトスタッフ)”

病院にて、白石は大吾が中央街道車両追突事故の時のそれと思い出す。
「五味さん、ポンプ車の件…大っぴらには言えませんが、
同じ状況におかれたら特救も…
…いや…今のはナシ…ただ一つ…言えるのは、特救…
イケると踏んだら何だって武器にしますよ!常識にしばられていたら、
今まで何度か命をおとしていたかもしれない!!
私にはそれしか言えません」
「…ありがとう、白石くん…」(少し気が楽になったよ…)

最悪の精神状態の中、大吾は特救資格二次、筆記・面接テストに臨む。


888 :マロン名無しさん :2007/12/05(水) 01:09:39 ID:???
>極限の機転で状況をひっくり返す…正に…特別救助隊の“正しい資質(ライトスタッフ)”
ここがかなりカッコイイ
が、こんなこと考えてると
甘粕は、また大吾の被害にあいそうだw

889 :マロン名無しさん :2007/12/05(水) 01:19:50 ID:???
迅速に救出するか、安全に救出するかを選ばないといけないとしたなら安全を取るべきじゃないか?

890 :マロン名無しさん :2007/12/05(水) 01:54:15 ID:???
やっちゃいけない方法を使ってるのに結果出しちゃってるからなぁ大吾
絶対に間違ってるといいきれないのがつらいところだ

891 :マロン名無しさん :2007/12/05(水) 21:07:45 ID:???
>…いっそ特救にでも行っちゃった方が、まだましかなあって…

そんな気持ちで来られても迷惑だと思うぞ、
まあそもそも落ちるだろうがそんなんじゃ


892 :マロン名無しさん :2007/12/08(土) 00:01:06 ID:???
保守?

893 :マロン名無しさん :2007/12/11(火) 00:27:05 ID:???
まあ、説明できないけど自分なら救助できるって確信があるゆえの行為だろうが
上司からしてみれば説明もできない能力で危険なことさせるわけにはいかないよな

894 :マロン名無しさん :2007/12/12(水) 15:55:19 ID:???
>>893
流石に壁に車ぶつけてガソリンに引火しなかったのは運によるところが大きいんじゃないか?
そこまでコントロールしてたようには見えないし。

あれで爆発してたら更に大惨事になっただろ。

895 :マロン名無しさん :2007/12/14(金) 23:49:09 ID:???
でも助かちゃったからなw

そのうち失敗して
要求助者が死ぬ話もそのうちありそうだ

896 :マロン名無しさん :2007/12/21(金) 06:07:23 ID:???
保守点検火災予防

897 :マロン名無しさん :2007/12/26(水) 21:23:13 ID:???
保守

898 :マロン名無しさん :2007/12/31(月) 23:55:34 ID:VnUikJLO



899 :マロン名無しさん :2008/01/03(木) 14:04:44 ID:???
明け保守

900 :マロン名無しさん :2008/01/07(月) 11:31:01 ID:???
保守っておくか。

901 :マロン名無しさん :2008/01/11(金) 13:52:04 ID:???
...

902 :マロン名無しさん :2008/01/12(土) 00:15:31 ID:???


903 :マロン名無しさん :2008/01/16(水) 16:56:58 ID:t2nClnia
...

904 :マロン名無しさん :2008/01/19(土) 10:11:38 ID:???


905 :マロン名無しさん :2008/01/23(水) 18:50:29 ID:???


906 :マロン名無しさん :2008/01/27(日) 14:30:50 ID:???
終了していないのに落としちゃまずいだろ

907 :マロン名無しさん :2008/01/31(木) 01:45:55 ID:???
それでも俺は復帰をあきらめない

908 :マロン名無しさん :2008/02/04(月) 02:08:20 ID:???
保守

909 :マロン名無しさん :2008/02/07(木) 16:14:14 ID:kRoutDUS
hosyu

910 :マロン名無しさん :2008/02/07(木) 18:26:19 ID:???
なあ? このまま、待ってても無理そうだし、
3,4行の簡易あらすじで、先に進めないか?

911 :マロン名無しさん :2008/02/07(木) 19:06:46 ID:???
>>910
頼む

912 :910 :2008/02/08(金) 00:13:34 ID:???
賛成の人も一人しかいないが、反対の人もいないようなので
とりあえず、簡易あらすじで進めてみる。

何かあったら、楽屋裏スレで言ってくれ。
当分は二日に一度の更新つもりでやる。

913 :マロン名無しさん :2008/02/08(金) 00:14:06 ID:???
第78報 遅すぎた変身
特救二次試験前日、大野の謹慎処分はいまだ続いていた。
大吾は植木たちが驚くほど大人しくなっており、出張所の空気は静かだった。
そして試験当日、大吾は汚い字ながらも、筆記試験を終え、残るは面接のみだ。
そのころ別室では、来栖ら面接官達が、ポンプ車で突撃したと噂される大吾について話す。

「虚偽の報告で部下をかばったのなら、五味の首まで飛ばしてやる!!! さあ、面接を始めよう!!」

914 :マロン名無しさん :2008/02/08(金) 01:14:06 ID:???
ようやくしおらしくなってきた朝比奈大吾
でもあれだよね、間違いなく後で暴走するよなこいつ

915 :マロン名無しさん :2008/02/08(金) 01:44:30 ID:???
>>914
むしろそれをwktkして待ってるw

916 :マロン名無しさん :2008/02/09(土) 23:55:33 ID:???
第79報 私の志望理由
面接の待ち時間、大吾に「面接で落とされるようなことを言わなければ良い」と教える甘粕。
大吾より順番の早い常盤は、ガチガチのまま面接を終えた。
小休憩中の面接の部屋の中、荒さんと呼ばれた大人しそうなおじさんを来栖がたしなめる、次はあの朝比奈の番だと。
大吾の面接がはじまった。消防は安全第一、英雄になろうしてはいけない…。
予想と違った実直な受け答えに、大吾の疑いは晴れていった。荒、ひとりをのぞいて。
荒の問いかけに、大吾はすぐさま答える。自分がポンプ車で突撃したのだと…

「やったんだね。やはり君が、例のポンプ車…」
「そうです。おれがポンプ車で突撃しました。」

917 :マロン名無しさん :2008/02/10(日) 04:02:26 ID:???
うおおおおおおおおおおおおおおおおお
やらかしやがったwwwww
だがそれでこそ大吾
いいぞもっとやれ

918 :マロン名無しさん :2008/02/10(日) 04:04:46 ID:???
あーやっぱ言っちゃったか
でも仕方ないか

919 :マロン名無しさん :2008/02/10(日) 11:30:54 ID:???
あの流れでその質問が出る荒さんも凄いが
その答えを返す大吾もある意味凄いなw

920 :マロン名無しさん :2008/02/10(日) 20:45:17 ID:???
相変わらずいい奴だなー甘粕

921 :マロン名無しさん :2008/02/11(月) 09:10:44 ID:???
常盤さんは、こんなガチガチで受かるのだろうか

922 :マロン名無しさん :2008/02/12(火) 00:02:20 ID:???
第80報 オネスティー
ポンプ車突撃を白状した大吾。大野の謹慎を解いてほしいと伝え、勝手に退出した。
次は甘粕の番だった。部屋に入る甘粕を待っていたのは、充満した煙草の煙と、
とてもピリピリとした空気を発する面接官たち。甘粕の夢をかけた面接が今、始まる!
試験終了後、大野のマンションに来た大吾は面接で全てぶちまけたことを大野に伝える。
クビを覚悟した大吾は何かイケナイことをして止める決心をしたようだった…

「おれは間違ってない。みんな生きてる!! 生きてるんだ!!!」

923 :マロン名無しさん :2008/02/12(火) 02:05:13 ID:???
甘粕wwwww

924 :マロン名無しさん :2008/02/12(火) 07:32:31 ID:???
大吾は何をやらかす気だ?
そして甘粕、かわいそうw

925 :マロン名無しさん :2008/02/12(火) 10:10:37 ID:???
思いっきり開き直った〜!

926 :マロン名無しさん :2008/02/12(火) 17:50:14 ID:???
やっと大吾のターンか!

927 :マロン名無しさん :2008/02/13(水) 01:19:17 ID:???
面接官って結構大変だよなぁ・・・

928 :マロン名無しさん :2008/02/13(水) 01:44:37 ID:???
>>927
普通の会社とかならともかく、特救の面接にこんな変人が来たことはないだろうから、大変だろうな

929 :マロン名無しさん :2008/02/13(水) 09:16:00 ID:???
結局大野さんが第五かばって転職すんだろ?傭兵として

930 :マロン名無しさん :2008/02/13(水) 21:37:04 ID:???
そんで地球の自転を感じちゃったりするわけか

931 :マロン名無しさん :2008/02/14(木) 00:03:26 ID:???
第81報 こわいものなし
定期整備に向かうはずの高所作業車に乗っていた大吾、中央署の命令と言ってはしご車を四丁目の雑木林に向かわせた。
大吾は伸ばしたはしごの上で、子供のころに打っって木に引っ掛かったホームランボールの写真を撮る。感涙。
はしご車から降りた大吾は、集まる人ごみの中に、落合先生を見つけ、デートに誘う。
屋外型エレベータで展望レストランに向かう二人を、突如大きな揺れが襲った…

「てっぺんだぜ、先っちょ!! ホールインワン!!」

932 :マロン名無しさん :2008/02/14(木) 00:12:17 ID:???
ちょっっw大吾暴走しまくり

933 :マロン名無しさん :2008/02/14(木) 01:52:47 ID:???
完全に\(^o^)/
ここからどうやって特救にいれるつもりなんだろう

934 :マロン名無しさん :2008/02/14(木) 11:27:26 ID:???
いやでもこりゃクビにした方がいいよ正直w

935 :マロン名無しさん :2008/02/14(木) 14:51:46 ID:???
整備のおっちゃん達の顔がおもしろいw
クビ決定だろ大吾ww

936 :マロン名無しさん :2008/02/16(土) 00:39:54 ID:???
第82報 行き止まりの空
大吾たちの乗っていたエレベータのある、ビルが突然停電した。
下からは上を見上げる人たち。大吾が横に目をやると、傾いたゴンドラの中に気を失った清掃員が今にも落ちそうなのが見えた。
停電の影響か片方のワイヤーが緩みどんどんと傾くゴンドラ。
何かを決心した大吾は同乗者の子供からバットを借り、エレベータの外壁ガラスを割るのだった…

「消防の人が助けにきてくれるよ!!」

937 :マロン名無しさん :2008/02/16(土) 01:29:35 ID:???
しかし、大吾はよくよく事故に巻き込まれるなぁ
まさに厄病神
ミステリーの主人公並みだ

938 :マロン名無しさん :2008/02/16(土) 04:52:25 ID:evOPxssC
最終回は世界のDAIGOになってる予感…まさかな…

939 :マロン名無しさん :2008/02/16(土) 12:15:18 ID:???
それにしても、毎度毎度大吾は無茶すんなぁ。
でもこれ助けたら一般人から見たらかなりヒーロー的存在に見えるんだろうな。

940 :マロン名無しさん :2008/02/17(日) 23:18:05 ID:???
第83報 どうしておれが
大吾は、ビルの外壁のガラスを割り、中へ跳び移った。さらにゴンドラ近くのガラスも割る。
その頃、高所作業車の騒ぎを見ていた丘野も大吾たちのいるビルへ向っていた。
ゴンドラ清掃員を抱える大吾は突風に巻かれ、ゴンドラの中へと投げ出されたのだった…
残されたワイヤーが悲鳴を上げる。

(ば……か……ひとつ間違えたら………………あなたって人は……信じられない!!!)

941 :マロン名無しさん :2008/02/18(月) 02:06:49 ID:???
家でただ帰りを待ってるのも辛いだろうが
目の前で見るのはもっとしんどいな

942 :マロン名無しさん :2008/02/19(火) 15:25:07 ID:???
危険すぎだろ
道具がない状態でこれはやっぱ無謀だ

943 :マロン名無しさん :2008/02/19(火) 19:55:21 ID:???
しかしなにもしなかったら清掃員さんお陀仏だったろうしなぁ

944 :マロン名無しさん :2008/02/19(火) 20:20:27 ID:???
どうすんだろうね。
ぎりぎりのところで、め組が来るのかな?

945 :マロン名無しさん :2008/02/20(水) 00:32:05 ID:???
第84報 振り子に乗って
ゴンドラに乗ってしまった大吾、気絶した清掃員を抱えながら、なんとかビルに戻ろうと試みる。
ワイヤーが一本切れた。残されたワイヤーも切れそう。落合先生が失神する。
エレベータのドアがあき、職員がやってきた。どうやらビルが火事らしい。
ビルに着いた丘野は揺れるゴンドラの中に大吾を見つける。
今にも切れそうなワイヤーを見て大吾はガラス窓を蹴る。しかし割れない。
反動で揺れるゴンドラは大吾たちを載せたまま、ビルへと突撃するのであった…

「バカ――ッ 蹴っとばしたぐらいで窓ガラスが割れるか―――――っっ!!」

946 :マロン名無しさん :2008/02/20(水) 10:57:12 ID:???
ビル掃除の人ってゴンドラとは別に命綱つけてたりしないの?

947 :マロン名無しさん :2008/02/20(水) 21:07:11 ID:???
ゴンドラ安全規則
(昭和四十七年九月三十日)
(労働省令第三十五号)

第十七条(安全帯等)
1.事業者は、ゴンドラの作業床において作業を行うときは、
  当該作業を行う労働者に安全帯(令第十三条第三項第二十八号の安全帯をいう。)
  その他の命綱(以下この条において「安全帯等」という。) を使用させなければならない。
2.つり下げのためのワイヤロープが一本であるゴンドラにあっては、
  前項の安全帯等は当該ゴンドラ以外のものに取り付けなければならない。
3.労働者は、第一項の場合において、安全帯等の使用を命じられたときは、これを使用しなければならない。

↑ってなってるから今回のケースだと命綱はゴンドラについてたんじゃないかな。

948 :マロン名無しさん :2008/02/21(木) 23:43:06 ID:???
第85報 他人の仕事
ビルへと突っ込んだゴンドラは、そのまま階下へ墜落した。その中に大吾と清掃員の姿は無い。
響くサイレンの音。め組が到着した。
ビル職員に清掃員を渡す大吾、その姿はボロボロだった。
一階出口、助けだされた清掃員が出てきたことで、辺りに歓声があがる。
求められている主役が誰なのか、め組の隊員たちはまだ知らなかった…

「あいつはどこだ――――ッ!?」

949 :マロン名無しさん :2008/02/22(金) 01:30:55 ID:???
完全に英雄扱いだな大吾

950 :マロン名無しさん :2008/02/23(土) 23:04:49 ID:???
これで生きてるのが凄過ぎだ
死ぬなんてこれっぽっちも考えてはいなかったけど

951 :マロン名無しさん :2008/02/23(土) 23:48:14 ID:???
第86報 それを見た人々
おびただしい歓声の中で、め組と対面した大吾。
五味への辞職の言葉を伝えようとしたところで、マスコミに囲まれる。
事情のわからない丘野へ、五味が大吾の犯した数々の失態について説明する。
そのころ千国市消防局本部では、荒が今夜の事件についてテレビで見ていた…

「許されることじゃねぇ。“ダメ押し”だ。」

952 :マロン名無しさん :2008/02/25(月) 01:19:51 ID:???
過疎りすぎで泣ける…
まぁ今週は特に感想書くこともないけど
予想通りだし

953 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/25(月) 21:24:40 ID:???
荒さんはなんか意味ありげに出てるけどなにするんだろうな

954 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/25(月) 23:29:00 ID:???
虎事件のときに新聞に載ったのは市内版だったけど、
今回はついにテレビのニュースで大吾の名前が日本全国に知れ渡るわけか。
怖かったとかもう仕事辞めるとか言うわりにすぐ思うがままに無茶する大吾のことだから、
マスコミに担ぎ上げられて「やっぱ俺は間違ってなかった!」とか勘違いしないか心配だ。
褒められ慣れてなさそうだし。

955 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/25(月) 23:41:48 ID:???
第87報 英雄の行方
マスコミから大吾の上司として一言を求められた五味は、大吾をとても褒めた。
そんな五味の様子から大吾は懲戒免職だという事実を再度思い知るのだった。
落合先生の元へ行った大吾を、落合は泣きながらビンタした。
大吾は心の中で誓う、もう普通の人になるのだと。
翌日、千国市消防局本部では、ポンプ車突撃事件を公表できず、大吾の処分を決めあぐねていた。
そのとき荒が取りだしたものは、すでに手続きを終えていたはずの大吾の書類だった…

「何で、あなたじゃなきゃいけないの? 信じられない!」

956 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/26(火) 01:00:57 ID:???
>>何で、あなたじゃなきゃいけないの?
本当に、こんなのが家族とか知り合いにいたら心配のし通しで神経やられそうだw

この漫画のキャラはいつもいい表情してるなと思うが、今回は特に好きだなあ。
落合先生がボロ泣きしながら大吾をにらみつけるところとか、五味さんや荒さんの静かな迫力とか。


957 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/26(火) 21:54:24 ID:???
>大吾は心の中で誓う、もう普通の人になるのだと。
無理だ。
といきなり否定してしまいそうになるのは俺だけか

958 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/28(木) 00:08:09 ID:???
特別読切 C組の大吾
大吾はタチションしようとして、虫探し中の落合先生を見つけた。
でもって後日、面談中になりたい職業を聞かれスーパーマンと答える大吾。
そんな大吾の言葉中から落合先生は、何か本心を見つけたようだった。
翌朝、無断欠席した落合先生。大吾は先生を探しに教室を出る。
森の中の古井戸で目を覚ました落合先生。助けを呼ぶ声に顔を出したのは大吾だった。
先生を背負い学校へ向う大吾は、昔を自分を助けてくれた消防士が、スーパーマン見えたことを伝える。
消防士になるには猛勉強が必要になることを大吾が知るのは、この後のことだった…

「あら―――だってわたしにも見えたわよ? 穴の中から見たきみは、スーパーマンに!!」


・連絡事項:木曜23:59から楽屋裏

959 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/28(木) 01:32:56 ID:???
落合先生もこの頃はまさか大吾があんなことになろうとは夢にも思ってなかったんだろうな・・・

960 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/28(木) 22:26:02 ID:???
楽屋裏楽しみにしてます。

五味さんがちらっとだけ登場してるの最近知ったよ。

961 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/29(金) 00:11:14 ID:???
以下楽屋裏でお願いします。

さて、このスレももうすぐ終わるわけだが、続ける? 次スレたてる?
今のペースなら、まあ問題なく続けることができるとは思うが、
人はどのくらいいるんだろう?

とりあえず、続けるとしても、あらすじの、ここはこうしてほしいとかの
要望も書いてくれるとうれしい。
ギャグっぽいところがあった方が良い、もしくは全体的に真剣な方が良い、とか聞きたい。
一応、次スレは明日の第88報と一緒に立てるつもりです。

962 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/29(金) 01:47:22 ID:???
一応見てるし偶にレスもしてるけど
記憶だけで書き込んでるからこの辺印象薄くて
レスがしにくいぜ

963 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/02/29(金) 02:27:26 ID:???
そりゃぁ詳しいに越したことはないけど、
そんな負担のかかることを当然のように要求するわけにもいかんからね
今のような感じでいけばいいと思うよ
住人も少ないし

964 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/01(土) 01:09:01 ID:???
め組の大吾連載中 第2報
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1204301195/

とりあえず、次スレたてました。
以下もなんか要望があったらここに書いてくれ、できることはやる。

965 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/01(土) 12:34:18 ID:???
>>964
乙です。

私も>>962と同じ。
でもいつも楽しみにしてます。
ありがとう。

966 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/04(火) 12:24:05 ID:???
ゆっくり埋めよう

967 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/04(火) 12:33:15 ID:???
適当に雑談でもするか。
みんなはどこの話が好き?
余裕があったらあらすじに力を入れるかもしれん、あんまり期待はしないでほしいが。

俺はゴンドラで突撃が結構好きだったがあんまり盛り上がらなかったぜー!
みんなもう大吾が失敗する可能性が無いことを当然としてるなw

968 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/04(火) 23:36:35 ID:???
ヘリ捜索の話で操縦士が「ヘリは無事か?」って聞くあたりからの流れが好きだな。

969 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/05(水) 01:30:04 ID:???
俺は旅館が火事になった時の椅子を渡した時の話が好きだな

970 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/05(水) 01:37:37 ID:???
大吾の謹慎中に甘粕が大吾の自宅に来て
一緒にジルを探す話が好き

971 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/05(水) 01:40:24 ID:???
ベタだが特救試験でのハチャメチャぶりかなぁ。
あの時点での集大成というか、消防で経験した事が全てがあの時間に集結した。みたいな。

972 :自治スレにてローカルルール議論中 :2008/03/05(水) 15:47:57 ID:???
なかなか手があかなくて書き込めないけど読ませてもらってます

俺はサソリwに刺された男の子の話とか好きです
あとツバメのところもかな

973 :マロン名無しさん :2008/03/10(月) 12:17:45 ID:???
保守

974 :マロン名無しさん :2008/03/10(月) 20:44:38 ID:???
荒さんかわいいよ荒さん
大吾に置いてかれるとこが楽しみでしょうがないよ

975 :マロン名無しさん :2008/03/15(土) 21:36:45 ID:???
25!

976 :マロン名無しさん :2008/03/18(火) 20:56:31 ID:???
24...

977 :マロン名無しさん :2008/03/18(火) 23:39:34 ID:???
23!!

978 :マロン名無しさん :2008/03/21(金) 22:46:39 ID:???
22!

979 :マロン名無しさん :2008/03/24(月) 16:15:14 ID:???
21

980 :マロン名無しさん :2008/03/26(水) 11:08:27 ID:???
20

981 :マロン名無しさん :2008/03/26(水) 19:14:00 ID:???
19

982 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 00:53:44 ID:???
18

983 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 09:19:55 ID:???
大吾はスーパーマンすぎて失敗が予想できないのがちょっとアレだな

984 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 12:41:29 ID:???
16

985 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 12:43:09 ID:???
15

986 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 12:54:45 ID:???
14

987 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:01:52 ID:???
13

988 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:11:01 ID:???
12

989 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:33:10 ID:???
11

990 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:38:01 ID:???
10

991 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:42:03 ID:???
9

992 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 13:47:38 ID:???
8

993 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 15:00:24 ID:???
7

994 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 15:51:58 ID:???
6

995 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 15:52:59 ID:???
5

996 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 15:56:03 ID:???
4

997 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 15:59:34 ID:???
3

998 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 17:05:38 ID:???
2

999 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 17:13:52 ID:???
1

1000 :マロン名無しさん :2008/03/27(木) 17:14:38 ID:???
1000ならシャカリキ映画中止

1001 :1001 :Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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